米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの聖霊の油による内面的準備。

聖霊の油による内面的準備。
マタイ25:14-30。

終末に備える聖徒に求められているのは＜イエスさまの再臨に関することです＞。（25:14）イエスさまは、自分の財産をしもべたちに預けて旅に出る主人のたとえを語っています。イエスは十字架の死が近付いていることを意識して、これを語ったと思われます。弟子たちに福音宣教の使命をゆだね、そのために必要な賜物を与えてそれを弟子たちがどのように用いて働くべきかを考えさせたのではないでしょうか。

一タラントは六千デナリです、一デナリは当時の労働者の一日の賃金ですので、約百年分の賃金に相当する大変な額だったのです。財産を預けられた三人のしもべのうち、五タラント預けられた者と、二タラント預けられた者は、それを資本金にして一生懸命商売をし、それぞれ五タラント、あるいは二タラントをもうけました。ところが、一タラント預かった者は、その金を減らさないようにとという考えから、土の中に隠しておきました。

やがて主人が帰って来て、彼らと清算をしました。主人は五タラント儲けたしもべと、二タラント儲けたしもべを＜良い忠実なしもべだ＞とほめ、さらに＜沢山の物＞を任せました。（25:21-23）しかし、一タラントを土の中に隠しておいたしもべに対しては、＜悪い怠け者のしもべだ＞と叱って（25:26）、彼から一タラントを取り上げ、五タラント儲けて、十タラントを持っている者に与えました（25:28）。

このたとえは私たちには、それぞれ＜能力に応じて＞（25:15）、豊かな賜物が与えられているということです。聖書は、聖徒にそれぞれ異なる霊の賜物が与えられていると語っています（ローマ12:6-8）。私たちは生れつき持っている才能や、時間、健康、金銭等は、元をただせばやはり神から与えられたものです。総計すれば、巨額の財産です。神から与えられた賜物は用いなければならないと言うことです。

教会にはいろいろな奉仕の働きがあり、聖徒たちの能力と賜物に応じて責任を分担しています。だが、しばしば一部のある特定の人々に集中しています。人々には自分にも賜物が与えられているのに、気付かず、＜私にはできない＞と思い込んでいます。これで賜物を用いなければ、＜悪い怠け者＞と、主から叱責されます。

＜自分もやってみよう。信仰があれば神さまがさせてくださる＞と信じて、積極的に奉仕をすることです。聖霊の油による内面的準備と、＜忠実な＞働きによる準備が必要なのです。聖徒はキリストが再臨する時まで、与えられた賜物を用いて、忠実に奉仕することです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アメーン。