米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの初子は私のものである。

初子は私のものである。
出エジプト記、13:1-16。

＜主はモーセにこう仰せられました。イスラエル人の中で生まれた初子は、人の場合も家畜の場合も皆、私の為に聖別しなさい。初子は私のものである。＞（現代訳、出エジプト記、13:1-2）

他国において増え広がり、奴隷の民となってしまったイスラエル人が、モーセの指導のもと、一つの国民として自由への第一歩を踏みだすことになりました。彼らの周囲に住むエジプト人から金、銀、飾り物等を手渡され、持てる物すべてを持ってモーセのもとに集まって来た時、彼らは神への感謝の涙に溢れました。苦役の下で彼らが呟きながら神に歌った嘆きの歌は、喜びの賛歌に変わっていたと思われます。

このような時に、神は人々にイスラエル人の間の＜初子を聖別せよ＞と要求されました。神は過越の日に、エジプト中の人と動物の初子を打たれました。しかしイスラエル人の初子は、血によって贖われた故に、打たれることはなかったのです。そして神は、それらの贖われたものは、ご自身に属するものであると宣言しているのです。（13:2）

すなわち、贖われたものは、贖われた方の所有物となっているのです。＜あなたがたは、キリストがその尊い血の代価を払って買いとられた者たちである。だから、その体のどの部分も、神の栄光を現す為に使いなさい。＞（現代訳、1コリント6:20）初子（長子）は、家庭の中の喜びあり、また大切なものです。キリストは我々の長子となりご自身の命をささげてくださったのです。（ローマ8:29）

それ故に神は、私たちの長子を捧げるよう要求されるのです。私たちは果たして、最も大切なものを神に捧げる準備が出来ているでしょうか。最高の生き方は、誰でも皆、最終的には何かに、誰かに降伏するものです。もし神に降伏するのでなければ、自分の考え、人の期待、お金、プライド、欲望、エゴといったものに降伏することになります。

神は私たちを礼拝する者としてお造りになりました。私たちには自分を捧げる対象（神）を選ぶことができるという自由が与えられています。クリスチャンが、喜びを持って人生で神を第一とし、また最も大切なものを神にささげて行く時、クリスチャン生活に、祝福の雨が降り注ぐのです。アメーン。