米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの-神の言葉であるイエス。

神の言葉であるイエス。
ヨハネ1:1-5。

1:1-18節は、この福音書の舞台設定を説明した箇所です。イエスの人格に関してこのお方は誰であるか、イエスのみわざは何のためであったのか、彼の地上の生涯が神の救いの歴史の中にいかに組み入れられているか、に注がれています。

イエスの地上の生涯を語る前に、ヨハネはイエスの神的起源に目を向けています。＜初めに、言葉があった＞。この表現は、創世記の＜初めに、神が天と地を創造した＞（1:1）を想起させ、あらゆる時間と空間を超越した永遠の初めを意味しています。そしてイエスが神であること、永遠の神の言葉であることが提示されています。結論を言えば＜言葉＞であるイエスは、御父なる神と同等の神性を持つ神の言葉なのです。

どの福音書記者も、イエスの生涯と活動を、その根源にさかのぼるように記述しています。マルコはバプテスマのヨハネの宣教とイエスの受洗の出来事から、マタイとルカはイエスの処女降誕の出来事から、そしてヨハネは創造のわざとそれを越える永遠の＜言葉＞（ギ、ロゴス）の存在から、それぞれ書き起こしています。

それらはみな一つの目的、すなわち本福音書（ヨハネ：20:31）に明記されているように、私たちが＜イエスが神の子キリストである＞という真のキリスト教信仰に導き、さらにその信仰を強めることを目ざしています。その中でも、ヨハネは特に神学的関心をもって取り組んでいます。

ヨハネは、マルコが書き起こしているバプテスマのヨハネの宣教のことにも（6:8-15）、マタイとルカが書き起こして処女降誕のことにも(1:13-14)、言及しています。しかし、イエスの生涯と活動、イエスと御父との関係が本当に理解されるのは、史的イエスを越えた永遠の起源と背景からです。

神の＜言葉＞であるイエスは、創造の初めから存在し（創、1:2）、創造のみわざの仲介者として存在していました（1:3）。この世界、この宇宙に存在するすべてのものを造られたのみならず、ご自身の内に命を持っておられました。さらにこの命は人の光であったのです(1:4)。＜命＞と＜光＞とは、この福音書全体にわたって見られる重要な概念で、何度も繰り返して強調されています(1:5)。幸いなことに、聖書には神に喜ばれる人生の具体的なモデルが示されています。その人物の名前はノアです。アメーン。