米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのパウロの

パウロのコリント宣教。
1コリント2:1-16。

パウロが宣教した当時のコリントは国際商業都市として繁栄していました。陸は南北に、海は東西に通じる交通の要所でした。紀元前27年以後、マケドニヤから分離したアカヤ州の首都となり、総督の駐在地となったため、さらに多くの人々がローマ帝国のあらゆるところから集まりました。人口は自由人が20万、奴隷が40万ほどいたと言われています。

コリントには、東西のあらゆる宗教が混在していました。パウロはアテネ市内で偶像がおびただしくあるのを見た時、高度の哲学思想を誇っている人々が、宗教の領域においては同時に偶像礼拝を続ける二重構造を見抜いて、心を痛めました。

パウロは、コリントの町には第二回伝道旅行の時に行き、一年半滞在し、すでにそこにいたアクラとプリスキラ夫妻と共に、コリント教会の基を確立しました。パウロはコリントにおいて宣教を開始した時（使徒18:4以下）、当時の雄弁家や哲学者一般のように＜すぐれた言葉、すぐれた知恵＞を使いませんでした。

それは、パウロが救いの証言として福音を宣べ伝えることを通して、神ご自身が証言をなし続けておられるという意味になります。パウロが宣教の内容を、＜イエス、キリスト、すなわち十字架につけられた方＞にかぎり、他の何ものも福音の中心として自ら受け入れないし、また人に伝えもしないと＜決心した＞ためです。

パウロの宣教内容、方法、彼自身の状態のすべてが、この世の知恵の求めるものによるのではなく、聖霊の力によるものであることはコリントの教会が形成されている事実によって、何よりも明らかに証明されています。聖霊の力と宣教活動の結びつきは、主イエスの預言であり、パウロの使徒としての働きの根拠でした。（マタイ10:20.ヨハネ15:26-27）

自分にとって心地良い、政治的に正しい神のイメージを造り上げて、礼拝することは許されません。それは偶像礼拝なのです。礼拝または伝道は、み言葉の真理に基ずいてなされなければなりません。

パウロの宣教の中心としての＜神の力＞（1:24）であるキリストは、実に＜信仰の創始者であり、完成者なのです。イエスは、私たちを救うために、あの十字架に喜んで付いてくださった＞のです。（現代訳、へブル、12:2）アメーン。