米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのイエス、キリストの福音。

イエス、キリストの福音。
ローマ書。ユダヤ人の枠をこえて。1:1-7

ローマ教会へのパウロの手紙は、主イエスが十字架につけられたのち、イエス、キリストの福音をユダヤ人の枠をこえて世界のすべての人々に宣べ伝えるために大きな働きをしたパウロが、まだ訪れたことのないローマ教会に対して、キリスト教の信仰と生活の手引きとして書き送ったものです。

新約聖書27巻のうち21巻は手紙であり、そのうちパウロによって書かれたとされているものが、ローマ書をはじめとして 13通あります。新約聖書の中の多くが手紙の形式で書かれています。これらの手紙をとおして、イエス、キリストのご降誕によって神から与えられた大きな喜びの知らせ（福音）が、今日の私たちにも、もたらされているのです。

新約聖書は第一に信仰の書であって、単なる歴史の書ではないのです。ローマ書には、イエス、キリストの福音の内容が、筋道をたてて語りつくされています。パウロは、律法に忠実なユダヤ教の指導者として、キリストに敵対していた彼自身の生きかたを180度変えさせた福音の力を、感謝と喜びをもって証しているのです。

昔からルターをはじめとして、数多くの信仰の先人たちがこの手紙によって回心を経験し、信仰にみちびかれました。私たちも、この手紙を、神が私たちに対して送られた喜びの知らせとして受けとめることによって、時代をこえて、聖書が示す新しい世界に目を向けさせられ、自分自身のあり方生き方を変えられたいと思います。

私たちがどう感じようとも、神は現実のお方です。食べるもの、友人、家族、健康などすべてに恵まれ、物事が順調に運んでいる時に神を礼拝するのは簡単なことです。しかし、状況はいつも喜ばしいものであるとは限りません。それでは、逆境において神を礼拝するにはどうしたら良いのでしょうか。

最も深いレベルの礼拝とは、痛みの中にあるにも拘わらず神を賛美することです。苦しみの中にあっても神にすべてをゆだねることであり、神が遠く感じられる時でも神を愛することです。＜主はご自分が民から御顔を隠された。しかし私は主に信頼し、このお方に望みをかける＞（イザヤ書8:17）。アメーン。