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今日のニュースコミュのGW突入-(4/30)土曜版

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★明治村で100年前の結婚式再現

〔明治時代の婚礼衣装に身を包んだ新郎新婦〕
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★閉鎖中の羽田滑走路に日航機着陸、管制官が誤指示か

 29日午後9時39分ごろ、東京・羽田空港で、帯広発の日本航空1158便(エアバスA300―600型機、乗員・乗客50人)が、補修工事で閉鎖中の滑走路に誤って着陸していたことがわかった。同空港事務所によると、滑走路上には工事車両はなく、けが人などはなかった。後続の札幌発日本航空1036便(ボーイング777型機、乗員・乗客160人)も最終着陸態勢に入っていたが、管制官が着陸やり直しを命じ、並行する別の滑走路に着陸した。国土交通省では、管制官が滑走路閉鎖に気づかず、誤って着陸を指示していたとみて調べている。

 国交省によると、誤着陸があったのは、羽田空港に3本ある滑走のうちのA滑走路。補修工事は午後9時30分からの予定だったが、作業はまだ始まっていなかったという。工事の間は、並行するC滑走路を使用することになっていた。A滑走路閉鎖の連絡は、各航空会社にも伝えられていたが、管制の運用上、離着陸は管制官の指示に従うことが定められているため、同便も指示に従ってA滑走路に着陸していた。空港事務所によると、A滑走路は定期的な補修のため、4月6日から週3日、午後9時30分から翌朝7時までの予定で閉鎖中。工事は10月に終わる予定だったという。










★楽天連敗脱出、首脳陣入れ替えへ
 連敗を11で止めた楽天が、首脳陣の入れ替えを断行することが29日、明らかになった。マーティ・キーナートGM(58)の降格とともに、松井2軍監督と山下ヘッドの入れ替えなど、5月にコーチの1、2軍の入れ替えを行う。試合は西武のエース・松坂に連勝する最高の形で連敗をストップした。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
西武 1 0 0 1 2 0 0 0 0 4
楽天 0 2 3 1 0 0 0 0 0 6
[勝]金田 8試合1勝1敗 [S]福盛 10試合2S
[敗]松坂 6試合1勝4敗
[本]フェルナンデス5号(金田・4回)
   赤田2号2ラン(金田・5回)

 三木谷浩史オーナー(40)が示唆していた首脳陣の見直しは本当だった。この日、三木谷オーナーが試合前にフルキャストスタジアム宮城を訪れ、田尾安志監督(51)と緊急会談。球団史上初となる、人事異動が確認された。

 まずはキーナートGMの降格。役職名は流動的だが、編成に関する権限は現GM補佐の広野功編成部長に集め、GM代行となることが有力。キーナート氏はこれまで通りの地域密着、ファンサービス部門に専念する。米田純球団代表は「解任ということはないが、GMとなると無理な部分もあった。フロントも含め、首脳陣の見直しはあるかもしれないが、肩書は変わっても誰かが辞めるということはない」と話したように、人事は相乗効果を狙ったものになった。さらに首脳陣も大幅に変更される。松井優典2軍監督(54)と山下大輔ヘッドコーチ(53)を入れ替え。駒田徳広打撃コーチ(42)が2軍打撃コーチにまわり、広橋公寿1軍守備走塁コーチ(48)が打撃コーチに。橋上秀樹2軍守備走塁コーチ(39)が1軍守備走塁コーチに配置転換することになった。

 田尾監督が28日に進退伺ともとれる発言をしたのは、この人事をオーナーと直接会談するまで公にしたくなかったという理由からだ。あくまでも残る西武戦2試合は現行体制でいき、異動は5月1日付で断行される。5月2日のロッテ戦から新体制で巻き返しをはかり、さらに6日からの交流戦(開幕カードは巨人戦)で本格始動する。改造内閣発足前に意地の連敗ストップを果たした楽天に、急上昇の期待がかかる。

