米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのキリストの誕生。

キリストの誕生。
マタイ1:18-25。

タビデ王の家糸も、バビロンによってユダヤの国が滅ぼされると、王位を追われ、時の流れと共に零落していました。ダビデの子孫ヨセフも、ガリラヤのナザレという一寒村で大工となっていました。ヨセフはマリヤという女性と婚約していました。当時のユダヤ人の習慣によれば、婚約した者は、法的には夫婦として取り扱われていました。

それから約一年後に婚宴があるまでは、二人が一緒になれなかったのですが、＜マリヤは一緒にならないうちに、聖霊によって身重になっていました＞（1:18）。マリヤが、妊娠したということは、誰の目にも明らかになっていました。これは、その間に起こった出来事です。

何も知らなかったヨセフ当惑したと思います。彼はマリヤに対する思いやりの深い人であったので。当時ユダヤの法律によれば、姦淫した女は石で打ち殺すようになっていました。（申命記22:23,24）ヨセフはひそかに彼女と離婚しようと決心していました。（1:19）散々悩んでいた彼に＜主の使いが夢を通して語られました。ダビデの子孫としてお生まれになる救い主にかかわるヨセフ。心配しないで、妻マリヤを受け入れてやりなさい。彼女は聖霊によって妊娠しているのです。＞（1:20）

常識では納得のいかないことでした。彼は、神からのメッセージを信じて従うか、離婚するのかの決断に追われましたが、結局ヨセフは神から命じられた通リにして、妻として受け入れました。（1:24）その結果救い主の誕生を迎えることができたのです。

＜やがて、男の子を産む。その名前はイエスと付けるがよい。この方こそ、その民を罪から救い出してくださる方です。しかし、子供が生れるまでは、マリヤと性生活をしなかった。＞（1:21,25）子供が生れると、命じられたとおり、救い主にふさわしい＜イエス＞と名付けました。

このようにしてイエスは誕生したのです。処女であるマリヤを通しての誕生であり、＜処女降誕＞なのです。（1:23）マリヤのように＜神にとって不可能なことは一つもありません。＞（ルカ1:37）ということを信じる信仰を持って受け入れたいことです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アーメン。