米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの神の言葉であるイエス。

神の言葉であるイエス。
ヨハネ1：1-5。

イエスにおいて神がこの世に下り、罪深い人類の救いのために御子を十字架につけ、御自身の愛と義とを啓示されたという、喜びの音信を宣べ伝えることが福音書の目的です。新約聖書にあるマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書のうち、最初の三つを共観福音書と呼んで、ヨハネの福音書とは区別しています。

最初の三つの福音書が共通のアウトラインを持ち、しばしば同一の言葉ずかいで書かれているのに対し、ヨハネの福音書の場合は他の三つの福音書との並行記事が全体の一割にも満たず、その代りこの福音書固有の出来事と教えを多く含んでいるからです。

また、共観福音書がイエスの宣教のほとんどをガリラヤ地方に位置付けているのに、ヨハネの福音書が舞台をエルサレムととその周辺の出来事に限定している点からもその独自性を伺うことができます。

ヨハネの福音書の執筆目的は＜あなたがたがイエスは神の御子のキリスト（救い主）であることを信じるためであり、そう信じて、救われるためである＞（現代訳、20:31）。ヨハネはイエスがだれであるかを語り、神の賜物が何であるかを告げ、イエスを信じて従っていくことの意味を明らかにすることを絶えず中心に置いています。

イエスの地上の生涯を語る前に、ヨハネはイエスの神的起源に目を向けています。＜初めに、言葉があった＞。この表現は、創世記の＜初めに、神が天と地を創造した＞（1:1）を想起させ、あらゆる時間と空間を超越した永遠の初めを意味しています。そして、イエスが神であること、永遠の神の言葉であることが提示しています。