タイに行き隊コミュの国家警察長官が交代

国家警察長官が交代；抗議者が空港からの退去を拒否

ソムチャイ・ウォンサワット首相は１１月２８日、国家警察のパチャラワート・ウォンスワン長官の後任として Prateep Tanpraser 主席監察官を新たに国家警察長官に任命しました。ウォンスワン長官は首相官邸内の活動していないポストに任命されました。この人事異動は直ちに効力を発しており、公式な理由は明らかにされていません。

一方、反政府市民団体の民主市民連合（ＰＡＤ）抗議者と警察の間の初交渉が失敗に終わった後、機動隊がバンコク国際空港（スワンナプーム空港、ＢＫＫ）に集結していると報じられています。しかし、警察は交渉を続けるとしており、武力は交渉が決裂した場合に抗議者を排除するための最終手段としてのみ使用されると述べています。（更新情報はここまで）

報道によれば、１１月２８日、首都バンコクの様々な場所で国軍部隊が目撃され、ソムチャイ・ウォンサワット首相政権に対するクーデターが差し迫っているとの憶測が高まっているということです。

同日の早い時間に、バンコクの Phra Arthit Road にある、反政府派テレビ局の Asia Satellite TV（ＡＳＴＶ）の本社が手榴弾攻撃を受け、少なくとも１人が負傷しました。また、ドンムアン国内空港（ＤＭＫ）で銃声が聞こえたとの報告もあります。

一方、当局はバンコク国際空港（スワンナプーム空港、ＢＫＫ）が少なくとも１１月２９日午後６時（現地時間）まで閉鎖されると発表しました。

「タイに行き隊」からのコメント

ソムチャイ首相とアヌポン・パオチンダ国軍最高司令官との対立が深まる中、クーデターの憶測が高まりました。しかし、政府と国軍の両者ともに、軍による差し迫った政権奪取について否定しています。当局は、軍兵士の訓練プログラムの一環として兵士を動員したと述べています。

一方、首相のＢＫＫとＤＭＫでの非常事態宣言は、警察が２空港の占拠を続けている反政府市民団体の民主市民連合（ＰＡＤ）活動家らを排除することを許可しており、治安部隊と抗議者らとの衝突が起きる可能性が高まっています。また、親政府派の反独裁民主戦線（ＵＤＤ）は、政府がＰＡＤ支持者に対して行動を起こさない場合は自分たちが行動を起こすと発表しており、暴力的な衝突が起きる可能性がさらに高まっています。

状況は急速に変化する可能性があり、敵対派閥間やデモ隊と治安部隊の間でさらに衝突が起こることも考えられます。今回の騒乱は完全に政治的なもので、その矛先は政府に向けられているため、外国人が標的になるとは思われませんが、暴動の巻き添えになる危険性はあります。

渡航アドバイス

1.　タイへの渡航は進めて構いませんが、現実的に見て、状況が安定するまではバンコクへの渡航は延期するようアドバイスいたします。渡航が不可欠で、地方空港など、ＢＫＫやＤＭＫ以外の空港からバンコク入りできる場合には、それをお勧めします。