◆連敗トンネル12戦目ようやく脱出

 イケメン守護神・福盛が、最後の打者・中島を右飛に打ち取ると、田尾監督はサングラスのまま、西日が差すグラウンドに飛び出した。フルキャスト宮城恒例となったナイン全員による「勝利のあいさつ」。最後にこの光景を見たのは、13日のソフトバンク戦。その直後から続いた連敗を、ようやく11で止めた。「ようやく勝ったね。勝因はみんなの力です」と、16日ぶりの笑顔の指揮官が言うとおり、攻守にわたりヒーローが続出した。1点を追う2回、西武先発・松坂から酒井の適時打などで2点を挙げ逆転。3回にも川口、藤井の適時打などで3点を追加し、突き放した。相手のエラーや松坂の暴投にも助けられ、大量6点で2日(7安打5点)に続いて怪物を攻略した。投げては先発・金田がスローカーブを有効に使い、今季初勝利。福盛も7回からのロングリリーフとなったが、無失点で耐えた。大型連休初日、連敗中でも見放さなかった1万5841人のファンも、荒鷲(わし)軍団を後押しした。「これで勢いがつくんじゃないかな」と田尾監督。試合中の気温は23度。杜(もり)の都にようやく春が訪れた。










★野口さんの「ディスカバリー」打ち上げ、7月に延期

 米航空宇宙局(NASA)のグリフィン長官は29日、日本人宇宙飛行士・野口聡一さんらが搭乗するスペースシャトル再開飛行1号機「ディスカバリー」の5月22日の打ち上げを7月に再延期すると発表した。コロンビア事故の再発防止策の整備や安全試験が打ち上げに間に合わない可能性が出てきたため。整備にかかる期間や、再発防止の一環として安全確認がしやすい昼間に打ち上げる都合により、新たな打ち上げ目標日は7月13〜31日の間と設定された。発射点のシャトルは、残された時間を使って、可能な限り安全試験を続け、週明けにも再び組み立て棟に戻される。

 グリフィン長官は、再発防止策の一部が間に合わないままの“見切り発射”の可能性を示唆していたが、28日に開かれた打ち上げ責任者の検討会で異論が出た。特に、コロンビア事故を再現した安全評価の計算方法を、NASAが不当に下げていた問題が批判を浴び、安全評価のやり直しや装備の改善を求める声が強まったという。再検討に伴い、28日の打ち上げ準備作業は丸一日凍結されていた。








★どうなる観戦ツアー…JAL困惑

 6月8日の北朝鮮―日本戦が第三国開催、無観客となったことを受け、公式エアラインの日本航空も困惑した。3月のイラン戦(テヘラン)ではチャーター機が日本代表、弾丸ツアー参加者の約800人のサポーターを運び、北朝鮮戦に向けても準備を進めていた。「すでに機材や臨時の領事館をつくるなどの準備も進めていました。今回の結果には驚きました。試合が見られない場合でも会場近くまでお客さんが行けるのか、イベントなどが開催されるのか、まずは情報を集めているところです」と話した。大手旅行会社の担当者も「サポーターをお手伝いできなくて残念。観客なしになり、試合を楽しむという要素がなくなってしまった」とため息交じりに語った。









★165カ国以上が参加(常任理入りへ決起集会)

 日本政府は29日午後(日本時間30日朝)、ニューヨーク市内のホテルで、国連安全保障理事会の常任理事国拡大を柱とする改革実現に向け「国連改革会合」を開催した。会合には165カ国以上の代表が参加した。町村信孝外相はあいさつで、常任理事国入りを目指して連携するドイツやインド、ブラジルと安保理の枠組みを拡大する決議案を6月後半から7月初めにも国連総会に提出する方針を表明。「常任理事国は国際の平和に資する義務があり、われわれはその責任を果たすことができると信じている」と支持を訴えた。会合後の記者会見でも「多くが集まったのは改革機運が高まっている証左だ」と強調した。








★海老沢前会長、退職金に「答えません」

 海老沢勝二前NHK会長(70)が29日、東京・両国国技館で行われた大相撲のけいこ総見に出席し、自分の退職金問題について「何も答えません」とし、辞退の意思も示さなかった。1月の辞任以来、公の場に姿を見せるのは初めてだったが「(NHKから)何の話もないし、私から話もない。それについては何も答えない。言うと波紋を起こすから」と繰り返すばかりだった。NHKは一連の不祥事で受信料不払いが続き、人件費削減など厳しい財政難に直面。1億円以上とされる前会長の退職金の行方が焦点の1つになっている。海老沢氏はこのほど杏林大客員教授に就任した。またNHKはこの日、3月の衆参総務委員会を中心に構成した特別番組「再生と改革に取り組むNHK予算」を放送。夕方までに視聴者から「受信料の不公平感をなくすよう」など108件の反響があった。








