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F. W. J. V. Schellingコミュの『人間的自由の本質』の読み方

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タイトルの通り、『人間的自由の本質』(西谷啓治訳、岩波書店)を読め進めていくトピック。

このトピックでの成果をフィードバックして、『人間的自由の本質』を読む上でのレジュメのようなものが作成出来たら善いなぁ、と思います。
暫くは僕が訥々と進めていく事になるかもしれませんが、勿論、ツッコミ大歓迎です。:-)


# 以下にトピック内容を適宜 反映させていきます。

『人間的自由の本質』



前書き


第一 序論

 一 人間的自由と体系一般との関係

 二 自由と汎神論
  a 宿命論としての汎神論
  b 万物即神の汎神論
  c 個別性の否定としての汎神論
  d 自由の否定としての汎神論
  e 自由と汎神論とは矛盾せず
  f スピノザ主義の意味

 三 観念論の自由

 四 自由問題の難点

 五 実在論と観念論との融合の必要


第二 悪の一般的始源と発生(自由の実質的本質)

 一 実在する限りの存在者と単に実存の根底たる限りの存在者との区別
  a 神と神のうちの自然
  b 被造物の考察より見られたるこの区別。憧憬と悟性。万物の発生
  c 自然存在者の我意における両極。欲望及び神との合一。精神。神の精神と人間の精神

 二 悪の可能性

 三 悪の消極的概念の批評
  a ライプニッツ
  b 形式と本質との関係よりするもの
  c 悪の根源を感性に求めるもの

 四 悪の現実性
  a 悪の現実性の一般的根拠。悪しき根本的存在者想定の排斥。根底の存在理由
  b 第二の創造と歴史の国。歴史の諸期
  c 人間における悪の普遍的必然性


第三 人間における悪の実現(自由の形式的本質)

 一 人間の原初的行
  a 恣意均衡の体系と決定論
  b 人間の叡智的本質
  c 自由と必然との合一点
  d 永遠の叡智的行
  e 根本悪
  f 回心の可能性

 二 人間における悪の現象
  a 悪の総括的説明
  b 宗教心の意味


第四 神の愛

 一 弁神論
  a 神の人格性
  b 創造の自由
  c 神における選択(ライプニッツ)
  d 悪の存在理由
  e 要点の再説
  f 自己顕示に悪が伴うならば、何故にこれがなされたか
  g 神は悪のうちにも働くか
  h 顕示の終極

 二 無底
  a 無差別としての無底
  b 神としての無底

 三 弁護と批評
  a 神と悪
  b 汎神論であるという非難に対して
  c 理性と感情。精神と理性
  d 歴史主義に対して

コメント(4)

ケン・ウイルバーが『進化の構造』においてシェリングのことを大変高く評価しているのを読んで、とても意外な感じがしたので、全然読んだことのないシェリングをちゃんと読んでみようと思いました。
皆さんとともに学べたなら嬉しいです。
岩波文庫版を読む限り、論述がやや古めかしいというか、さわやかな分かりやすさというものに不足している。これは翻訳家の責めなのか、それともシェリング自身の文体が確かにそういうものだったせいか。
おそらくシェリング自身の文章の論理構造が、その場その場で言わんとする所が伝わるという形にはなっておらず、広い範囲に目を通してようやく伝わるという形になっている。
やや即興的に筆を進めたんじゃないかと思われる文体だ。
岩波文庫でこの本は薄いけれども、読むのにだいぶ難儀する。論理の糸を追うことに注力せざるをえない。
逆に言えば、そのことが僕たちを鍛える。

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