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今の時代を考えるコミュの(教育と人生観)正解は一つじゃない、基礎学力は中学で十分

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(教育と人生観)正解は一つじゃない、基礎学力は中学で十分

 今日から、娘が中間テストと言って出て行った。私もかつて高校生だった時のことを思い出す。テストで良い点数を取る、ほめられる。確かに点数が良いほうが、進学の可能性があるだろう。社会人になり、色々な人を見てきた。先輩たちは、一人ひとりの人生を歩んでいます。
 今読んでいる「47人の幸福論」に、タレントの萩本欣一氏の一節があり、一部を紹介します。(ほとんど、転載文ですが)少々長文の日記です。


〜正解は一つじゃない〜(萩本欣一)

世の中はすぐ正解を作りたがる。
正解はこれしかないと決め付ける。
問題が解けたら100点で、解けなかったら0点。
そして0点の子はダメな子と決め付ける。
0点なんてこの世にはないと僕は思う。
僕だったら、問題がぜんぜん解けなかった子供にも50点はあげる。
だって、全く答えが書けなかったということは、
少なくともカンニングをしていないということ。
ずるいことをしなかったということ、それはとても大きな価値で、
世の中ではそのことの方が役に立ったりするものだ。

正解はこれしかないと決め付けるから辛くなる。
これが幸せだと決め付けるから、
そこにたどり着けない人が苦しむ事になる。
人生は台本通りには進まない。
その人なりのアドリブがあるから楽しい。
(PHP編、47人の『幸福論』より)

心が、ふっと温かくなる言葉と思います。
また、今朝流れて来た、メールマガジンの内容が、萩本氏の言葉を、教師の側から語ったもので、何かの参考になればと思い、ご紹介します。


〜教育あれこれ 第228号〜 2008年6月20日
教育雑感(2) 学習サポーター S氏
             
 中学生の9割以上が高校へ行く時代になって久しい。長い間、進路の相談で生徒と話し合ってきたが、最近気になることがいくつかある。そのひとつが、「公立高校しか受験させないと親が言っているのですが、公立に受かりますか」というもの。私立高校への進学は、経済的に無理だと考える保護者が増えているということだろう。経済格差が教育格差となり、格差の連鎖が始まりつつある。
 
 ところで、いささか極論になるかもしれないが、基礎学力は中学までで十分であるとわたしは思っている。高校の学習は、大学へ入るためには必要かもしれないが、その目的がなければほとんど身についていないといっても言い過ぎではない。あなた自身のことを考えてみてほしい。高校の学習がその後の生活や人生にどれほど役にたっただろうか。もちろん科目やその後の職業によっても違うのだろうが……。
 
 受験学力も大学に入ってしまえば、そのほとんどが消えてしまう断片的知識丸暗記の「剥落(はくらく)学力」で、人生でかろうじて役だったのは学歴や資格だったのではないだろうか。ちなみに、マイナスの数にマイナスの数をかけてどうしてプラスになるのか、分数の割り算は割る数の分母、分子をひっくり返してかけるのはどうしてなのかと子どもに聞かれてもうまく説明のできる保護者は少ないだろう。(小中学校の学習内容でもこれほど難しいのだから、高校の複素数や三角関数、数列や微積分などは推して知るべし……)
 
 そんな難しい数学を知らなくても、あるいは世界史の細かいことを覚えていなくても、多くの人は、仕事をし、家族と共に毎日しっかり生きている。ならば、学校卒業後の人生においては、受験学力や高校の学習よりももっと大切なものがあるということではないだろうか。わたしは、それらを次の3つにまとめている。
 
 まず、その第1は、社会とつながる能力である。自分の感じていること、思っていることを話したり文章に表現できること。また、相手の話をじっくり聞いて理解し共感できること。笑顔で人と接することができるだけでも接客業では貴重な能力であり、社会の中で生きる力となるだろう。レストランに入って、オーダーを聞いてくれるウェイター(ウェイトレス)が素晴らしい笑顔であったなら、食事も美味しくなる。
 
 孤高に生きるのも、またひとつの生き方だが、やはり人は社会の中で、あるいは仲間の中で成長しながら生きていくものではないだろうか。人は絶対的な孤独の中にいるからこそ、誰かとこころをつなげたいと願うのである。そこには学歴など関係なく、大事なのは人それぞれの精神のありようなのである。
 
 第2に、自分と社会を取り巻く状況が激変していくこういう時代においては、知識や受験学力よりも、ものの見方・考え方のしっかりしていることのほうがはるかに重要ではないかと思う。この世界はどのような構造をもっているのか(世界観)、そしてその世界でどのように生きていくか(人生観)、というものの見方・考え方、つまりは科学や哲学に裏付けられた「わたしの価値観」を身につけていることが重要である。古い言い方をすれば、主体性が確立できているということだろうか。
 
 これは、存外難しいことである。学校では知識を教えても、智恵を働かせる方法は教えない。最近は「考える力」の大合唱であるが、その辺の反省からではないか。「自分探し」が、ブームのようになっているそうだが、「答え」は足下にある。自己の経験と感性で確かめながらひとつひとつを丁寧に学ぶこと以外に「答え」に至る道はないと思う。
 
 最後に大事なことは、人生を楽しむ術(すべ)を知っているか否かということである。もともと日本人は謹厳実直、滅私奉公を美徳とすることから人生を楽しむという感性をあまり持ち合わせなかったような気がするのだが、最近は自分なりの人生の楽しみ方を考える人が多くなったようだ。わたしは大賛成。人生には、すべきこと(使命)もあるが、したいことを楽しむ美意識がなくてはつまらない。(中略)
 
 人生の楽しみ方は人それぞれ。どんな小さな事にも楽しみを見いだすことはできる。それが美意識である。だから、そこには学歴も学力も関係ない。人生を大いに楽しんで学歴社会など粉砕しようではありませんか。
(以上、ML「教育あれこれ」第228号より)

<気になる言葉>
・「答え」は足下にある
・自己の経験と感性で確かめながら丁寧に学ぶこと
・人生の楽しみを見いだすこと「美意識」〜それぞれの人生観〜

*最後までお読みいただきありがとうございました。(合掌)
 ノグチ

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