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★ブット元首相、首を撃たれ死亡、犯人は直後に自爆
パキスタンのラワルピンディ（Rawalpindi）で27日、ベナジル・ブット（Benazir Bhutto）元首相（54）が野党の選挙集会で暗殺された。犯人はブット氏の首を撃った直後に自爆した。ブット氏は、2か月前に事実上の亡命生活から、政界復帰へ向け帰国したばかりだった。
集会場近くで自爆攻撃が発生する前、ブット氏は1月の総選挙に向けた集会で支持者に演説を行っていた。この自爆攻撃で、ブット氏に加え少なくとも10人が死亡した。ブット氏のライバルと目されていたナワズ・シャリフ（Nawaz Sharif）元首相は、「全国民と悲しみを共有し、ブット氏の闘いを引き継ぐ」と衝撃を隠せない様子で述べた。
シャリフ氏は、ラワルピンディの病院前で泣き崩れるブット氏の支持者に対し、「今からあなた方の闘いに参加することを保証する」と訴えた。パキスタンでは、今年に入って40件以上の自爆攻撃が発生しており、少なくとも770人が死亡している。
英オックスフォード大学（Oxford University）と米ハーバード大学（Harvard University）で学んだブット氏は1988年、イスラム教国初の女性首相になった。ブット氏の父も首相を務めたが、1979年に政権から追放されたあと、軍によって絞首刑に処せられた。
ブット氏はペルベス・ムシャラフ（Pervez Musharraf）大統領を独裁者だと繰り返し非難した上、同大統領は専制政治を行っていると激しく批判。自身のパキスタン人民党（Pakistan People’s Party、PPP）議会派が民主化を行うと誓っていた。
国営テレビによると、ムシャラフ大統領は、ブット氏暗殺を受け同日、大統領府で政府高官を集めて緊急会合を開いた。
ムシャラフ大統領は、この悲劇的な事件についてあらゆる角度から、考察するために会合を開いたとしている。
選挙戦でイスラム過激派は投票の妨害を宣言、一方、ブット氏を含め野党側は、ムシャラフ大統領が選挙の結果を不正操作する計画を行っていると非難していた。ブット氏の暗殺は、パキスタンの政治混乱を一層泥沼化するとみられている。
★「タクシン氏、帰国すれば逮捕」タイ検察幹部
タイの検察幹部は２７日、軍事クーデターで政権の座を追われ、亡命中のタクシン前首相が帰国した場合、汚職容疑での逮捕は免れられないとの見方を示した。
タクシン氏と家族には、首相在任中の６年間に土地取引で不当な利益を収めたなどとする汚職容疑がかけられている。今年８月には、裁判所の呼び出しに応じなかったため、逮捕状が発行された。
タクシン氏は、昨年９月の追放後、ロンドンで亡命生活を送っている。２３日にあった総選挙では、タクシン氏を支持する政党が大勝。この結果を受け、タクシン氏は来年２月中旬から４月の間に帰国する意向を表明した。
検察幹部は「裁判所と警察はすでにタクシン氏の逮捕状を出しており、帰国すれば関係機関の職員は逮捕する義務がある」と説明。「ひっくり返すには事案が進展しすぎている」と述べた。また、総選挙でタクシン氏派の「国民の力党」（ＰＰＰ）が第１党となったことについては、法の執行には影響がないとの見方を示した。
★叶恭子実父が傘で姉妹脅し逮捕
タレント叶姉妹の叶恭子（４５）の実父小山輝男容疑者（７２）が、恭子と叶美香（４０）を傘で脅したとして、暴力行為等処罰法違反の疑いで警視庁赤坂署員に現行犯逮捕されていたことが２７日、分かった。叶姉妹にけがはない。小山容疑者は「金銭関係のトラブルがあった」と供述しているという。
調べでは、２５日午後１０時ごろ、東京・港区赤坂の高級マンションに叶姉妹が車で帰宅すると、地下の駐車場で小山容疑者が待ち受けていた。手に持ったビニール傘を姉妹に突き刺すように向けながら「金を返せ」と脅迫した疑い。通報で駆けつけた赤坂署員が現行犯逮捕した。
恭子は先月下旬から、マンション付近の電柱に張られた中傷ビラに悩み、今月に入って赤坂署に相談していた。ビラには「借金を返せ 親がガン治療の金に困っている 親を見殺する オニ娘か」などと、恭子を名指しで批判していた。今回の逮捕劇は、恭子が警察と善処策を模索していた矢先のことだった。
今年の恭子は、肉親による金銭トラブルが続いた。２月には実妹の晴栄さんが２億７０００万円分の金品などを持って姿を消したとして赤坂署に被害届を提出。７月に刑事告訴をしたが、解決に至っていない。それに続く、実父による暴力行為事件。セレブ姉妹が肉親のトラブルを抱えたまま越年することになる。
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★ブット元首相、首を撃たれ死亡、犯人は直後に自爆
パキスタンのラワルピンディ（Rawalpindi）で27日、ベナジル・ブット（Benazir Bhutto）元首相（54）が野党の選挙集会で暗殺された。犯人はブット氏の首を撃った直後に自爆した。ブット氏は、2か月前に事実上の亡命生活から、政界復帰へ向け帰国したばかりだった。
集会場近くで自爆攻撃が発生する前、ブット氏は1月の総選挙に向けた集会で支持者に演説を行っていた。この自爆攻撃で、ブット氏に加え少なくとも10人が死亡した。ブット氏のライバルと目されていたナワズ・シャリフ（Nawaz Sharif）元首相は、「全国民と悲しみを共有し、ブット氏の闘いを引き継ぐ」と衝撃を隠せない様子で述べた。
