米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの足のきかない男の癒し。

足のきかない男の癒し。
使徒の働き。3:1-10。

ルカによるイエス、キリストの福音を書いたルカがその続篇を書きました。それが＜初代教会の働き＞です。紀元一世紀のキリスト教の歴史は、新約聖書を通して私たちに示されています。特に＜使徒の働き＞は。初代教会の歴史にとって欠くことのできない資料であると言われています。

この書によって、エルサレムにイエスの弟子たちによるキリスト教会が設立された事情から、次第にユダヤ、サマリヤの各地に伝道がなされたこと、さらにパウロ、バルナバなどによる異邦人に対する福音宣教の進展の模様が、具体的に示されています。

パウロの手紙が宛てられた、個々に教会の成立事情や、パウロが執筆した時の背景などを知ることができます。ペンテコステの聖霊降誕によって、教会は誕生しました。それがエルサレム教会です。このエルサレム教会は、その交わりにおいてすぐれていただけでなく、伝道活動においても目覚ましい働きを見せました。

聖霊による奇蹟的な出来事も多く起こりました。さらに、イエスはキリストであると言うことが次第にはっきりと語られるようになるにつれて、ユダヤ教との相違も明らかになっていきました。そうした中で、教会は徐々に確立していきました。

ペンテコステの日、約束の聖霊が、祈りつつ待ち望んでいた使徒団を中核とする弟子たちに降臨し、その結果、彼らは主イエス、キリストへの信仰とその証言に立ち上がる集団となりました。ここにキリスト教会は誕生しました。それで教会はいよいよ、到来し実現する終わりの日における活動としての宣教に励みました。

この新しく生まれた教会は、＜使徒たちによって多くの不思議なわざと証の奇蹟が行われました。＞（2:43）その一つの例証として、＜足なえの癒しの事件＞（3:1-10）が取り上げられています。ところが、この奇蹟的な出来事を契機にして、使徒たちが逮捕されるという、誕生したばかりのキリスト教会への、最初のユダヤ社会からの迫害が起こりました。

ルカも初代教会のすべての出来事を記しているわけではありません。初代教会において起った出来事の中で、特に教会にとって必要なものだけを選び、それを記することによって、後世の教会が教訓とすべきものを示しております。アメーン。