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今の時代を考えるコミュの豊かさと労働・家造り

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2003.09.22「豊かさと労働・家造り」

 こんにちは、熊本の野口です。だいぶ、秋の気配が熊本でも感じられるようになってきました。皆さんの地域では、いかがでしょうか?
 さて、テレビは自民党総裁選挙や阪神優勝、様々な事件等を毎日報じています。憂鬱になる話題も多く、日曜日に朝の一週間のニュースは眠気も覚める話題も多くあります。そんな中で、昨日は熊本市で立ち上がった「持続可能な社会づくり」の研究会の第2回に参加して、夜遅くから子どもの学校行事に参加して、職員室で見るくらいニュースが印象に残っています。もっと、良い話しのニュースが無いのかなと保護者と話しをしていました。


・持続可能な社会づくり会議

 前置きはその辺でおわって、豊かさについてですが「持続可能な社会づくり」の会議に中で、講師や参加者の議論の中で印象に残っているのが、水俣病の権威で環境ネットワーク熊本代表の原田正純先生の言葉ですが、「人間が生きていることで、3人の人がいる」と話されれました。
 「先祖と今の自分と子孫」:世の中を預かる意識が必要に思うと付け加えられました。ですから、過去の自然破壊の復旧も私たちの仕事であること、今の社会は未来に生きる子孫の豊かさにも影響を与えるのです。
 アメリカインディアンの言葉に「7代先のことを考えて生活をしなさい」と有るそうです。命の連鎖の視点で考えることが、大切な気がします。

 不況(普況)の現在の社会の中で、私たち世代も豊かさを求めて四苦八苦頑張っています。結婚、出産、成人、長寿、家族の健康、生活の安全が実現し心の豊かさが何か、地方でも多様な志向が出てきています。
 輝竣淑子(てるおかいつこ)女史の書かれた著書「豊かさの条件」は、前回の日曜メールでも少し触れましたが、今日は現在関わっている3件の仕事で少し考えていることがあります。一つは、400年経つ寺院の増改築と1軒の住宅、全く新しい試みの痴呆老人のグループホームです。


・築400年の寺の改修工事で思うこと

 お寺の工事は、建立後400年経つ寺への門徒や地域の愛着から新築でなく移築(首相官邸のように移動工事)になった経緯は、門徒の寺への思い(心のよりどころ)が、難しい移動という価値を求めています。先祖が大事してきた地域のよりどころを次世代へのつなげたいと思う気持ちが理解できます。
 地方では、住宅を地域の大工か工務店・設備事業所にまかせる形(設計施工)で住宅を今まで作る傾向が強く、最近やっとハウスメーカーが若い世代へ食い込みつつありますが、設計事務所へ設計監理の委託はほとんど無く、私の住む地域の農家などは縁が無いものと思っていました。
 ところが、最近増えてきた世代を越えた価値の融合、安全への投資、感性の良いデザイン、一番は価格の見える家造りを親世代子世代も、不況(普況)の中で納得できる家造りを求めているのだなと感じます。模型やCG、建築家に思いをたくさん伝えて自分の納得する使い勝手、外観、価格と多様な施工形式を要求して来ています。


・ナーシングホームから、今の労働者を検証

 もう一つの施設は、労働への新しい価値も見出して運営を試みる痴呆老人の「グループホーム」です。スタッフ+オーナーは、50歳以上の看護婦さんで、「生涯現役」が可能な看護婦さんが作り・運営するグループホームです。現在の社会状況の不況(普況)の中で、労働市場なる分野が確立されて、労働賃金の低価格化、海外への製造業移転、リストラ、解散、年金の行き詰まり等、良い話しが聞けない労働環境になりつつあります。

 そこで、労働市場から仕事を求めるのではなく、互いが力を出し合い助け合って自分たちの仕事を作ろうと施設運営を展開しようと試みが始まっています。最近はNPOが大流行で、地域の身近な助けあいが事業として成り立ち、NPO法人化から事業所へ転換して、事業を拡大(有限会社化)しているものの有ります。

 資本家が起こす事業に労働者として参加するのではなくて、価値を共にする労働者が仕事作り・運営をするスタイルが出きる可能性が探っています。著書「豊かさの条件」の中でも生きる(労働)価値の見直し(生き甲斐)が、自殺者3万人現実・閉塞感を感じている日本社会の住民が、国や企業に頼らず、労働の場を自分たちで創造する価値(実践)が始まっていると感じます。


・140年ぶりに家づくり

 余談ですが、我が家は11年前の台風(13号)が裏山の木を倒し、その風倒木を無駄にしないために、140年ぶりに自宅の建て替えを行い(実践)した。当時は、私自身事務所開設から日も浅く、資金面や人的ネットワークも少なく、自分で何でもやることで多様な試みを行いどうにか実現(完成)にこぎ着けました。
 5世代前からの守られた杉・桧を使い、現代の住人である大工である父と私、未来の子孫の生活に対応できる、3世代使える家を試みをしてみました。
 これは、今日のメールのはじめに出てきた、「先祖・現代・子孫」の3人の人による価値の創造と考えます。先人の知恵と心をベースに現代の家族が、次世代・未来の住人のために作ることになると思います。「持続可能な生活スタイル」の実践になるのではと思います。自分の家でもあり、多様な試み(実施しなかったものも含めて)は、今の私の家造りの大きな財産と人脈、手法につながっり見に付いて来ました。

 今日の深夜のテレビで「楽天市場」の話しが出てましたが、人々の多様な要望と価値をどうとらえ対応して行くかが、今後の私自身の「持続可能な社会づくり」への貢献につながると考えて、今年も多様な価値を持つ方々にお会いして行きたいと思っています。
 昨日の講師もユニークで新しい試みをドンドン実践されていました。その話しの中で、最後の方は教育の大切さが議論されていたのが印象的でした。 

街づくりの話しは、次回にまたやります。
よろしくお願いします。m(_ _)m

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