ＳＦデータボックスコミュの横田順彌さんが逝かれてから１年・・・

この一年、折にふれて橫田さんの本を読みかえしてきたのですが・・・

「天狗倶楽部快傑伝　元気と正義の男たち」
「快絶壮遊天狗倶楽部　明治バンカラ交友録」
「火星人類の逆襲」
「星影の伝説」
「人外魔境の伝説」
「水晶の涙」
「菊花大作戦」

等々、久々に読み返してみて、思ったこと。
あの方は、尋常な人ではなかった、という一言に尽きます。
初期、「ハチャメチャ」とかそんなコトバが先行して、横田順彌さんを侮っていた
というのは言い過ぎですが、軽視していた自分がありました。
そんな自分が今にして恥ずかしい！
「継続は、力！」そんなコトバが横田順彌さんの作品を読んでいくと実感できます。

それはそれとして。
SFマガジンの橫田さん追悼号はむろん購入していたのですが、先に発売になった
「創刊６０周年記念号」を読んでいくと、その中の「マガジン・レーダー」に、

盛林堂書房からでた「未來趣味　横田順彌追悼号」があるではないですか！

さっそく盛林堂書房のサイトへアクセスし、注文したのは云うまでもないのですが、
同時に「ヨコじゅんの読書ノート」（１０００円）なるものも見つけこれまた注文！

「読書ノート」は、学生時代の橫田さんが読んだ本の感想を書き込んだノートを
そのままの形で復刻したモノです。
若者らしい率直で飾らない語り口で書かれたその内容、コレがなかなか読ませま
す！ある意味、無責任な立ち位置である学生だから、というのはあるかとおもいま
すけどね。後年、同じ作家仲間となる方々にも辛辣な感想がつづられていたりして
他人事ながら冷や汗もの・・・！小松左京さん、星新一さんら、このノートを読まれ
たらどんなカオをされたのか？そう思うと恐ろしいやら、可笑しいやら。

橫田順彌さんのファンのみならず、SFファン必携の一冊ではないかとおもいます
お奨めする所以です。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 01月11日 05:57

でもって、「ヨコじゅんの読書ノート」を読んでたら、こんな記述があって、仰天した。
誰の作品とは言わないけどさ、とにかく凄い評価というか・・・

「（略）よくもこんな下らないものを書いたものだ　本を保存しておく必要もないので早速
古本屋へ売った　１５０円也　」　　　　　　　　　　（１９６４年）９月２９日

若気の至り、というか若者の怖いもの知らず、というのか・・・！
件の作家氏がこのノートをこの時点で垣間見ていたら、どんな事態が展開したか、そう
夢想すると楽しくなります。激怒したか、苦笑するだけですませたのか？

いやいや、この「ノート」、読むのはじつに楽しい！

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