ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

竹輪句会コミュの第145回句会 披講

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
昨晩はお疲れさまでした。
暦の上では秋ですが、LINEではまだ花火が上がるようです(iphone限定)。
披講アップ致します。記入漏れ、誤記などありましたらお知らせください。


2018年8月9日(木) 新宿二丁目コミュニティセンター akta

4句投句、5句選句
兼題:邯鄲、盗み(盗みを意味する語なら、万引、掏摸、泥棒などでもOK)

参加(席順):竜光、どんたか、鈴木、せえべえ、けい、真秀、潔、岡崎瞬、林蔵、マメコ、浩平、翼、ザ、泡沫、早子
代理投句:オクタビオ
投句箱:さいとう
選のみ:ういろう


〈6点句〉
マヨネーズの容器くんにゃり夏了る  翼
遠花火点滴を刺す細き脈  どんたか

〈4点句〉
秋に入る理路整然としたラジオ  ザ
邯鄲や駅にお忘れもの係  オクタビオ
邯鄲や小惑星の名はリュウグウ  マメコ
邯鄲の鳴く貝殻を捨てた庭  浩平

〈3点句〉
生産なぞしてやるものか稲光  泡沫
糸瓜水ぽとりぽとりと句作かな  けい
邯鄲や何処にもいない人の声  早子
邯鄲やこむら返りに二度目あり  オクタビオ
流星やルパンの手足ほそながく  潔
台風夜幽体離脱して街へ  けい

〈2点句〉
ビル窓の反射原爆忌の八時  どんたか
さよならの握手や野分雲残る  潔
シート揺れる工事現場や秋立ちぬ  オクタビオ
盗む人なき新宿になるゴーヤ  浩平
邯鄲や波に震える心電図  どんたか
邯鄲や世界の外の草叢に  泡沫
盗み見の部屋にどつしり南瓜かな  マメコ
助六にでんぶのひかり秋立ちぬ  さいとう ?
夜半雷雨でべその頬に涎かな  早子
ファミレスで盗み聞きする残暑かな  翼
花梨の実二つ盗んで居る重み  ザ

〈1点句〉
邯鄲を今日は素面の父と聞く  翼
盗人の叩く西瓜の音かるし  けい
秋の湖怪盗紳士の片眼鏡  泡沫
邯鄲やすぐにそのうち忘れたころ  オクタビオ
邯鄲やゆっくりと胸郭動く  ザ
冷房にテレビリモコン向けてゐる  さいとう ?
邯鄲に地軸傾きつづけをり  潔
盗んでくれこの八月の記憶全部  鈴木
乱痴気が現を盗み秋暑し  せえべえ
盗人も見上げる夜空流星群  真秀
盗まれし競パン盗まれぬカバン  さいとう ?
泥棒市虫籠らしきもの吊られ  泡沫
ジンジャーの花、万引きされた心  早子
盗みしの写真の重さや秋の暮  鈴木
髭面に心盗まれ秋日傘  どんたか
エスカレーター上り果て熱帯夜  早子
盗人の二の腕白し鳳仙花  潔
ーーーーーーーー
邯鄲や人のかたちはなけれども
台風や屋根と壁とをかすめ盗り
邯鄲に耳傾ける線路沿い
父母に送る種あり長崎忌
秋暑し休みの躰もてあます
昨年の塔婆を焼きて施餓鬼かな
街角に佇む色気風の盆
黄西瓜をゆつくりと食ふ双子かな
邯鄲や日常五心身に浸みて
台風のアタリとハズレ電車ゆく
フラダンス姿の混じる踊の輪
人でなし一言届く残暑の夜
邯鄲の夢覚めしころ秋扇
おちんちんおっぱいまんこ気持ちいいな
邯鄲も十もいるわきゃねえだろう
恨みさえ焼き切りおるか長崎忌
秋夕焼ポッキー掠める君照らす
あつすぎるマジであついわfackin hot!!!!!
おちんちんいっぱい触って大噴射
蓑虫の音の正しきか問はれたる
雄っぱいを育てて見せて満足気
邯鄲や写真の親父は熱カンなり
感嘆詞といふべく邯鄲のこゑ
れんとくんりゅうへいくんとakta cafe
イケメンをさがして見るのに三千里
邯鄲や破れて今朝は五十年
邯鄲の儚き想いまといけり
芙蓉揺れ道は続くよどこまでも
草の花倒れてしおれまだ生きる
帰りしなたもと離さず原爆忌

以上

コメント(4)

けいさん、アップありがとうございました!

来月こそはフルで参加したいと思っているさいとう選です。

秋に入る理路整然としたラジオ

理路整然という整然とした俳句に使いにくそうな単語がしっくりきている句ですね。お堅い国営放送の感じが出ています。暑さの終わりが見えて来た頃のしゃっきり感がある気がしました。

邯鄲や小惑星の名はリュウグウ

今話題のリュウグウを上手く取り入れた俳句。邯鄲のような小動物も、ルーツを辿ると地球の原型だった小惑星。いろんなワクワク感がする句でした。

盗人の二の腕白し鳳仙花

普段、日光を浴びない盗人の様子がよく詠まれていますね。ホウセンカによって、白さが際立っています。でも、二の腕だけが白いのか、他のボディパーツも白いのか。あえて二の腕にフォーカスしたのはなぜでしょう?

