アガサ・クリスティーの生み出した、エルキュール・ボワロと並んでそのモデルは作者クリスティーの敬愛する祖母であると言われているミス・ジェーン・マープル(ミス・マープル) (Miss Jane Marple)はいまさらここで取り上げるまでもナクミステリ好きの方ならば誰でも知っているでしょうし、映像化も何本もされているし、いまさらと思う方もいらっしゃるでしょうが、振り返る意味で取り上げてみましょう。ポワロとミス・マープルの違いは、ポワロには行動を共にするヘイスティングスやジャップ警部がいるけれど、ミス・マープルは主に一人で推理するという違いがあります。
4時50分にパディントン駅を出るチャドマウス行きのローカル列車は、途中の停車駅、ブラッカムプトンを5時38分に出発して、さらに1時間5分後、ミルチェスター駅にすべり込む。 そして、ここから、タクシーに乗り9マイルほどドライブした所が、ミス・マープルの住む村、セント・メアリ・ミードだ。 セント・メアリー・ミード村のモデルになった村はいったいどこなのか、この答については諸説紛々で、いろんな人がいろんな村を探し歩いているようだ。ガイドブックを開くと、ダートムーアにある Widecombe in the Moor がセント・メアリ・ミードだ。ということで村の写真を載せてみよう。