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STAY OR GOコミュのSYNTHETIC MUSHROOMS 2007.8.15@長岡市みしま体育館野外ステージ

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SYNTHETIC MUSHROOMSが音楽イベント「LIFT UP! VOL.2」
でオリジナルメンバーで一夜限り?の復活をした。

「大人になったなぁ」

ステージに現われたメンバーを観て
最初に湧き上がった想い。

メンバーが時を重ねてきたという事は、
自分にも同じように時は流れているのだけれど・・・。

「年をとった」というよりも「大人になった」が率直な想いだった。

それは、
「みなさん、はじめまして。
シンセティックマッシュルームです。
もう10年ぶり位のメンバーでこういう「みしま祭り」
という大きな場をお借りしまして、
10年ぶりに集まりバンドを再結成することになり、
この場に出させてもらってます。
本当にありがとう御座います。
(中略)
本当にこんな大きな祭りの会場で、
ちゃんとしたステージで
10年ぶりにLIVEが出来るという事の嬉しさを
伝えられればいいなと思っていますんで
楽しんで帰ってください。よろしく。」

というヴォーカル松永のまっとうな挨拶からも伺えた。

そして何よりポリープがきっかけで脱退した彼の歌声が
「声質そのままに声が声が、はっきり聴こえる」
その歓びに溢れていた。

彼の声は、彼自身そのものだから。
繊細で、はかなげで、ちょっぴり無機質で、やわらかいぬくもりがる。
マッシュの傷つきやすくて繊細で、だからこそ物事の本質ついてくる歌の世界を表現できる人は彼以外いないだろう。

この4人で奏でるとマッシュの確固たる世界観になる。


それは、他の3人のメンバーに感じる「さわやかさ」や「悪戯っぽさ」や、「エネルギッシュさ」とは対極に位置するものだった。

その雰囲気を色褪せさせてしまうことなくステージに立っていた。
それだけでも凄いのに・・・。


ヴォーカルの松永がバンドを離れてから7度目のの夏。
7年もあれば生活形態だって否応なく変化するだろう。
歌うことから離れていたとしたら、
その生活は日常そのものだったに違いない。

実際ベースの正岡はMCで
「フロントマンなんか、太った人と山男みたいな人とそんな状況になってしまいました。」

と言ったけれど、それがごくごく自然な事。

なのに、松永は
あの頃と変わらな雰囲気。
変わらない瞳。
変わらないどころか、
長い歳月を潜り抜けてきたはずなのに
全く日常にまみれてないって事に驚いてしまった。

この日隣の県では40度越えを記録するほどの猛暑。
更にステージは両側から強烈なライトに照らされている。
その中で
スリムなジーパンに白の長袖(重ね着で中にもう一枚白シャツ着用)、真っ白なスニーカー。そして長めの髪にコサージュ付きの帽子。そんな服装も彼の非日常感を強いものにさせた。

マッシュの音楽は日常を逸脱させてくれるものだった。
俗にまみれていない、4人で音を出す事の
純粋性や、必然性を随所から感じる数少ないバンドだった。
この日もステージ前に駆けつけた男の子や女の子はみんな
大口あけて一緒に歌いながら踊ってホントに楽しそうにしていた。
歌詞に独自の世界観がしっかりあったのも得筆すべき所。

大袈裟だけど、マッシュとの時間があれば、
生きていける気がしていた。
そう思わせる麻薬的なものがあった。

それが、良さだったのに
マッシュの終焉が俗にまみれた終わり方のように思えてしまって自分は口惜しかったのかもしれない。(☆1)

松永の世界が俗によって消される感じが自分の中にあったんだと思う。

だから、
松永の声が出にくくなっていることも感じていたし、
バンドが勢いをつけて止まれない状況にあったことも
頭ではわかっていたけれど
納得したくなかったのだ。
認めたら、4人で奏でていたマッシュの世界さえ覆されちゃう気がしていた。


音楽は表現の一つに過ぎないのかもしれないけれど、
松永にとって音楽で表現する事の占める割合、意味合いが
大きい気がしていた。
歌うことで表現しているような人から
表現する場を奪ってしまう残酷さが
強いやるせなさとして
私の中にあの日から消えることなくあった。

松永の脱退を聞いた時、
状況が彼をそうさせたのか、
彼の意志なのか、
が知りたかった。
知ったから、どうなるものでもないのにね。

その答えが今日出た気がする。
自分が納得できる答え。

全く日常にまみれていないっていう事実と
変わらない声で気持よさそうに歌っている姿に
きっと
きっかけや、状況的な事は多々あったにせよ
あの日の脱退という彼の決断は
俗にまみれる事から降りる事を意味していたんじゃないかな。

バンドが大きくなる事や売れていく事よりも4人で表現する事の方が彼にとっては大きい事だったんじゃないかな?
今日のLIVEで再結成のきっかけを作ったベースの正岡(☆2)の存在がマッシュの活動や音楽性には大きかったのでは?と思うところが沢山あったし・・・。


「こんな気持ちにみんなもなると思うんで
じっくり胸に刻んで、負けずに明日から
仕事なり学校なり、みんな仲間と遊ぶなり楽しんでください。
本当に今日はありがとう御座いました。『LIFE』」

松永のMCを挟んでの最後の曲は
かけがいのない自分が形成される途中の葛藤を歌った『LIFE』


LIFEを聴きながら、
松永が日常にまみれてなかったって事は、
少なからず「LIFE」は若さの産物でも
モラトリアムの戯言でもない
そんな次元を超えたものだった事を
教えてもらった気がした。
だから、
マッシュの歌は時を越えてみんなを魅了する力があった。

宙ぶらりんだった思いは
自信を失くしていた思いは、
自分の中の大きな年輪になった気がしたよ。

そして、マッシュのメンバーも
色々な出来事を自分の中の年輪にして
「今」を歩み続けている事が感じられて、
それが一番の歓びだったかも知れない。

***************************
☆1)松永の脱退については
   1/1のトピック
 「ティアドロップ〜BOWLへの道のり?〜『SET OUT』」参照

☆2)マッシュのベース正岡 明日香。
   今回の音楽イベント「LIFT UP!」代表者。
   マッシュのオリジナルメンバーで、
   松永が脱退する以前にマッシュを脱退している。
   
   「僕ら何で今回やろうかと思ったかと言うと僕のイベントと言う事が又4人で出来るという一ついいきっかけとして、又、まともな解散LIVEを行っていなかったので(中略)この機会にやってしまえば、又新しい形で僕ら自身も出発できるかなと」    正岡氏MCより  

SYNTHETIC MUSHROOMS  (オリジナル)
    VO)松永 和有希
    G)中村 太郎
    B) 正岡 明日香
     Dr)酒井 学

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