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竹輪句会コミュの第91回句会 披講

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第91回句会披講です。今回は当日たまたまaktaに居合わせたという
方が飛び入り参加されました。
立春を過ぎたばかりの早春の句会、珍しくザさん不在でしたが、今回も
総勢12名(+代理投句1名)でにぎやかに盛り上がり、浩平くん持
参の晩白柚(ばんぺいゆ)のさわやかな薫りに包まれて、楽しいひとと
きをすごしました。

以下誤記等ありましたらご指摘ください。


平成26年2月6日 aktaにて

当季雑詠五句 五句選
参加(席順敬称略) : 潔、サンウ(初参加)、守ン暴、オクタビオ、しんいち、亮、浩平、林蔵、
           ゆう、影造、ジブリー、あすた、今朝(代理投句)


<4点句>
五分咲きの白ヒヤシンス睡魔くる オクタビオ
利休忌に切れぬハサミをしまいけり 林蔵

<3点句>
狛犬は動いてをらず春北斗 守ン暴
薄氷(うすらひ)に鯉らしき柄横切りぬ あすた
ぱんぺい柚どれが一番丸いかね 浩平

<2点句>
立春の一本長き廊下かな 潔
あっためてたべりゃいいのに梅見月(うめひつき) 今朝
ヒヤシンス咲いてラジオにYMO オクタビオ
迷いなく音もたてずに落椿 林蔵
春寒やブーツの皮の獣吼ゆ ゆう
我が家にもあった消火器鬼は外 オクタビオ
東風吹いてバーの看板今は無く 影造
剪定や「ついやりすぎてしまうのだ」 しんいち
寒戻り五輪横目に選挙かな 守ン暴
立ち読みのコロッケ特集春の立つ オクタビオ
春光の回転ドアですれちがふ 今朝
寒明けるペンチが一つ落ちている 浩平
ゼンマイのごとく手袋丸くなる ジブリー


<1点句>
恋の路三寒四温今はオン ジブリー
寒さ増しほうれんそうは甘み増し ジブリー
立春の胸ポケットに噛んだガム オクタビオ
まんさくの花の捩れのやはらかし ゆう
歯についたワカメも愛しホの字かな ジブリー
水性ボールペンるんるんと寒明くる 潔
明治座の真紅の扉春の雪 亮
多喜二忌や言の葉かろき人多し しんいち
春めくや天窓にたつ薄埃 しんいち
饂飩煮るやおとこも刻む春の葱 亮
ポストまで矢鱈に遠く朧かな 守ン暴
眼鏡置けば眼鏡光れり春の月 潔
春めいてこれ以上なく酔いしれる 林蔵
終バスは溜め息ついて斑れ雪 守ン暴
うるう年ならば二月の消防士 今朝
如月の水や老鯉動かざる しんいち
山笑う腕を伸ばせば蛇のよう 浩平

<選外>
猫柳キャンドルのごとぬくき夜
うすらひを割って歯痛の凍みる朝
髭黒き男の真似たるうかれ猫
鎌倉や春は海からやってくる
浮き石に淡雪わずか残りたり
白梅や湯屋に変はりし避病院
ふきのたうふくらみたるをひとくちに
1DK陽の射さぬ部屋飾る花
初午や干菓子の山と積まれある
二月のきっぷ吸い込む改札機
空近し蝌蚪の卵の凍りけり
まめまめよとびたて空へ節分会
ボールペン落とせば響く余寒かな
チョコレート解凍させず伝えたい
海苔薫るもんじゃつつくは四年振り
おむすびのすつとんころりふきのたう
竹囲い椿いくつも囲まれる
デッサンはいつも鉛筆春の雪
裏町の声の男女や浅き春
初めてのくちびるのごと春の雪
ガリレオ忌地球に乗って冬空見る
摺り足に二月礼者の立ち去りぬ
ゴンズイに睨みを利かす凸レンズ
うつかりと禁煙席に春の雪
純白のバレエ一幕春浅き
晴れ間より二月礼者の目利きかな

以上

コメント(15)

昨日はすごい雪でしたね〜。
披講のアップ遅くなってすみません。
コメント、よろしくお願いします。

4点句の利休忌の句、自分もとりましたが、「切れないハサミをしまう」
という何気ない日常の行動の表現でありながら、あえて説明はされな
い作者の思いのあれやこれやを読み手がさまざまに想像させてもらえ
る奥行があっていいなあと思いました。
「利休忌」との取り合わせについては、いろいろ意見がありましたが、
自分は違和感はありませんでした。

