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G残党 (暫定)コミュの抜粋の抜粋〜

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朝出て行く為に閉ざした扉を、ジョーは何時もと変わらない仕草でロックを外した。直ぐにポケットに仕舞いこまずに、手の中で鍵を弄ぶのも何時もの癖。只一連の行為をする彼の頭(こうべ)が、終始俯けられた儘だということが何時もの彼らしくないと言えるかもしれなかった。扉を音も無く閉めて、手探りで灯りのスイッチを探す。探り当てたスィッチをオンにして、煌々と目を射る光に瞳を眇めて、ジョーは其処に彼を見出そうとするかのようにゆっくりと視線を巡らせた。
其処に島田が居るはずも無い。元より今日から二日の出張だと言い渡されていた。けれど・・。ツカツカとソファに歩み寄って、乱暴に身体を投げ出す。微かに島田の煙草の香りがするような気がした。ブルッと身を震わせて、ジョーは自分の身体を両腕で抱き締めた。此処に主が帰って来なくなる日が来るかもしれないと・・思って居なかったと言えば嘘になる。何時もはそんな小さな不安を冗談めかして・・或る時は、そう口にすることによって心の中にポツンと落ちる染みが現実の物になるはずがないと打ち消すように・・彼等はそれを口にしてきた。
「・・何時か俺が居なくなったら」
「・・何時かお前が居なくなったら・・」
それでも、心の奥底では何時も否定を繰り返してきた。コイツが俺の前から居なくなるはずなどないと・・繰り返し言い聞かせてきた。
それなのに・・・。
『お前が居ないと・・こんなに部屋が広い・・』
「バカヤロウ!そんな奴等さっさと片付けて、早く帰って来い」
ソファに転がっていた何時もは気に入って、好んで身を預ける小振りのクッションを苛立ち紛れにジョーは壁に投げつけた。思いがけずにした大きな物音に身を竦めて、彼は膝を抱えた。
各国の大統領が集う会議になんて興味は無かった。例えその会議にISOを代表して南部とアンダーソン長官が出席しようが、そのガードとして島田が他のSPと開催国に出掛けようと、それ自体はジョーにとって大した意味を持ちはしなかった。そう・・馬鹿げたテロリストのメンバーがその会場を占拠するなんて真似をしなければ・・。
奴等の要求なんて知らない。某国で投獄されている主要メンバーの解放だとか・・いや、現在この世界を破滅に導く大国の主導者の抹殺だとか・・実しやかなニュースは流れているけれど。
「お前は帰って来る・・そうだろ?」
膝を抱えたまま身動きもしないで、彼は夜明けを迎えた。

 大人を騙すのが簡単だとは思っていない。でも、自分が不安を感じているのを見せないようにしたい。眠れなくても、眠った振りをする。食事が摂れなくても、摂った振りをする。博士の事は心配してる・・でも、アイツの事は気にかけていない振りをする。約束の二日が過ぎても、島田は帰って来ない。ジョーは床に座って、背をソファに持たせたまま膝を抱えた。
「少しは眠らないと・・食事はちゃんとしてるの?」
「ちゃんと寝てるよ。食べてるし・・健と言ってるんだ。何か有った時に動けるように万全の体調を整えておく。だろ?」
振り返った先の健も、寝不足の顔。だから、大人を騙すのには説得力が足りない。同じ様に立花も眉を顰めて・・それでも、二人だってSPルームの連中だって・・ISO中の職員だって、程度の差は有れ皆似たような酷い顔付きだった。
 ガードは一番邪魔な存在だから、真っ先に始末されるだろう・・。自分が奴等なら、そうする。ジョーはコトリと凭れていたソファに頭を乗せた。もう、島田の煙草の香りはしなかった。
「お前はもう帰って来ないのか?」
閉じた瞼から涙が一筋だけ流れた。
 
