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竹輪句会コミュの第87回句会披講

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みなさんきのうはお疲れ様でした。男、男、男、あれだけの数が肘や膝ぶつけあってテーブルを囲み、それぞれの形で句を楽しむ様には、上がりました。いつも赤ら顔ですみません。誤記など、ありましたら指摘してくださいね。 では。

2013年10月10日(木)@新宿二丁目akta
参加者(席順):あすた、守ン暴、しんいち、影造、ジブリール、淋蔵、浩平、オクタビオ、ザ、亮、潔、今朝、早子(代理投句)
当季雑詠5句、5句選

〈4点句〉

新涼や頬すべらかな配達夫 しんいち
日暮里でおほかたは下車秋うらら 今朝

〈3点句〉

秋雲の上で寝ていたかもしれぬ 淋蔵
手の平の厚みこおろぎ乗せにけり 浩平
囁けば囁きかへす無月かな 亮

〈2点句〉

朝寒やアラーム前の足のつり しんいち
みすず飴すき間に詰めて林檎来ぬ あすた
段ボール潰す役目よ芋煮会 あすた
繁る萩羽虫行き交う腐海かな 影造
竹を切る恋さとらせるためだまる 淋蔵
こおろぎがうるさい夜はそばにいて 淋蔵
菱取りのアイヌの唄の嗄れし ザ
去年より太き踊り手文化の日 ザ
赤とんぼ足の短いサッカー部 オクタビオ
秋さびしうがい薬は医薬品 オクタビオ
水澄むやラジオの流す受難曲 潔
二百光年彼方の花野にも一人 潔
天高し東口よりチベット僧 今朝
一葉して彫刻群の気さくなり 今朝
魚屋の女言葉や葛ひらく 亮
わきいづるものに言の葉秋の水 しんいち

〈1点句〉

月影や眼を病む友の高いびき 早子
氷漬けの秋刀魚気の毒通過します オクタビオ
やや寒し静かの海のボンネット 今朝
ころりいぼころりよつるべ落としの日 今朝
秋暑かな出口を探す関所跡 亮
懸崖の先の先より菊ひらく 亮
息切れてこの先もまだ曼珠沙華 守ン暴
佳き時の過ぎてくれるな後の月 あすた
よぎりたる蝶の土色秋彼岸 潔
笑ふこと最後のやうに秋日和 潔
台風は訪れぬ地でパレードす 影造
群れてこそ輝ける君野菊咲き 影造
よく言えばお人よしです栗ごはん オクタビオ

〈選外〉
朝顔に雨の朝にもくる順番
マイバッグ忘れて重き巨峰かな
人の老金木犀を素通りす
路地裏で微笑みかわす秋の空
南下せぬ秋刀魚求めて北海道
孫おらず運動会を見る嫗
秋澄むや水墨画入門の馬
干し柿の様に齢を重ねゆき
雲多き日なりせいたかあわだちそう
ほととぎすうるさいババアだまらせる
敗れ荷のごとき襖を張り替へて
早世の続く系譜や秋の風
秋鯖の弁当食べて季節知る
煙草の火点けて黙す人星月夜
栗拾いんなことやっていられるか
幾年も根を張る如く白粉花
不忍の池も十月めがね之碑
トングにて少女捕らえる秋刀魚かな
爽籟や蟻の運びぬ友骸
水抜かれくたと鰹の烏帽子かな
かりがねも雲居にまよひ歌舞伎町
星月夜強がりの脚深く組み
この先は右も左も曼珠沙華
転々と寝床を変えて渡り鳥
中乗りのバスはコスモス会場へ
カンナ燃ゆ分離帯に散る芸人
蟷螂の首下女装よろしくて?

以上デス。

コメント(8)

早々のアップ、ありがとうございます。昨夜はいつにもまして、興味深い作品ばかりでした。
そして本当に久しぶりに、ひとの句に「嫉妬」しました。それについては、またいずれ。


…てかこおろぎ?怖!怖すぎる!!でかい写真見たら泣くよー・゜・(ノД`)・゜・……
ジョバンニさん、アップありがとうございます。

…これは、カマドウマ…便所コオロギの方では?立派です。
手の平の厚みこおろぎ乗せにけり
竹を切る恋さとらせるためだまる
蜻蛉の首下女装よろしくて?

本当におもしろいもので、句会でああして左から右へと流れてくる紙に清記された句に会い、そこで、響くもの、感ずるもの。そしてこうして出そろった句を一夜寝かせて、あらためてまとめて打ち込みながら、そこで響くもの、感ずるもの。まあ、ほろ酔い加減としらふの違いもあるにせよ、あ、打ち込んでるときも酒、のんでたんだった、いずれにせよ、どうして「蜻蛉」「女装」の句をあえて最後に打ったか、打たずにいられなかったか、トリに持ってくるのはこれしかない! というあれがまあ、そこにはあるわけで、昨日の夜長にふと手に取った『鬼貫句選』を読んだあともやはり、というか、だからこそ、「蜻蛉」「女装」の句がまたふわっと浮き上がってきて、せっかくこのような(どんなやねん)句会なのだし、こういう感覚はとても大切にしなければならない、けっしてなくしてはならないような気がしたんだよね、作句においてはものすごくさじ加減がむずかしいのだれれど、というか、「さじ加減」があってはならないのだ、こういう句には、きっと。そういう流れからすると(どんな流れやねん)上記に挙げた三句には、節操のない適当な男が言うのもおこがましいけれど、ひとつの「行く先」のようなものを感じるわけで、こういう感覚の男たちが同じ句会にいることのありがたみに、犬のよだれで「すべらかな」胸の谷を濡らしている「配達員」は「二百光年彼方の」「秋雲の上」、でも、そこは同時に「囁けば囁きかへす」「眼を病む友の」「腐海」で、「息が切れてもまだ曼珠沙華」、でもまあ、「よく言えば」、「よく言えば」よ、「段ボール潰す役目」なんだよね、と点の入った句を縫い合わせている、秋暑し──なのだドライオーガズム。
ここで放ります、笑。

鵜とゝもにこゝろは水をくゞり行 上島鬼貫
お疲れさまでした。賑やかな句会で楽しかったですね。さっそくのアップありかとうございました〜!
…女装したのは、蟷螂だったような。ジョバンニさん!
えっ、ほんとだ……絶賛しておきながら、誤記、そぞろ寒。
ザちゃん、ごめんなさい^^;
披講アップ&ドライオーガズムな選評、ありがとさんでした。
えー、チベット層→僧、と蟷螂、直しておきましたよ。
てことで、首下女装は僕の句でしたり。苦笑
なんつかまあ。

「きれいなものだけじゃ、しょうがないから」 横田誠『モーニングZ』1990年

あと、「ささやきかえすこと」についての出典も、うちの書庫検索中なんだけれども、見つからないかも。。むむ

先日の僕の選。

・みすず飴すき間に詰めて林檎来ぬ あすた
父方の祖母がまだ元気だった頃、ジャガイモと日高昆布には事欠かない台所事情でした。すき間に詰まっていたのは何だったか、なんだったろうな。。

・竹を切る恋さとらせるためだまる 淋蔵
7・7・3と読むべきなのかな。テキスト横書きにすると、あんまりひらがなの羅列が気にならないかもしれないですが。むむ
意識していないかも知れないけれど、口語俳句の挑戦、動詞の多用して畳み掛ける感じや句跨りな感じや、それでいて一方的に言い切るスタイルはイカニモ俳句らしくて、良句。

・秋雲の上で寝ていたかもしれぬ 淋蔵
これは、気持ちよさ気で採ったけども、春雲でも夏雲でもそれぞれで成立した気がする。

・赤とんぼ足の短いサッカー部 オクタビオ
運動部員のカラダの形成のされかたと、昆虫のそういうのとの並列情報処理。

・魚屋の女言葉や葛ひらく 亮
八百屋でも肉屋でもなく、水物を扱う魚屋だなぁと。

てな感じでした。


句会の場で、選ぶ事の出来る句と、そうでなくとも(サブリミナルに)響くあれこれ句とかもある気がしていて、面白かった盛況句会でした。



あ、一つ提案として。
今後はもし、ずっと多人数ならば、毎度数百円ずつ参加費徴収してそれをaktaさんに寄付とか、すべきかなあ?
(句会運営の経費うんぬんとかではなくて、ですけども)

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