竹輪句会コミュの第158回句会　披講

2019年9月12日(木) 新宿2丁目コミュニティセンターakta

兼題1・夜　兼題2・朝顔
上記含め当季雑詠4句投句、5句選

参加者：潔、オクタビオ、けい、泡沫、りくと、凪太、浩平、どんたか、さいとう、今朝、コタ、ザ、岡崎瞬、翼、yama

※夏雲システムより転記。左の番号は自動的に割り振られたものです。

6. 袖口の折り目きれいな九月かな　（けい）8点

3. 糸瓜忌や夜の淡水魚は喋る　（ザ）5点
4. 新涼や蕎麦啜りをる前腕筋　（yama）5点
47. 朝顔がうるさい選挙事務所かな　（凪太）5点

39. 停電やあさがほしづしづと裂くる　（潔）4点
50. 稲妻の夜や割り箸の白き束　（潔）4点

15. 夜はすでに明けはなたれて白芙蓉　（潔）3点
27. 濃くなりし母の味噌汁夕野分　（潔）3点
51. 落武者をかくまひし村石榴の実　（りくと）3点
59. 寺を出る車ゆつくり赤とんぼ　（さいとう）3点

18. 肩ぶつけ二人無月の道海へ　（コタ）2点
20. 台風のついでにカミングアウトした　（凪太）2点
25. 駅頭にヴィオラ弾き立つ夜長かな　（ザ）2点
26. 夜限定あんかけチャーハン白露かな　（オクタビオ）2点

7. 朝顔の種在中と母の字で　（りくと）1点
9. くにゅくにゅの朝顔の先めくります　（オクタビオ）1点
10. マジックテープの魔法解けたる残暑かな　（さいとう）1点
13. 朝顔咲くや昨夜自慰したかしら　（さいとう）1点
14. 朝顔や塵ひとつない飼育小屋　（どんたか）1点
17. 朝顔咲く停電の闇吸ひ込んで　（今朝）1点
21. 秋澄むやテントの外はすべて夜　（泡沫）1点
22. 台風は過ぎた行かねば帰らねば　（浩平）1点
24. 朝顔に水停電の夜を越えて　（今朝）1点
31. 蝦夷松のモダンアートや天高し　（どんたか）1点
34. 宵闇に豆大福のような猫　（コタ）1点
35. 朝顔に爆ぜる尿の音栗ごはん　（コタ）1点
36. 月夜ゆゑ幽体離脱致したく　（りくと）1点
40. 秋の夜の湿りぬり直すくちべに　（翼）1点
52. 朝顔が開いて今日も始まった　（岡崎瞬）1点
53. 灯火親し薄き御本の群るるかな　（yama）1点
56. 夜逃げした店子の過去や青蜜柑　（さいとう）1点
57. 山葡萄色づき初むる夜の島　（浩平）1点
60. 朝顔と繰り返したる今年かな　（浩平）1点

選外
1. 触角で虚空を撫でし竈馬　
2. 朝顔や沈むベッドに目を覚まし　
5. 萎んだとこしか見てねえな朝顔　
8. 秋祭り夜の花火に店けむる　
11. 洋館の古き鍵穴月の夜　
12. 独り言多き風船葛成る　
16. わさび桶縁に白露のマヨネーズ　
19. 消灯のあと夜長し転校生　
23. 夜は星を名乗りて残り蚊を叩く　
28. 量子論朝顔の花ひらくまで　
29. ボヘミアンラプソディてふ秋思かな　
30. 秋虹やうたごえ喫茶銭湯で　
32. 朝顔や鰻屋は本日定休　
33. 朝顔やお暇の日々ただ過ぎて　
37. 夜学終え眺める銀のサキソフォン　
38. 夜散歩まだ蒸し暑い秋の外　
41. 台風一過浜を見渡す地蔵かな　
42. 毎朝の自慰とコーヒーと朝顔　
43. 朝顔に雨が滴る秋の朝　
44. 朝顔の名呼び朝顔名士めく　
45. カフヱー飲む情死の果ての庵の月　
46. 髪切りてふくらはぎにも夜風涼し　
48. 己が影歪みしままに涼新た　
49. 朝顔のからまる垣も瓦礫の上　
54. 朝顔の花や勤労始まりぬ　
55. 星月夜スウェット穿きし列伸びて　
58. 屋根とんで空なつかしき良夜かな　

以上