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舞踏−吉本大輔・天空揺籃コミュの音楽舞踊新聞 宮田徹也 「百合懐胎す」評す。

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 一元に回帰する舞踏の真髄

〜吉本大輔「百合懐胎す」〜

 吉本大輔が7日間の連続公演を行い、私は全てに立ち会った。
吉本は古希を前にして記念的な公演を打ちたかったのではなく、時期がきたからやってみたという。

落ち葉が敷き詰められ、観葉植物が蠢めき合う中、吉本は百合の花と共に横たわる。
右奥に玉座が、左前に便座が配置されている。始動すると公演が始まる。立ち上がった吉本は後方に走り去り暗転する。

入り口にライトが当たると、吉本が立っている。R・コーエンの曲が流れる中、傘を翳し、舞台を時計回り横切る。玉座に腰を掛けると、中央に向かって躊躇いながら傘を投げる。執拗に、D・シュスタコヴィッチの「ワルツ」が流れる。便座に脱いだ衣装を押し込み百合を拾い上げ中央を渡って疾走し、再び玉座に腰を下ろすとと暗転する。

 凡そ一時間の大体のルートは同様だとしても、同じように見える日は一度もなかった。全く同じ振り付けで踊る必要は生まれず、観葉植物は一週間で変化し、見ている私達もまた、日々異なる。
つまり、一瞬たりとも吉本も会場も見る者も固定されることはあり得ないのだ。

それでもそれぞれの日々から読み取れることを記そう。

初日の玉座と便座の往復に、聖俗の反転を見た。

二日目に吉本が見せた女性的な仕草に、性の転覆を感じた。

三日目では性差を超え、生命体の変容が見受けられた。

四日目もそのまま、今度は磁場への投擲が変化した。

五日目にはこの場所が凍結し、地の底において融合する。

六日目にはその悪夢が現実に進行していることを、思い知らされた。

七日目には未来にその瞳を向けていたのであった。


このような舞台に対する私の考察は、大きく変化していくだろう。
記憶が反芻され、混在し、実際の舞台ではなく、私が生み出していく「誤認」は、吉本も同様である。
それはここに一日でも立ち会った者達に共通する。
それが舞踏ではないだろうか。
この一週間は、わたしにとって血肉と化したのだった。    (東生田会館/一 〜 七日)

撮影 宮田絢子
                                      

コメント(3)

吉本様。すみません。テキストでお送りすればよかったです。打ち直し有り難う御座います。恐縮です。
宮田 徹也さん
打ち直したことは打ち直したのですが、その訳は
送られてきた添付ファイルをそのまま乗せようとしたのですが、パソコン
今だ使えず・・・・写真を移動させようとしたのですが「変換してください」と出てきて・・・・「解らん!!!!」
私のは今 時間充分ありますので、右手の指二本ほど使い、のらりくらりと、文章確認しながら・・・
なるほどこういう事なのか再確認させてもらいました。



打ちながら、宮田さんも七夜・・・体力勝負につきあって戴いたのだとこちらこそ感謝する次第です。
七夜連続は宮田さんと稽古場の近くにあるキリスト教会の牧師さんの奥さんです。

この記事その方にお届けしたいと・・・・・・
有り難う御座います。恐縮の限りです。七夜は私の体に刻み込まれました。

新聞なのですが、私のところにも一部しかないのですよ…。すみません、音楽新聞社へお電話してみてください。0463-89-3250。

宜しくお願い致します。

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