法学院　行政書士試験制覇の扉コミュの時間配分と足切りについて（行政書士試験用）

ここでは行政書士試験の問題を解くに当たり、時間配分をどのようにすべきか、私の考えを述べさせて頂きたいと思います。

行政書士試験の問題数は５肢択一式、多肢選択式（２０個の選択肢から選んでいく方式）記述式、という三段階の構成でされており、全部で６０問あり、それを３時間以内に解かなくてはなりません。

単純計算すると１問３分までしか時間をかけることができません。

しかし、実際１問に３分かけているとすれば、大変なタイムロスとなり、全問解くことはおそらく不可能であろうと推測できます。

何故なら、記述式問題は３問、一般知識分野では文章理解が３問あります。

記述式は４５文字以内で問われていることを読み取り、実際に記述していくという作業があります、これを３問分で９分以内に終わらせるのは無理がありますし、文章理解についても基本的に長文を読むことになる傾向がとても強いので、それも３問あるとすれば１問３分で終わらせるには、速読の技術を以ていても微妙なラインだと思います、３分かかって正解するか、１分で読み切って正解が危うくなるかという賭けは時間を如何に節約するかがポイントとなります。

そこで私は次のような法則を考えました。（実証済）

法令５肢択一式４０問　１問１分３０秒以内（捨て問見極め含む）

多肢選択式３問　１問２分以内

記述式３問　３問で合計３０分以内

一般知識等５肢択一式１４問　１４問中１１問は合計１５分以内　文章理解３問は問題文閲読及び選択肢考慮を想定して１問５分以内が目標

合計１１８分
（約２時間以内に解き終える計算　残り１時間は問題と答案の見直し作業及び自己採点用に問題用紙に答えを移す時間配慮等）

～この時間配分の趣旨～

どこから手をつければ脳のエンジンがかかりやすいか、ここで脳の処理速度が変わってきます。

まず、法令４０問については、単純な問題については相応の実力があれば１分３０秒以内に正解を導き出すことはそれほど難しいことではありません。

逆に１問に３分以上時間をかけてしまうようでは、法律的な知識が不足及び未熟である場合が考えられ、記述式を解く際、１問に対して相当な時間を消費する可能性は極めて高いでしょう。
それではその後に控えるかもしれない文章理解を解く際、制限時間が気になってしまって精神的に追い詰められた状況で問題を解くことになり、足切りが設定されている一般知識等においては厄介なものとなります。

無論、試験開始と同時に文章理解から先に解いてしまうというのも作戦の一つですが、最初に解くからといって予想以上の時間を消費してしまうと、そのあとに解くであろう択一４０問などで急いで解こうという先入観が働きやすくなり、ケアレスミスの原因を作ってしまう可能性も十分ありえます。

その年によって問題の難易度は変わってきますが、基本的には法令４０問は１問１分３０秒を目安にしたいところです。

初めて過去問を解く方々でも１つの問題に３分も４分も時間はかけていないはずです。

受験経験者は模試などを解く際でも、同じことが言えますが、模試は基本難しく作ってありますから、１分３０秒以内に解くには多少無理があるかもしれません。

しかし、本試験においても模試においても基礎知識は絶対的に必要な武器です。
ここをしっかり固めておけばあとは頭の回転次第、ということになります。

本試験当日に食べる食事も関わってきますが、試験前夜は必ず早く寝て、十分に脳を休ませましょう。
そして当日はネギや青魚など、DHAが多く含まれているものを摂取すると脳に栄養が行き渡り、頭の回転がクリアになりやすいですが、直前に食べても意味がありません、朝食にでも摂っておきましょう。

そして記述式では、余り難しい問題というのは出てきませんが、難しい法律用語を書かなくてはならない場合がありません、よって漢字の練習も怠らないようにしましょう、折角答えがわかっているのに、ひらがなで書いて減点対象になるのはとても惜しい失敗です、絶対に避けましょう。

最後に、足切りについてですが、これは例年法律科目では１２２点以上、一般知識科目では２４点以上、最後に獲得した点数を合算して１８０点以上。

この３つの関門をクリアすることで合格となります。

一般知識等では、何が出るか正直なところ見当がつきません、いいところ情報通信・個人情報保護、文章理解で基準点を稼ぐのがベターな戦術であると考えます。

政治・経済・社会については各制度の内容を知らなければ正解を確答することはできませんから、直感的に妥当であると判断できる正解肢を選んで余り時間をかけないようにしましょう。

そしてマークシートに鉛筆でマークする時間も実は意外にも僅かずつですが、時間を消費しています。

何故なら、こういった制約があります。

・薄くマークしない

・マーク欄からはみ出さないようにマークする

・間違ってマークしてしまった場合、しっかり綺麗に消しゴムで消さないと、コンピューターで処理する際、消し残りがあればマークしたものとみなされる

このように楕円形に綺麗にマークすることが素早くできれば、問題ありませんが神経質な方はご注意ください。

それから何度も消したり書いたりすると答案用紙が破れたり、マーク欄が薄くなるなど、想定外の事故も考えられるので、余り力まず、丁寧に素早くマークできる練習をしておくと良いかもしれませんね。

来年受験される方々、僅かで良いのでこの記事を読んでくださった時、本試験の場でも頭の片隅にこれらのことをおいて頂ければ幸いです、きっと役に立つと思います。