米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのメシヤとしての奇蹟。

メシヤとしての奇蹟。
マタイ8:1-4。

人々はご利益がすきで、宗教にご利益がなければ、信じる価値はないと考えている人々もお勢います。ある宗教を信じてみてもお利益がなかったので、また別の宗教を信じてみようと、平気で信仰を取り換える人もいます。そして、宗教の方でも、この神、あるいは、病気が直るとか、商売が繁盛するとか、入学試験に合格するとか言って、しきりにご利益を宣伝したりしています。

イエスが病人を直したり、悪霊を追い出したりした記事がいろいろ記されています。イエスを信じれば御利益があると受け取る人もいるかもしれません。しかし、これらの奇蹟は決して御利益として行なわれたのではなく、＜このことを、誰にも話さいようにしなさい。ただ、他の人たちへの証のために、祭司の所へ行って、自分を見せなさい。＞（現代訳、8:4）と命じられていることからも分かるように、イエスは決して自分の奇蹟を宣伝しようとはなさらなかったのです。

イエスの奇蹟は、イエスがメシヤであり、神としての権威をもっていることを具体的に示すために行われたのです。私たちはこれらの奇蹟を通して、イエスが単なる一個の人間ではなく、人間の力を越えたメシヤとしての力を持っておられたことを認めるべきです。
当時ユダヤ人社会において、らい病は人々から最も嫌われている病気の一つでした（レビ13章）。これは汚れた病気とされ、この病気にかかった者は隔離されて、町の外に住まなければならなかったのです。人々から見離されて、孤独な生活をしていたと思われます。

＜するとその時、重い皮膚病にかかっている一人の人がイエスの所に来て、ひれ伏して言った。あなたは、御心一つで人を治すことがおできになるお方です。どうぞ御心でしてら、私を治してください＞。（8:2）と言いました。彼はどこまでも謙遜でした。自分の意志よりも、神の御心を第一にしました。これが普通の御利益信仰とは異なるところです。彼は＜心の貧しい人＞で、彼は＜私をきよめることがおできになります＞と、イエスのメシヤとしての力を認め信じていたのです。