★明治村で100年前の結婚式再現

〔明治時代の婚礼衣装に身を包んだ新郎新婦〕
 
 ◇明治時代の婚礼衣装を再現した「100年前の結婚式」が29日、愛知県犬山市の博物館「明治村」内の聖ザビエル天主堂(1890年建築)で行われた。

 ◇式を挙げたのは同県春日井市の老人福祉施設職員、小林功治さん(32)と妻訓子さん(29)。訓子さんは刺しゅう入りのスカートや凝ったそで飾りなど、米国人新婦が約120年前に着用したのと同じ衣装。

 ◇2人は親族ら計約300人のフラワーシャワーで祝福を受け、馬車で村内をパレード。永遠の愛も100年続け、とばかりに温かい拍手が起こった。

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★閉鎖滑走路への着陸誤指示-管制官ら全員が失念

 羽田空港で29日夜、工事のため閉鎖されたA滑走路に日航機が着陸したトラブルで、国土交通省は30日、管制官ら管制グループ18人全員が滑走路閉鎖を失念し誤った指示を出したのが原因と判断、同省航空・鉄道事故調査委員会は重大事故につながる恐れがあったとみて、調査官3人を羽田空港に派遣し調査を始めた。国交省は航空法違反で処分する方針。また降下中の別の日航機が、着陸をやり直していたことも分かった。
 事故調委は管制交信記録を分析するなどして、詳しい状況を調査。指示を出した管制官(35)は事情聴取に「漠然とは閉鎖があることは頭の隅にあったが、昨日がその日との認識はなかった」と話しているという。
★<猛暑再び?>
└「世界的に高温」NASA予測

 日差しが少しずつ強まり、ゴールデンウイークの日本列島では早くも夏を思わせる陽気の所も。こうなると、昨夏の記録的猛暑の記憶もよみがえる。この夏も、あの厳しい暑さに見舞われるのだろうか。

 ◆高い海水温
 「今夏も昨年同様の猛暑になるでしょう」と予測するのは、日本気象協会予測情報課の清水輝和子技師(気象予報士)。「太平洋の赤道付近の海水温が高く、日本に好天をもたらす太平洋高気圧が強まるとみられるからです」。海水温が高くなると大気の対流が活発になり、気流が下降する時に高気圧が発達するという。世界全体の平均気温が上がる可能性が高いことも、日本の猛暑を予測する大きな理由だ。清水技師によると、米航空宇宙局(NASA)は今年の世界の年平均気温について、過去最高だった98年の14.68度(過去30年の平均値+0.64度)を上回ると予想している。清水技師は「世界の平均気温が高かった上位10年のうち6年で、東日本を中心に猛暑の夏になっています」と、連動性を指摘。「今年は、日本に冷夏をもたらすエルニーニョ現象が現れる可能性も低い」と話す。気象庁も6〜8月の平均気温について、ほぼ全国的に平年並みか平年より高くなると見ている。

 ◆経済打撃
 昨夏は全国的に真夏日(最高気温30度以上)が続いた。通算日数は熊本の105日を筆頭に大阪93日、東京70日など全国12地点で記録を更新。年平均気温も東日本では1.3度高く、1946年の統計開始以来最高だった。この暑さは国内経済を直撃した。経済産業省によると、鉱工業部門では04年7・8月の前期比伸び率はマイナスだったが、エアコンや冷蔵庫、ビールなど猛暑関連の13品目がプラスに。一方、百貨店などでは8月の秋物衣料の売り上げが不振で、東京ディズニーランドなどのレジャー施設もあまりの暑さに入場者が減るなどの打撃を受けた。日本電気大型店協会は「猛暑はありがたいが、在庫調整など天候変動への対応は簡単ではない」と打ち明ける。

