タイに行き隊コミュの１０月１３日に反対派がバンコクで集会

反政府団体、民主市民連合（ＰＡＤ）はこのところのデモに対する警察の取り締まりに抗議し、１０月１３日、首都バンコクの国家警察本部の外でデモを実施する予定です。

抗議者らはラーマＩ道路の警察本部へ向かう前、現地時間の午前９時に National Stadium に集合することになっています。

「タイに行き隊」からのコメント

１０月７日、政策発表をしようとする政府閣僚を阻止するため議会ビル外に集まったＰＡＤ支持派を排除するため、警察が武力を行使した際に少なくとも２人のデモ参加者が死亡しました。４２０人以上が負傷したこの混乱はここ数年で最悪の政治暴力事件になったと考えられています。ソムチャイ・ウォンサワット首相はこの事件の独自捜査を命じました。

一方、８月に逮捕状が発行されたＰＡＤの７人の幹部は１０月１０日に警察に出頭しましたが、無条件に保釈を許可されました。１０月３日と５日にそれぞれ逮捕されたその７人以外の２人の幹部、Chaiwat Sinsuwong 氏と Chamlong Srimuang 氏は、上訴裁判所がＰＡＤに対する国家反逆罪を取り消した１０月９日に釈放されました。しかし同裁判所はその２人の幹部に対し混乱を招いたとして新たに逮捕状を発行しました。これにより最高７年の実刑判決となります。さらに中央行政裁判所（ＣＡＣ）は同日、サマック首相に抗議行動が起きた際の群衆の整理に、国際水準に厳密に従うよう裁判所命令を出しました。

今後数日間、ＰＡＤ支持派はその運動を激化するおそれがあります。ＣＡＣの判決の後に予想されるデモの際に一部の過激な分子が治安部隊を刺激しようとするかもしれません。突然暴力が発生し警察が高圧的に鎮圧しようとするおそれがあることに警戒してください。これまでこうした混乱で交通に混乱を来していませんが、タイ国有鉄道（ＳＲＴ）の職員らが１０月８日に、政府が反対派の活動に武力を行使すれば、示威行為をとると脅しました。

特に政府庁舎周辺など、バンコクでは高度なセキュリティ対策が続くと思われます。外国人が直接狙われることはないと思われますが、対立する政党間あるいは反対派と治安部隊の間に混乱が生じた場合、偶発的暴力にさらされるリスクに直面しています。

渡航アドバイス

１. １０月１３日に予定されている抗議デモの周辺を避けてください。交通渋滞が激しくなると思われます。