父母に送る種あり長崎忌

ベタだけど、両親の種からできたぼくたち。その子供が親に送る種とは?ということを思わされた句でした。なぜ長崎忌なのかは、ぼくには読み取れないのですが。

邯鄲や破れて今朝は五十年

今朝さんの作ですか?笑
やせ蛙負けるな一茶これにあり
を思い出してしまいました。自分を詠む俳句も良いかと思いました。って、おそらく全く違った意味でしょうけど。笑

逆選
おちんちんいっぱい触って大噴射

今回、この手の句が多かったですね。私の作ではございません。この句がどうしても頭から離れないのは、潔さんの達筆のせいかもしれません。笑
それにしても、この句は謎が多い。長時間、とある他人のおちんちんを触っているのか、自分のを触っているのか、それともたくさんの人のおちんちんを触っているのか。大噴射は誰の噴射なのか。この作者は大噴射に関わっているのか、それとも単に傍観者なのかなどなど。俳句の主語、目的語の曖昧さが良くもあり脆くもあり。俳句(季語はないけど)のミステリーを少し感じてしまいたした。笑
だれも触れないこの句を、少し真剣に考えてしまいました。笑
>>[1]

逆選句の考察とても参考になりました。笑
わたしもコメントしてみます。

◎生産なぞしてやるものか稲光
時事ネタを入れ、怒りをストレートに表した句。俳句になっているのは、「生産」に「稲光」が呼応しているからだと思います。

○邯鄲や駅にお忘れもの係
田舎の終着駅を思わせる、少し寂しく不思議な情景。「お忘れもの係」が新しくてステキです。

○邯鄲の鳴く貝殻を捨てた庭
庭に貝殻。狭い生活空間の中で、場所と時間の広がりを感じます。

○流星やルパンの手足ほそながく
「盗み」のお題でルパンとは。流星との取り合わせもお洒落です。

○遠花火点滴を刺す細い脈
「遠花火点滴」という並びがよかったです。これだけの描写でも、実感は伝わってきます。
 こんにちは。ういろうです。8月も投句をさぼってしまいました。実は最近、パーリ語独習と初期仏教をひもとくという自由研究を始めてしまいまして、目下そちらにどっぷりとはまっています。俳句も捨てがたい精神活動なんですが、かなりの時間をそちらに取られてしまうもので、今後どんな風にバランスをとっていくか、ちょっとわからなくなってきました。


では、8月の句会の選と感想を。




邯鄲や波に震える心電図  どんたか


 この句の上五は「邯鄲の夢」から追っていくべきでしょうか。生命の淵に立つ場面に哲学的な思索を添える、その冷たさが初秋の季節感に通じていくかも。一方で上五をそのまま「虫の声」としても、中七が虫の音色の形容となって続いていきます。上五の虫の世界と下五の病室の世界は隔たっていますが、二つの世界の隔絶感がまた、初秋の空気感とマッチしています。素直な詠み口の中に重層的な奥行きのある不思議な俳句と思いました。





シート揺れる工事現場や秋立ちぬ  オクタビオ


 立秋から処暑の頃の、乾いた風と透明な日差しの中では、私もこういう無機質な風景に季節を感じます。「世界はただそこにあるだけ」と、私はこの季節にいつも思います。




糸瓜水ぽとりぽとりと句作かな  けい


 もしかしたら糸瓜からは正岡子規大先生を連想してもいいのかな。そう捉えると、時代を経ながらぽとりぽとりと名句が生まれていくようでもありますね。でも私は、素直に、残暑のヘチマの葉陰で、ぽとり、ぽとり、水滴を眺めながら俳句をこしらえる心地だけを読みとりたいかな。




盗人の二の腕白し鳳仙花  潔


 盗人の二の腕を確認する場面というのはどんななのかしら、鳳仙花と盗人にどんな関係があるのかしら、とは思うのですが、黒いぴったりとしたニットの半袖に手袋をした色白の腕の筋肉がにょっきり眼前に現れてしまいました。理屈じゃないみたいですね。




生産なぞしてやるものか稲光  泡沫


 「俳句とか文芸とか…。それって世の中の役に立ってるの?」みたいな言葉が前振りにあると想定して読むとおもしろいすね。泡沫さん、くわっ、と「稲光」(笑)。

 けいさんのコメントで、最近の女性議員さんのLGBT生産性発言がこの句の一番近くにあるという見方に納得しました。なるほど、そうだとしたら、くわっ、と「稲光」発する人、もっと増えるかな?


 余談ですが、お釈迦様の時代の初期仏教では僧侶は生産活動に一切携わってはいけなかったそうで。お金を儲ける、お金に触るのはともかく、自分で畑を耕すのも、自分で森に食べ物を探しに行くのも、拾ったものを食べるのも禁止、すべて他人(檀家)から施してもらったものだけで生命をつなぐというルールだったそうです。お釈迦さまって結構ラジカルですね。最近知って、驚きました。




拙作)
雑踏に掏摸紛れ行く今日の秋
邯鄲の声継ぎかねて小夜更けぬ


凪太さんの選をLINEから転載しておきます

- - -

披講ありがとうございます
凪太選です

◎糸瓜水ぽとりぽとりと句作かな

〇遠花火点滴を刺す細き脈
〇邯鄲の鳴く貝殻を捨てた庭
〇助六にでんぶのひかり秋立ちぬ
〇盗人の二の腕白し鳳仙花

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

竹輪句会 更新情報

竹輪句会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング