米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのキリストの奥義

キリストの奥義。
コロサイ1:24-29。

奥義＜ギ、ミュステーリオン＞とは、今まで神のうちに隠されていたが、今、神のしもべに啓示された秘密を意味しています。（旧約ダニエル2:18-19）主イエス、キリストも神の国の奥義について、答えて言われました。＜あなたがた弟子たちには、天国の奥義を知ることが許されていますが、あの人たちには許されていません＞同じ意味で使われています（現代訳。マタイ13:11。ルカ8:10）。

パウロの場合も＜奥義＞は、＜長い間隠されており、今はあらゆる国の人々が救われるために啓示されたこの福音を、私が宣べ伝えることによって＞（ローマ16:25-26）。＜それは、神の知恵であって、昔は隠されていたが、今は私たちに啓示されたものであり＞（1コリント 2:7）。啓示された神の救いのご計画を意味しています。

神の計画には、イスラエルばかりではなく異邦人も含まれていました。＜異邦人も神のあわれみによって救われ、神をあがめるようになるためである＞（ローマ8:9.以下13）にふれて語っています。

奥義の中心は、ユダヤ人ばかりでなく、すべての場所にいる、すべての人々のうちにキリストが内住するという恵みの現実そのものです。今、パウロは、それが現実となったことを証言し、＜この奥義が異邦人の間にあってどのように栄光に富んだものであるかを＞宣べ伝えることは最上の喜びであると述べています。

主に仕える道には、多くの困難と試練が横たわっています。＜労苦＞と＜奮闘＞の道です。＜仕える者＞の歩みは決して楽なものではなく、むしろ労苦に満ちたものです。その労苦はむなしいものではなく、それは喜びであり、神の恵みと力を体験する機会ともなります。苦しい仕事であっても、それが大きな意義を持っていることが分れば、その苦しさに耐えることができるのです。

そこで私たちは＜すでに聞いた福音の望みからはずれることなく、信仰に踏みとどまらなければならない＞（1:23）このキリストという土台の上にしっかりとした信仰を築き上げたいものです。神は私たちの想像を遥かに越えるほどに、私たちを愛しておられます。その最大の表現は、私たちのために御子を十字架で犠牲にされたことです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アーメン。