 ◆保険の新商品も
 天候によるリスク回避に動く企業も少なくない。全国14地区が独自生産していた日本コカ・コーラでは、5月から全地区の生産を統括する別会社が本格スタート。「東京で品薄になれば北海道で増産するなど、敏速な対応が可能になった」という。大手の気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京都港区)は、企業への気象データ提供だけでなく、コンビニエンスストアに天候に応じて売れる商品配置を提案するなどの業務支援サービスを行っている。猛暑による企業の損失などを補てんする保険商品「天候デリバティブ」は昨年度、約2000件、400億円以上の契約があったという推計もある。「異常気象が多い近年、需要は高まるばかり」と三井住友銀行。5月に、猛暑や冷夏などに対応する新商品を発売予定の損保ジャパンは「既に100件近い企業から問い合わせがあった」と話している。


◇世界の年平均気温上位10年と日本の夏の関係

        
(1)98年  0.64 ☆夏型安定せず
(2)02年  0.54 ☆東日本以西高温
(3)03年  0.5  北〜西日本低温
(4)04年  0.45 北〜西日本高温
(5)01年  0.43 東日本以西高温
(6)90年  0.43 梅雨期から猛暑
(7)99年  0.4  北、東日本高温
(8)95年  0.35 盛夏期高温
(9)97年  0.28 ☆梅雨後半活発
(10)88年 0.28 夏型不安定


※清水技師。気象庁の資料などから作成。「世界」の数値は平年偏差(度)。☆印は夏のエルニーニョ発生。
★離婚件数減少
└理由は年金分割法施行待ち? 

 平成に入りほぼ右肩上がりで増えてきた仙台市の離婚件数が、2003年に減少に転じた。これまで妻側の意思によって増えてきた「熟年離婚」の減少が目立つ。減った原因について専門家は「雇用情勢が厳しく、中高年女性の一人暮らしが難しくなった」「2年後の年金分割法施行を待っている」など、妻側の事情を挙げている。

 仙台市の人口動態調査によると、平成元(1989)年以降は50歳以上の熟年離婚の増加が全体の件数を押し上げ、01年に初めて2000組を突破。02年までの13年間で2倍に増えた。ところが、03年は2221組で、前年より63組減少。人口1000人当たりの件数も0.07組減って2.17組となった。減少が目立った年代は20代と、50、60代の熟年層。特に女性の50―54歳は2割減と、最大の減少率になった。その理由について、行き詰まった夫婦の相談に応じている泉区の「夫婦救援隊」カウンセラー、中幡時子さんは「年金分割法の施行を待っている女性が多いのでは」とみる。年金分割法では、07年4月以降に離婚した場合、夫婦の合意か裁判所の決定があれば、最大半分まで厚生年金の受給権を分割できるようになる。

 実際、中幡さんのもとには、夫の暴力などが理由で離婚を決断しながら、同法の適用を当て込み我慢している妻からの相談もあるという。「50代以降の女性については、離婚後の生活への不安が大きく、離婚に踏み切れないケースが多い」と指摘するのは、仙台で女性専用の離婚ホットラインを開く小島妙子弁護士。「中高年には働き口がない上、景気回復の遅れで夫の生活も苦しく、十分な離婚給付を期待できないことがある」と言う。

 全国では04年も離婚の減少傾向が続いており、厚生労働省の最新の推計では、同年は1万7000組減の26万7000組となる見通しだ。ただ、今後団塊の世代が退職を迎えると、年金分割法の施行もあって離婚が増加に転じるとの見方もある。中幡さんの相談室では、妻から三くだり半を突きつけられた夫が「もう一度やり直したい」と訪れるケースが増えており、今後の動向を握るのもやはり女性のようだ。
★1両目にいた久田記者が事故前後を再現
└<尼崎脱線事故>

 107人が死亡した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、大破した1両目車両に、毎日新聞大阪経済部の久田宏記者(30)が乗っていた。久田記者は25、26日と通院し、頭部や顔面打撲の後遺症の心配はほぼないと診断されたが、仕事にはまだ復帰していない。事故からまもなく1週間。ようやく断片的によみがえってきた記憶をもとに、事故発生前後を再現した。