ハサミの写真は、林蔵クンということでやっぱり花鋏かなと。

消防士の写真はどうしても外せませんでした。すみません!
どもコンニチハ。抜かれたピクルスです。
ミナサンお元気ですカ?
お休み、スミマセンでした。また皆様ありがとうございました。

てことで、つれづれに選んでみますよ。



多喜二忌や言の葉かろき人多し
 これ、句会の挨拶句として取るといろんな意味で、ニヤリとします。そういえば、本日は手塚治虫氏の忌日だそうです。

初午や干菓子の山と積まれある
 お干菓子さんの扱いとしてずいぶんとぞんざいな気もしたのだけれど、実景的な切取りであるならば、ステキなお稲荷さんですね。

利休忌に切れぬハサミをしまいけり
 この時期には確か、針供養、みたいな季語もあるし、俳味ある小道具の使い方だと思います。忌日俳句は言い放ったものが勝ちです。

明治座の真紅の扉春の雪
 土曜日の大雪の前に、この句があったわけで。読み手の側にも伴われる実景によって印象が変わりますが、ここではそういうの揺らがないことの大事さが求められる気がします。

春光の回転ドアですれちがふ
 切れや助詞の使い方で、同じ材料「春」「光」「回転ドア」「すれちがう」所作、などの動きを変える遊びの余地があるように思います。


 選の入った句の入り方には、お〜なるほど〜と思う一方で、勢いの良さや畳み掛けるような言葉のリズムには、七七をつける試みをして成立しちゃうか否か、とかもやってみると良いかとも、今回の披講眺めてふと、考えました。
 俳句ってなんだろう。


ともあれ、来月は、またよろしくお願いします。
それと、

↑梅見月(うめひつき)

は、正しい表記? ふりがな必要でしょうか?
ゴーシュさん、アップどうもありがとう!たくさんあったから大変だったでしょう! 感想改めて書き込みます。
ヒヤシンス咲いてラジオにYMO
我が家にもあった消火器鬼は外(天です)
水性ボールペンるんるんと寒明くる
ポストまで矢鱈に遠く朧かな
白梅や湯屋に変はりし避病院
ゴーシュさん、UPご苦労様です、ありがとうございました!

時間があれば作者に聞いてみたかったのですが

二月のきっぷ吸い込む改札機

とても好きな句です。
二月が良く効いていると思います。
改札機に人が、人生の一部が吸い込まれてゆくようで
ダリのようなフランシス・ベーコンのような
AKIRAのような、人の営みの一部が全部のようで
深読みしてしまいそうでした。


ゴンズイに睨みを利かす凸レンズ

俳味があってとても楽しいですよね。
ゴンズイがみているこちらの景がもっとユーモラスに映っているようです。


裏町の声の男女や浅き春

春のはじめの頃らしいなあって思いました。
女じゃなくて女より女らしい男の子かな?とも。



追伸
句会もその次の日も句座の皆様のおかげで
楽しく充実した時間を過ごせました。
これからもよろしくお願い致します。

ゴーシュさん、アップありがとうございます!
ザさん、適格でないピクルスの比喩ごめんなさい…。

同じく酔いが覚めたらコメントいたします。
ゴーシュさん、アップお疲れ様です。

ゆうさん、
二月のきっぷを拾っていただきありがとうございます。

改札機にきっぷが吸い込まれる様に、
「にんぐぁつ」のぐねっとした音を使いたかったので、
ベーコン、ダリ、はたまたAKIRAと言って頂けて、嬉しいです。
本当に、「にーーん、ぐぁっつ」って吸い込むんですよ?東京の改札機は。
しかし、最近はきっぷを受け付ける改札機は少なくて、
きっぷ専門の私は困ってしまいます。
そして、「いい加減スイカにしなよ」とよく言われてしまいます。

これからもよろしくお願い致します。


>>[10]
、「にーーん、ぐぁっつ」っていうヴァキューム音、今度確かめてみますね。
>>[010]

なるほど、にぃぐぁちだったんだ。
なぜこの句が、三月や七月や十一月じゃなかったんだろうと、思ってをりました。
切符、とかも段々と、特殊な古びた趣を表す為の(或いは鉄なひとらを喚起さす為の)ことばになるんだろうね。
ゆうさん、耳をすませてご確認ください。
でも、もしかしたら、西日本の改札機は「ウィーーシュッパ!」かも知れません。

ザさん、
あと10年もしたら、櫂未知子さんが兼題に出されるかもですよ。
そして、若い世代が頭を抱えて悶えるのです。
潔さんの、

一本長き廊下かな

後からジワジワやってきました。気持ちのシャキッとする

素敵な句ですねー。

会では、ジブリーさんの句にコメントできませんでしたが

まっすぐで明るくて好きです。

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