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今の時代を考えるコミュの「ウッドマイルズ」と京都議定書終了後の温暖化規制要求は?

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「ウッドマイルズ」と京都議定書終了後の温暖化規制要求は?
〜日本は、貿易に使いうエネルギーの世界最大の消費国家の行方〜

 みなさんの住む家の構造は、何でできていますか?
 木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などなど、ただ基礎工事の殆んどは鉄筋コンクリート造になりますが、住宅の中で一番多いのが木造と考えます。その木材の世界2位の使用量は、日本ですが、その木材の入手手段が地球環境に大きな影響を与えていることをご存知でしょうか?その尺度を現したのが、「ウッドマイルズ」です。

 「ウッドマイルズ」は、イギリスの消費者運動家ティムラングが、Food Miles(フードマイルズ)という概念を提唱し、食料の輸送距離をなるべく少なくすのという運動を進めているが、木材の輸送過程のエネルギー消費を少なくし顔の見える経営を実現するため、木材の輸送距離と木材の量を乗じたウッドマイルズという指標を提唱している(財団法人日本木材総合情報センター「木材情報」2002年8月号)。

 例えば、日本、アメリカ、ドイツを例に数値化して比較をしてみます。

・ウッドマイルズの国別計算(2001年のデーターによる)
     輸入量(千m3) ウッドマイルズ(百万km・m3)
 ドイツ    11628        11778 
 アメリカ   60358 (1位)    84152
 日本     52001 (2位)   384422(1位)
・ウッドマイルズ/輸入量
 ドイツ    1.0128
 アメリカ   1.3942
 日本     7.3925 (1位)
・国別比較(日本/   )    
         輸入量   ウッドマイルズ
 日本/ドイツ   4.472    32.6389倍
 日本/アメリカ  0.861     4.568倍

上記を見ると世界の木材貿易の国別輸入量では米国がトップであるが、輸入距離と輸入量によりウッドマイルズを計算すると日本は米国の4.5倍のとなり、我が国の消費者にとってウッドマイルズの意味は大きいと考えます。

 いかに日本が温暖化の視点からすると、非効率に木材を輸入し使用しているかの実態が理解できます。ドイツの地球環境対策の先進性は、この家に使われる木材の入手方法からも証明しています。やはり市民の環境意識の高さがこの数字を示していますし、産業構造も変化させているように思います。

 温暖化対策の国際条約「京都議定書」が今年2月に発行しましたが、ヨーロッパ諸国は、京都議定書完了後の規制条件に、現在の各国の温暖化防止の計算に加味されていない、貿易に関わるエネルギー使用量を加味することを検討していると言われます。

 貿易輸出入の総量は、米国かなわないと思いますが、原料を輸入し加工して世界へ輸出している日本のエネルギー使用量は、世界の貿易に使われるエネルギーの4割を越えるとも言われます。京都議定書の規制終了後の地球環境保全の国際政策には、貿易に使われるエネルギー使用量は加味されて行くものと考えますと、産業を国内で循環する高度情報・省エネルギーかつ持続可能な産業の育成が急務になると考えます。さらに、木材はもちろん日常の生活関連の消費財や食料でも、輸送エネルギー低く抑えることが先進国として義務として世界から要求が来ると考えられます。

 全ての生活で消費される物資の輸送を、生産と消費を効率的に繋ぎ、スローライフの思考を基本に100年後の地球環境と地域経済を双眼で見ながら生きるスタイルを次世代へ伝え広げることが日本の生きる姿のように思います。

*参考資料、以下NPO緑化推進環境改善協会のHPから、

・住宅建築におけるウッドマイルズ
 我が国の平均的新築住宅の建築で使用される木材の産地別使用量から住宅ウッドマイル ズを計算すると、146万km・m3となる。これを100として、比較したそれぞれの住 宅建築のウッドマイルズの値を住宅ウッドマイルズ指数(HWI)とすると、近くの山の木 ですべて建築した住宅のウッドマイルズ指数=1となり全部北米材で建築した住宅はウ ッドマイルズ指数=150となる。国内の住宅のウッドマイルズ指数はこの間に収まる。

・ウッドマイルズ指数の利用
 日本の消費者が「家造り」という一生に一度か二度の重要なイベントの機会に、地域材 利用の意義を確認し、地球環境に優しい消費選択を行うきっかけとしてウッドマイルズ が重要な役割を果たす可能性をもっている。近くの山の木で家をつくる運動や、県産材の家づくりなどの施策の中に住宅ウッドマイルズ指数(HWI)の概念が導入され推進のための道具となることを期待している。
 (森林総合研究所 藤原敬)

[野口家の家造り 計画〜完成:1993〜1995] 熊本県宇土市
 ちなみに野口修一の自宅建設は、祖先が植林した杉・桧(60〜300年)154本を冬場に伐採し、山で葉枯らしさせ、山で丸太を私自身が確認して木取り(柱・梁材を決める)棟梁のアドバイスを受けて切断、さらに製材して角材・板材に加工、さらに乾燥させ製材から1年3ヶ月かけて、家族4人で(土木、屋根、左官、クロス、設備工事以外)作り上げました。この自宅建設は、建築家(企画設計監理者)として、家造りの考え方の転換点になった仕事になりました。
[輸送距離]所有の山林→(4.5km)→製材所→(3.5km)→自宅 計8km ほとんど無いに等しいこと、また北斜面の谷筋で育ち木目も詰まった材料でした。
(建築中は、昼は大工の丁稚、夜は本業の設計作業を続けました。)

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