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竹輪句会コミュの第100回句会 披講

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記念すべき第100回句会はシャンパンで乾杯してお祝いしました。
差し入れしてくださったみなさまありがとうございました。
以下披講です。100回句会の挨拶句も多数。誤記等ありましたら
ご指摘ください。感想もお願いします。


平成26年11月13日 午後8:30〜
当季雑詠 五句投句五句選

参加(席順) : 浩平、早子、オクタビオ、今朝、潔、ゆう、しんいち、影造、ザ、あすた、林蔵、亮、守ン暴、凪太(代理投句)

<三点句>

冬麗九十九たす一は百    オクタビオ
人肌を借りに二駅月時雨    今朝
黄落や子どもまとめて運ばれて  亮
交差する湖面の列車冬に入る   早子
立冬のソファの隙間よりみくじ   今朝

<二点句>

待ちぼうけ大学通りに銀杏舞う     早子
檸檬の木実を数えれば百となる    浩平
廃線の路線図残し山眠る        亮
星ひとつひとつに名前桃青忌      ザ
百回を熊や狸と祝いけり         オクタビオ
ラブホテル出でて漁火また殖えて   凪太
八分の六拍子たる里神楽    ザ
万有引力しづしづ冬の日の地球     潔
信号のどこまでも青鶴来る    凪太
から風のふた棟続くトタンかな    守ン暴
小説の果てし余白や冬に入る    亮
ワイシャツに要らぬレシート冬座敷   オクタビオ
しぐれ忌の湾のこちらは灯の細き     今朝
きりのよいお釣りの小春日和かな    凪太



<一点句>

だれもいないが月が見ていてくれている  凪太
かまいたち自転車乗りの首に汗   早子
マフラーはやはらかく巻きかくしごと   しんいち
柿落葉加藤佛壇佛具店          ザ
シャツ広げシャツのぶんだけムササビに 林蔵
手袋のまま小便をする勇気かな      今朝
おとりさまイミテーションでは無い光    影造
有休やさっき落としたなめこ踏む    オクタビオ
軍手ふりウサギつくれとせがむ子ら   林蔵
背表紙は墓碑の静けさ宵時雨     亮
こんなにもおわりたやすく冬の月     しんいち
手放すといふ清しさや花八手     亮
錆びたドア短く泣いて冬来る     しんいち
木枯しに南向きなる良き便座   浩平
茶の花や昨日から巻き爪疼く    ザ
時雨るるや密漁船は還りゆく   守ン暴
冬そうびミルクが先の紅茶かな   潔
着ぶくれや別館の飯盛女    守ン暴
耕して十一月の畑かな    浩平
鱈ちりと上方女漫才師    オクタビオ
フランスの煙草の匂い今朝の冬    ザ
刺青の花は褪せたり柚子の風呂    早子

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狩人や目の前行くは尻ばかり
みぞおちにかすかに炭火焼へており(※原文ママ)
北塞ぎ露西亜との時差拡大す 
柊の花がらくたの殖ゆる部屋
落つる葉と薄日といまは落ちぬ葉と
闇夜でも光るベンチに冬日玉
短日やミトコンドリア修復中
北吹くや繭のかたちの摩天楼 
空も水も澄んでその名も鏡池
来年の暦ポストに突き刺さり
おゆきなさい冬たつあとに殺す人
さざんかのうへ光るもの流れ消ゆ
マスク人(びと)らつかれた視線かはしけり
鍋も冷え年明けに去る予告され
シンヤニジカワイタヘヤニセキヒトツ
小春日や芝生の上の車椅子
摩天楼包み込みたる冬の霧
くつ下を買ひ商店街は冬支度
小春日や歩道橋より店の見え
皮までもやはらかき子よ初みかん
初雪を降らせる雲か銀ねずは
紅白の酒を分け合ふ冬の夜
ゆるやかに冬の青空伸びてゆき
冬帽のジャック・デリダはうつむけり
ブロッコリ毟りてあぶく立つ鍋へ
木枯にしましま続くスーツかな
気持ち良き一本道に石蕗の花
おばちやんのやうなおじちやん冬が来る
百たびの句会ことほどぐ新酒かな

以上

コメント(8)

披講アップ、遅くなりすみません!

句会では入れなかったんですが、改めて読み返していいなあと思ったのが、

■耕して十一月の畑かな

 「耕して」が春の季語だそうですが、うーん、11月の畑って収穫の時期も
 終わった頃なんでしょうか、なんにもなさそうな畑を次の実りのために耕してる。
 シンプルで味わい深いような。字面の短さもなんだかいいです。

■フランスの煙草の匂い今朝の冬

  ジタン、ゴロワーズ。冬の朝のテーブルにたちこめるフランス煙草の匂い。
  なんかいつものザさんっぽい世界とはちょっと違う感じが素敵だわ〜。

みなさんも感想お願いします。
あらためて、百回!おめでとうございます。その中にちょこっとでも参加させていただけて、とてもうれしく存じます。
当日も、たくさん参加されて楽しかったですねえ。あんなおしゃれな乾杯(ゆうさま!)ができるなんて、幸せでした。それから今朝さん、アドベントくまさんカレンダー(亮さま!)おめでとうーいいなー笑。

作品へのコメントまた後ほどいたします^^

ゴーシュさん、アップありがとうございます!多くて大変だったね。おつかれさまでした〜(^^)
披講ありがとうございました。

凪太選です。

◎小説の果てし余白や冬に入る
ただ単に小説が読み終わったという事実だけでなく、
今までどんな小説を読んでいたか、という想像をさせる見事な季語のチョイス。

○耕して十一月の畑かな
すべての言葉がじんわり響く佳句。

○星ひとつひとつに名前桃青忌
リスペクトが感じられる素敵な句。

○シンヤニジカワイタヘヤニセキヒトツ
どこを切り取っても孤独の言葉ばかり。
カナ書きでこその魅力。

○ブロッコリ毟りてあぶく立つ鍋へ
「毟る」という動詞はまさにブロッコリのためにあると実感させられました。
ただ「ブロッコリ」・「鍋」どちらが主役なのかなとちょっと考えてしまいました。
ゴーシュさん、アップありがとうございます!
100回の記念の乾杯ができて嬉しかったです。
体が温まって、シャンパンのおかげで風邪が治りましたよ(о´∀`о)
ゆうさん、ありがとうございます。
今回の句会でも、知らなかった言葉や人物を勉強することができました。

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