ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

アルカリウォッシュ(セスキ)コミュの重曹がかわいそう…

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
皆さんこんばんは。

今、日本は空前の重曹ブームを迎えています。
重曹でお洗濯! とか、重曹で掃除、という本がありますが、それを見ると、重曹に過剰な期待をしていて、「それはかわいそうに…」と思うことが多々あります。

もう一度、重曹、セスキ、炭酸塩のpH(アルカリ性の強さ)を考えてみましょう。

●重曹pH8.2程度 ごく弱いアルカリ性。弱アルカリ性よりもっと弱いので微アルカリ性と言う学者もいるほど。

●セスキ炭酸ソーダpH9.8 弱アルカリ性

■石けんpH10〜10.3 アルカリ性

●炭酸ソーダpH11.2 アルカリ性
(※炭酸ソーダは、炭酸塩、炭酸ナトリウムと同じものです。言い方が違うだけです)

この数字は、暗記しておくと便利です。
とにかく、重曹はごくごく弱いアルカリ性。
セスキよりも、石けんよりも弱いアルカリ性です。

そういう、ごく弱いアルカリ性のものに、セスキや石けん以上の洗浄力を求めるのはかわいそうです。

ただし、ごく弱い研磨剤としては効果がありますので、適材適所に使うのがいいと思います。

重曹を石けんの助剤として使うことを推奨する本やサイトもありますが、それも無意味です。
石けんの助剤として使うには、石けんよりpHの高いものを使わないと意味がありません。(だから石けんメーカーは炭酸ソーダを助剤に使うのです)

また一部の本やサイトでは、重曹にキレート作用がある、と言っているところがあります。
(キレート作用とは、水の中の金属イオンを封鎖して、水を軟水にする作用のことです)

しかし、「キレート作用がある物質」で調べると、そこに重曹を入れている専門書はありません。

以前、ネットで調べるより、本で調べたほうがいいですよ、と書きましたが、本も、「専門書」や「学術書」をお勧めします。

奥山・皆川編著「洗剤・洗浄の事典」(朝倉書店)などお勧めです。
これによると、 「炭酸水素ナトリウム(重曹)は硬水を軟化しない」とはっきり書いてあります。

重曹が水を軟水化しないこと(キレート作用が無いこと)については、こちらの20をお読みください。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16599722&comment_count=26&comm_id=1231336

重曹に出来ないことまで求めるのはかわいそうです。
重曹に出来るのは、ごく弱い油汚れなどを時間をかけて落とすこと、茶渋などを研磨剤としてこすり落とすこと、脱臭剤として使うこと、などです。

洗濯に使うには無駄が多いし、油汚れも汚れがちょっと多いと落ちません。
出来る範囲内で正しく使わないと、重曹がかわいそうだと思います。

また、過剰な期待をして重曹を使い、期待したほどの効果がないのでまた合成洗剤に戻った、という話もよく聞きます。
重曹に出来ること、出来ないことを知った上で正しく使ってあげたいですね。

セスキも、たいていの汚れを落とすことが出来ますが、やはりベッタベタの換気扇は石けんのほうが落ちるし、これも適材適所で、正しく使ってあげてくださいね(*^_^*)

コメント(24)

そうでしたか…

改めて、勉強になりました。
たみこさん、こんにちは。
私も最初重曹を知ったときいろんな本(専門書ではない)を読みあさった一人です。流行にのっかった訳ではなく合成洗剤や合成シャンプーで肌あれをして何とかしたくていろいろ調べたのが始まりなんですが。
最初に買い溜めした重曹たちは脱臭や研磨剤として使うのみで、今は掃除洗濯はセスキです。石けんも臨機応変に使ってます。たみこさんのおっしゃるとおり『適材適所』ですよね。私もたみこさんの本を参考にして、あとは自分なりにあう使い方をしてます(^o^;いつもありがとうございます☆
流行はいいですが、いろいろな本で誤解されやすい書き方をされて使う人が間違った使い方してるのに気付かず合成に戻るのは本当に残念なことですね…。
たみこさん、みなさん、こんにちは。

phだけ見てみると重曹は60℃以上のお湯で溶くとアルカリ度が増すと聞きます。
この場合、一度60℃以上のお湯で重曹を溶いてから洗濯をする時にもうちょっと低い温度の洗濯水と共に洗った場合、洗浄力がアップするのではないだろうか・・・と思ったのですが、実際にはどうなんでしょう。
重曹のコミュの方では洗濯で、重曹ペーストを使うことによって汚れが落ちたという報告が多数なされているようですが、その件についてはどのようなしくみになっているんでしょうか?
石鹸の助成になるとか、ならないとか
でも汚れが落ちたという報告があったり
なんだかあちこちでいい・わるいの情報が氾濫しているようです
たみこさん、いつも有益な情報を有難うございます。

汚れの性質によっては、重曹で事足りることもあるかもしれません。
ただ、重曹は何でもOKの万能選手ではないです。
もちろん、炭酸塩・セスキも万能ではありません。
我が家では、炭酸塩・セスキ・重曹を揃えて使い分けてます。

石けん生活を始めてもうすぐ1年になろうとしていますが
私もやはり始めは手に入りやすい、しかもちょっとブームの
重曹から使い始めていました。どこでも売ってるのが魅力的で。
しかし、すでに石けんユーザーだった妹に「石けん百科」の
サイトを教えてもらい、アルカリ剤の役割が初めてわかりました。

「汚れがどのように落ちるのか」とか「汚れの性質」を知れば
アルカリ剤をどのように使えばいいか、おのずとわかってくると思います。
炭酸塩・セスキ・重曹は、適材適所で使うことではじめて
威力を発揮するものなんだと、とても勉強になりました。

恥ずかしながら、合成洗剤を使っていた頃は汚れが落ちるしくみなんて
考えたこともなく、ただ安いからとかいう理由だけで本当に不勉強でした。
ネット・本での情報収集ももちろん大事だとは思いますが
その情報だけ鵜呑みにせず、まず先入観を捨てて、自分で実際にいろいろ
使ってみて、使用感や汚れ落ちをちゃんと見ることも必要ではないでしょうか?
たみこさん、みなさんこんにちは。
私もこのコミュでたみこさんの書き込みを見るまで、
石鹸よりも洗浄力があって、
重曹は万能だと思ってました。

その割りに汚れがおちんやーーんと思ってました。。。


なんであんなに本が出て、
雑誌などでも重曹すごい!!って取り上げられるのでしょうかね〜
このコミュ、たみこさんの書き込みはとても勉強になります。
ありがとうございます。
てっしーさんこんにちは。

炭酸塩の製造現場では重曹を炭酸ソーダに(ほぼ)100%にするには、粉末の状態の重曹を200度程度に加熱して、水分を完全に飛ばして炭酸ソーダ粉末とします。

仮に1%程度の濃度の重曹水を100度に加熱しても、実際のところはセスキ炭酸ソーダ水溶液くらいにしかなりません。
水のある状態では半分程度しか炭酸ソーダにはならないということです。

もし水溶液の状態で加熱するだけで重曹が炭酸ソーダに100%なるとしたら、わざわざオートクレーブなど使って200度まで加熱する必要はなくなります。
よければ無機化学の専門書などで確認することをお勧めしますよ。旭硝子とかにも質問メールしてみてはいかがですか。

私がお勧めの本は「無機工業化学概論改訂版/培風館」
です。図書館で探すといいかと。

最も納得いく方法としては、実際にご自分で測定してみることをお勧めします。
検証の無い仮定は、ただの予想にしか過ぎません。

pHメーターは簡単なものなら安いので(1〜2万)、購入することをお勧めしますよ。
そのウィキの文章は間違っているわけではないと思います。

分解が始まるのと、完全に分解しきるのは違いますから。

重曹水溶液を加熱すれば一部炭酸ソーダが生成されるのは間違いないですが、それがセスキ程度以上には極めてなりにくいということだと思います。

重曹が炭酸ソーダになるには脱水が必要なわけですが、水が回りに多量にある状態では、完全に炭酸ソーダになるには条件が悪いということだと思います。

納得いく答えを自分で見つけたいとお思いでしたら、自分でpHメーターや無機化学の専門書程度は用意して、試して見ることが大事でしょう。
>りんきんぱ〜こさん
重曹を溶かした水を加熱すると確かにpHが上がります。
重曹の分子式を見るとわかるのですが、水素が外れていって、段々と、セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダに変化していくのです。

なので、重曹水を60度以上に加熱して使うのも、洗浄力アップに貢献するとは思いますが、でもその手間を考えたら、最初からセスキ炭酸ソーダを溶いて使ったり、炭酸ソーダを使ったほうが無駄がないと思います。加熱するのにガス代だってかかるわけだし…。

また、てっしーさんがおっしゃるように、重曹を加熱すると確かに炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)になります。
ただ、寅壱さんが補足してくださったように、重曹を炭酸ソーダまでにするには、かなり高温が必要です。
60〜100度くらいに加熱した場合は、セスキ炭酸ソーダになったと思っていいでしょう。

重曹を加熱して使った人が、「すごい洗浄力だ!」と驚くのは、それは重曹そのものの洗浄力ではなく、セスキの洗浄力なんですね。

加熱する手間を考えたら、最初からセスキのほうが無駄がないと思います。
4>namiさん
重曹には弱いけれど確かに洗浄力があります。私も、重曹は全然ダメだ、と言っているわけではありません。
重曹には弱い洗浄力があります。

重曹ペーストを使って汚れを落としたと言う場合、ペースト状ですから、水溶液と違って、ざらざらしています。この研磨力で汚れが落ちるのです。もちろん、アルカリ性の中和作用もあるし、ペースト状にしてレンジをこするのはいい方法だと思いますよ(*^_^*)

ただ、石けんで油汚れを落としてから、硬い粒々の汚れを重曹ペーストで落とすほうが効率がいいのではないかな〜? とも思いますが、この辺は、もう好みの範疇です。

石けんの助成になる、というのは、石けんの助剤になる、という意味だと思います。

石けんの助剤として使うには、重曹はpHが低すぎます。

石けんのpHは10程度。そこへ重曹(pH8.2)を混ぜると、pHは8.6くらいに下がりました。気温にもよりますが…。


通常の洗濯では、汗や皮脂汚れなどの酸性の汚れを中和するための最適なpHは9.0〜10.5と言われています。
(奥山・皆川編著「洗剤・洗浄の事典」朝倉書店より)
重曹を混ぜてpHを下げるのは、まったく意味がないといわざるを得ません。

こちらも見てくださいね↓
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16599722&comm_id=1231336

重曹を混ぜると洗浄力が上がる、という本やサイトは、アメリカのやり方を受け継いでいるところがほとんどです。

アメリカやヨーロッパの洗濯は、60度〜90度のお湯を使うことが多く、それに重曹を混ぜると、セスキを混ぜたのと同じ効果が出るのかもしれませんね。

日本ではそこまで洗濯の温度を上げることはまれですから、重曹を入れる意味は、日本ではまったく無い、と言っていいでしょう。

日本で重曹を使って洗浄力をアップさせたいのであれば、60〜90度の熱水を使うといいと思います。
ただ、ガス代が大変ですが…。

最初から、お風呂の残り湯に炭酸塩を入れて使うとか、そういうほうが効果が大きいと思います。

重曹は、悪いものではありません。
いいものです。
いいのか悪いのか、と聞かれれば、「いいものです」と答えます。

だけど、日本の洗濯事情では、石けんに混ぜるのはまったく無意味です。正しく使ってあげないと、ホント、かわいそうです。
てっしーさん、たみこさん、返信をありがとうございます。

phについては「上がることで洗浄力アップ」ということなんですね。
但し、上げる為に経費が掛かるということ、これも念頭におくべき事と認識致しました。
どうも私は安い食材を買いにガソリンを掛けて行くようなところがありますのでこれでは意味がありませんね。(笑)

熱湯で重曹のphを上げること=重曹パワーではなく、その時はすでに重曹ではなくなっている。
納得です!

ありがとうございました。
汚れの量や質によっても多少違いがありますが、通常はセスキの方が洗浄力は良好だと思います。

重曹は皮脂に含まれる脂肪酸を鹸化して落とす作用はありませんから、皮脂汚れが重曹によって落ちることはほとんどありません。

セスキは重曹と炭酸ソーダの複塩ですから、炭酸ソーダの部分が皮脂を鹸化して落とします。

アルカリ剤の場合はそのpH(PHやphではなくpHです)の高さが洗浄力に影響をおよぼします。

ちなみに重曹の水への溶解度は8.7 g/100 ml(20℃)、60度で16.4度なので、水道水をくんだ物を使った場合10度〜15度程度だと思いますので15gは溶けないと思います。
たみこさん、コミュの皆様
大変勉強になります。ありがとうございます。

自分の浅はかな知恵で重曹に負担をかけていた(!)かと思うと
重曹がかわいそうでした。反省してます。

私は水道水を沸騰させて、そこに重曹と塩を入れて溶液をつくり
水を張った洗濯機に投入しています。
これもあまり意味がないのでしょうか・・・。
洗濯機には石けんを使いたくないので、洗濯にはアルカリウォッシュを使うことにします。

本当にありがとうございます。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
私も、重曹やアルカリウォッシュを、合成洗剤と環境のことにからませて、
周りの人に伝えたいと思います。
あわのすけさん、こんにちは。

脂肪酸塩の化学コミュでもよく書きますが、物質を扱う場合「信じる心」を排除する事が最初に肝心なんですよ。

私は石鹸やアルカリ剤などの性質に関して、文献や自分でやった実験、検証によって「こうつかえばこうなるようだ」とおよその性質を把握確認しています。

セスキも石鹸も物質ですから、使う条件によってその作用による洗浄結果が違ってきます。

よく「石鹸の事を信じている」「重曹の事を信じている」などに近いニュアンスの書き込みを見ますが、物質を信じてしまうというのは「無条件で良い結果が出る」と思い込む事なのではないかなと。
周辺の条件によって大きく結果が異なる可能性があるのに、それを無視して同一の結果が出るというのは非現実的な話です。
つまり現実ではなく単なる思い込みの世界に入るのだと思います。

石鹸でもメーカーによって品質の劣った物もありますし、品質が良い物でも使い方がよくなければ洗浄力を発揮しません。
つまり使う人のスキルも大きく関与するという事ですね。

また最近はセスキも万能的に使われてしまっている事があり、これもセスキが可哀相という事になります。セスキも使い方しだいですから。

ログインすると、残り10件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

アルカリウォッシュ(セスキ) 更新情報

アルカリウォッシュ(セスキ)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。