その夜も又、煌々と灯りを点したままソファに頭を持たせかけて・・知らないうちにウトウトとしていたらしいと気が付いたのは、夜が未だ明け切らない内のこと。不自然な体勢で固まった筋肉を解そうと身を動かして、ザワツと心が動いた。扉の向うに気配を感じる。良く知った・・懐かしいそれが、隔てた扉の向うに有る・・気がする。それでも、ジョーは動けなかった。扉まで歩んで・・それを開いて・・其処に誰も居なかったら、島田がこの世から消えてしまった証の様な気がして。ゆっくりと扉が外から開かれるのを、彼は眼を見開いたまま待った。開けた扉を、ロックする音。殆ど音も立てずに此方へと歩いて来る者。ジョーはノロノロと立ち上がって、ずるずると壁際へと移動した。
「どうしたんですか?幽霊でも見たような顔をして」
リビングに姿を現した島田が、何時もと変わらぬニヤリとした笑みを浮かべて自分を見つめている事に、ジョーは堪らなく腹立たしさを感じた。
『・・心配かけやがったくせに・・』
そんな気持ちを隠すようにジョーは業とらしくそっぽを向いた。
「・・幽霊にしちゃ、随分と薄汚い格好だな」
「ええ、まあ色々有りましたからね」
彼には珍しく何日かあたっていない所為か、目立つ顎の辺りの無精髭をザワリと撫で回して、島田は笑った。見れば身に纏っているスーツも所々破れ、元は真っ白だったであろうシャツも黒く汚れている。常にSPとしてVIPを警護する為に、身嗜みに気をつけている彼らしくない。
「・・アンタも酷い顔色ですね。あんまり寝てもいなけりゃ、メシも食っていないって面ですね」
「博士が拘束されてるんだ・・当たり前だろ?健だって、似たようなもんだ」
「そうですね」
ゆっくりと島田が傍に寄って来る。背けた顔を温かな両の掌が包み込んで、自分の方に向かせると島田はジョーの顔を見下ろした。微かに笑いながら顔を近付け、瞼の上に柔らかくキスを落とすと見開かれたブルーグレイの瞳が閉じられた。

コメント(15)

あさけのさん>わ、早いコメントを有難う御座います。
実はもうちっと長い分と、未だ書いていない長い物のから成り立つ予定。
故に抜粋の抜粋です。
島田ーーーーーーーーー!!!!!!!!!
この島田を呼んで、最新作007を見たくなった私です。
アア、描けるだろうか。
髪が伸び風味、少しやせました(笑)ジョーはどのくらいにしようかと悩みつつ、結局島田に走る私。
テーピングゆうとさん!!
有難う御座います。ちょっと痩せた無精髭の島田!ラブ〜

ゆうとさんには、抜粋前の分もお送りします。
Kiwiさん、うれしいですっ。
(テーピング→めんどくさくない?(笑))
やはりですねKiwiさんの島田だからね〜〜〜へへへ)

あさけのさん、そう思われませんか!?
島田らぶーぅvvvvv
ゆうとさ〜ん、送りました。
仕事の疲れを癒してくだされ〜→希望!
あうっ!また出遅れてしまったぁぁ;;;;
久しぶりの登場の島田はやっぱり存在感がありますね〜(はーと)

島田のことを心配してってことが、見え見えなのに
南部博士と嘯くジョーが、かーわゆ〜〜い(*^_^*)
でもそれを何も言わず「そうですね」と肯定する島田に
大人を感じるのぉ〜〜♪

ゆうとさんのちょっとやつれた島田も良いわ良いわ〜♪♪
ladyさん>レス有難うございます。相変わらずこんなのばかりを書いてる私ですが、又お付き合い頂けたら、嬉しいです。
削除前より抜粋して。
セームも久しぶりです。
ジョーの年齢って17歳より前かなーと少しだけ若くしてみました。ッて、まだふけてるっ(笑)(笑)
きゃあ〜ゆうとさん〜〜

有難う!
わ〜い、わ〜い。
嬉しいぞ〜〜ジョーだ〜〜
青褪めセームも楽しい。
送った甲斐が有りました。
又お願いします。
はじめまして

ゆうとさんとkiwiさんが大好きでした
こちらで再会できるなんて (T_T)
とてもうれしいです 
TAAさん、こんな前の拙い文にコメントを頂いて、有難うございます。

未だ、細々と書いてますので、お暇な時にお目汚しをして頂けると嬉しいです。
TAAさん、おくればせながらよろしくお願いいたします。
なんだか、うれしいです(*´Д`*)
今日、ユークロさんを久しぶりに訪ねて、昔の投稿をDLしてきました。
Gマニアも更新していませんが、ユークロさんもストップされたまま。
あちらの管理人さんは、お元気なんでしょうか。
あそこがなかったら、私もネットで遊ぶなんてことを考えもしなかったと思います。
大事な大事なHPなんです。
懐かしくて赤面するような投稿画ですが、あの頃のパッション画は
当時じゃないと描けなかったものなので、記念に私のフォトアルバム
に掲載させてもらいました。投稿画だけど、ちゃっかりちゃっかり。

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