心を育てる言葉コミュの人間形成に、思考バランスと先導者との出会い

人間形成に、思考バランスと先導者との出会い
〜四つの欠点を無くし、先達との出会いを起点に〜

　孔子の教えに、「意なく、必なく、固なく、我なし」と言う短い訓示があります。これは、人間像を語ったことですが、
　意＝主観だけで憶測すること
　必＝自分の考えを無理に押し通すこと
　固＝一つの判断に固執すること
　我＝自分の都合しか考えぬこと
の四つ欠点の意味です。孔子は、この四つの欠点がなかったと言われています。
　では孔子が、こういうバランスのとれた人間像を形成しえた理由はなにか。それはほかでもない、人生の逆境にめげず、たえず自分を鍛えることを怠らなかったからと知りました。我々も及ばないとはいえ、精一杯努力をすれば、一つぐらいは克服することができるかもしれません。

　日々、努力・向上の目標に追われる生活の中で、楽しみを見つけることが必要と思います。それは、心のオアシスであり、次へのエネルギーになると思います。
　そこで、孔子の教えを学び、性善説を唱えた孟子の教示があります。

　・君子に三楽あり
　一つ、父母ともに健在で、兄弟そろって息災であること
　一つ、どこからみても恥ずかしくない生き方をしていること
　一つ、すぐれた英才を見つけ出して、その成長を助けること

　この境地に至るには、はじめに書いた四つの欠点を克服する努力を怠らないことが必要です。そこに至るには、常に挑戦する心を持ち、自分に良い影響を与える師や友と交わり、足りない部分を補うために多様な経験を積み、学問を深めることを継続することが必要と思います。

　「君子に三楽あり」には、書かれていませんが、人の成長に「人在りき」と思います。人それぞれの成長の段階に、色々な影響を与える先輩、先生、そして歴史の中の偉人たちとの出会いが有ります。
　次も中国古典の「文章軌範」の一節ですが、千里を走る名馬も世に名の知られた鑑定者によって見出されると言う例え話です。

・世に伯楽あり、然る後に千里の馬あり
　伯楽は、中国にいたといわれる馬の鑑定の名人。次の逸話があります。
　ある男が駿馬（一日千里を走る馬）を売ろうと三日も市に立ち続けたが、一人として目をとめるものがいない。そこで男は、伯楽のところに行って頼みこんだ。
「どうか市においでになって馬のまわりをまわってごらんになり、去りぎわにもう一度ふり返って見て頂けませんか。お礼はたっぷりとさせていただきますから」
　伯楽は、馬のまわりを回りながらつくづくと見つめ、去りぎわにふり返ってもう一度見つめた。すると、馬の値段はたちまち十倍にはね上がった。

と書かれていました。このように、千里の馬は伯楽がいてこそ見出されるのです。人間も同じことで、どんな才能があっても、それを見出してくれる伯楽に出会わなかったら、世に出ることは難しいのです。

　日々、目標に向って努力し、積み上げた能力や知識が世に出るには、どんな人と合うかで、大きく左右されることがあります。人の出会いも縁ですが、良き人は、良き人を知っていますし、才能のある人は、才能のある人を知っています。日々、全周囲にアンテナを張り巡らせ、自分の都合に合わせるのでなく、良き出会いの「時と場（チャンス）」に合わせて出向くことが必要と思います。
　私に取って、昨日・今日は、その「時と場」の２日間でした。
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＊ミクシィの良き出会いの「時と場」
・ミクシィ「熊本交流会（オフ会）」のご案内
　２００７年７月２８日１６：００〜 熊本交通センターホテル
　http://mixi.jp/view_diary.pl?id=483030571&owner_id=2182841

・菜根譚（さいこんたん）
第二十話　人の心は満たせない
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・新潟県中越沖地震の支援情報
　http://mixi.jp/view_diary.pl?id=503165072&owner_id=2182841

・不知火龍馬会（龍馬ファンの集い）
　http://mixi.jp/view_community.pl?id=773071

・心力労苦の英雄 曽国藩（清朝宰相）
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