 ◇ゆっくりと傾いていく…
 25日朝、JR川西池田駅から快速電車に乗った。いつものように、降車後、仕事場に行くのに都合のいい1両目だ。空席はなく、最後部ドアのやや前、進行方向右側に立った。パソコンバッグを網棚に置き、右手でつり革をつかんだ。伊丹駅に着いた。「行き過ぎたんじゃないか」。近くの乗客の声で振り返ると、いつも伊丹駅を過ぎたところで見える集合住宅が目に入り、オーバーランしたと気付いた。「車両が行き過ぎました」という車内アナウンスの後、バックして定位置に戻った。バックするスピードはゆっくりではなかったが、そんなに速いとも感じなかった。

 伊丹駅発車後、考え事をしていてよく覚えていないが、スピードは異常というほど速いとは感じなかった。福知山線の快速は時間調整のためにけっこう速く走ることをこれまでも何度か経験していた。普段遅れているときと同じように急いでいるなという程度の印象だった。車両が不自然に左右に揺れて、現実に引き戻された。「ポイントを通過したにしては揺れが激しい」。急に不安が広がり、後方に目をやると、1両目が2両目の車体より外側にゆっくりと傾いていく光景がスローモーションで目に入った。車内に「ウオー」と声にならない悲鳴が響く。「事故になる!」。全身に力が入った。次の瞬間、車両が何かに打ちつけられた。レールではない場所を動いているという感覚は一瞬あったが、事故時の記憶はそこまでしか残っていない。気がつくと、私は右手1本でつり革にぶらさがっていた。夢中で放さなかったのか、硬直して離れなかったのかは分からない。ただ、反対側のつり革をつかんでいたら、横転して地面と接触した電車の左側面にたたきつけられていただろう。
 周囲は暗かった。前方にわずかに差し込んでいた光の中、自分の鼻から2本の筋となって鼻血が噴き出しているのがわかった。「鼻を打ったか」と直感したと同時に「生きている」と安堵(あんど)感がわいた。痛みは感じなかった。つり革を離すと、両足で着地できた。両手足も無事だと実感した。

 周りには、両手が辛うじて伸ばせる程度の空間があった。眼鏡が吹き飛んでいたため、はっきりとは見えなかったが、空間に奥行きはなく、絡み合った金属に囲まれているような印象だった。斜め上から差し込む光の方から足元付近まで、格子状に穴の開いた薄い鉄板が45度ぐらいの角度で延び、女性がよじ登っていた。「脱出できる」と直感し、両手で鉄板をつかみ足をかけて、女性の後に続いた。鉄板は駐車場の一部で、車両の窓から突き刺さっていたのではないだろうか。

 絡み合っている鉄骨やパイプの間に、私の体(177センチ、79キロ)がようやくくぐりぬけられるすき間があった。このころになって初めて、車内の奥から声にならない悲鳴、泣き声がすることに気付いた。すき間から出るときにスーツの左肩が金網に引っかかった。無理やり伸び上がると、スーツは破れたがすき間から抜け出せた。足を踏み出したところはアスファルトだった。振り向くと、もつれ合う鉄骨の中に傾いた自動車が何台もあった。見上げるとマンション。「電車に乗っていたのに、なぜこんなところから出てきたんだろう」と思った。別の若い女性が、私が登ってきた下の付近にいたので「落ち着いて登って」と声をかけ、手を取って引き上げた。続いて若い男性も引き上げた。近くの人が集まってきたので救助を任せて、駐車場前の敷地の端に座っていると、タオルや氷を持ってきた人に「頭から血が出ていますよ」と声をかけられた。渡されたタオルを頭頂部付近にあてると、血がべったりつき、頭を切っていることに初めて気付いた。傷は10センチ、全治3週間の診断だった。車両の中に残してきたパソコンバッグは28日、JR西日本から返還された。バッグはぬれ、ガソリンのようなにおいもした。しかし、パソコンは表面の一部がぬれていただけで、電源を入れると書きかけの記事が浮かび上がった。


◇事故にどう向き合えばいいのか

 私が助かったのは、運が良かったと言うしかないのかもしれない。しかし、そう考えるとかえって死を意識して、家族がたいへんだろう、悲しませてしまう、などの思いがこみ上げてくるので、今はあえて考えないようにしている。ただ、乗り合わせた新聞記者として、事故を記録しておくのは、最低限の使命であると思い、思い出す限りのことをつづった。だが、この事故にどう向き合えばいいのか、まだ考えはまとまっていない。

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