シャリフ氏は、ラワルピンディの病院前で泣き崩れるブット氏の支持者に対し、「今からあなた方の闘いに参加することを保証する」と訴えた。パキスタンでは、今年に入って40件以上の自爆攻撃が発生しており、少なくとも770人が死亡している。
英オックスフォード大学（Oxford University）と米ハーバード大学（Harvard University）で学んだブット氏は1988年、イスラム教国初の女性首相になった。ブット氏の父も首相を務めたが、1979年に政権から追放されたあと、軍によって絞首刑に処せられた。
ブット氏はペルベス・ムシャラフ（Pervez Musharraf）大統領を独裁者だと繰り返し非難した上、同大統領は専制政治を行っていると激しく批判。自身のパキスタン人民党（Pakistan People’s Party、PPP）議会派が民主化を行うと誓っていた。
国営テレビによると、ムシャラフ大統領は、ブット氏暗殺を受け同日、大統領府で政府高官を集めて緊急会合を開いた。
ムシャラフ大統領は、この悲劇的な事件についてあらゆる角度から、考察するために会合を開いたとしている。
選挙戦でイスラム過激派は投票の妨害を宣言、一方、ブット氏を含め野党側は、ムシャラフ大統領が選挙の結果を不正操作する計画を行っていると非難していた。ブット氏の暗殺は、パキスタンの政治混乱を一層泥沼化するとみられている。
★「タクシン氏、帰国すれば逮捕」タイ検察幹部
タイの検察幹部は２７日、軍事クーデターで政権の座を追われ、亡命中のタクシン前首相が帰国した場合、汚職容疑での逮捕は免れられないとの見方を示した。
タクシン氏と家族には、首相在任中の６年間に土地取引で不当な利益を収めたなどとする汚職容疑がかけられている。今年８月には、裁判所の呼び出しに応じなかったため、逮捕状が発行された。
タクシン氏は、昨年９月の追放後、ロンドンで亡命生活を送っている。２３日にあった総選挙では、タクシン氏を支持する政党が大勝。この結果を受け、タクシン氏は来年２月中旬から４月の間に帰国する意向を表明した。
検察幹部は「裁判所と警察はすでにタクシン氏の逮捕状を出しており、帰国すれば関係機関の職員は逮捕する義務がある」と説明。「ひっくり返すには事案が進展しすぎている」と述べた。また、総選挙でタクシン氏派の「国民の力党」（ＰＰＰ）が第１党となったことについては、法の執行には影響がないとの見方を示した。
★叶恭子実父が傘で姉妹脅し逮捕
タレント叶姉妹の叶恭子（４５）の実父小山輝男容疑者（７２）が、恭子と叶美香（４０）を傘で脅したとして、暴力行為等処罰法違反の疑いで警視庁赤坂署員に現行犯逮捕されていたことが２７日、分かった。叶姉妹にけがはない。小山容疑者は「金銭関係のトラブルがあった」と供述しているという。
調べでは、２５日午後１０時ごろ、東京・港区赤坂の高級マンションに叶姉妹が車で帰宅すると、地下の駐車場で小山容疑者が待ち受けていた。手に持ったビニール傘を姉妹に突き刺すように向けながら「金を返せ」と脅迫した疑い。通報で駆けつけた赤坂署員が現行犯逮捕した。
恭子は先月下旬から、マンション付近の電柱に張られた中傷ビラに悩み、今月に入って赤坂署に相談していた。ビラには「借金を返せ 親がガン治療の金に困っている 親を見殺する オニ娘か」などと、恭子を名指しで批判していた。今回の逮捕劇は、恭子が警察と善処策を模索していた矢先のことだった。
今年の恭子は、肉親による金銭トラブルが続いた。２月には実妹の晴栄さんが２億７０００万円分の金品などを持って姿を消したとして赤坂署に被害届を提出。７月に刑事告訴をしたが、解決に至っていない。それに続く、実父による暴力行為事件。セレブ姉妹が肉親のトラブルを抱えたまま越年することになる。
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★国連安保理が非難の議長声明-ブット元首相暗殺
ブット元首相暗殺を受け、国連安全保障理事会は２７日、緊急会合を開き、「過激派による自爆テロ攻撃を最も強い表現で非難する」との議長声明を採択した。
議長声明は、すべてのパキスタン国民に自制と安定維持を求めるとともに、犯人らが法の下に裁かれる必要性を強調し、加盟国に積極的な協力を促した。
パキスタンのアミル次席大使は「パキスタンの人々にとって大きな悲劇だ。政府と全国民は一致して、このテロ行為を非難する。政府はテロとの全面的な戦いに尽力し続ける」との声明を読み上げ、ブット氏を「偉大な政治指導者だった」とたたえた。犯人については「様々な憶測があるが、特定はまだ早すぎる」と話した。
ブット元首相暗殺を受け、国連安全保障理事会は２７日、緊急会合を開き、「過激派による自爆テロ攻撃を最も強い表現で非難する」との議長声明を採択した。
議長声明は、すべてのパキスタン国民に自制と安定維持を求めるとともに、犯人らが法の下に裁かれる必要性を強調し、加盟国に積極的な協力を促した。
パキスタンのアミル次席大使は「パキスタンの人々にとって大きな悲劇だ。政府と全国民は一致して、このテロ行為を非難する。政府はテロとの全面的な戦いに尽力し続ける」との声明を読み上げ、ブット氏を「偉大な政治指導者だった」とたたえた。犯人については「様々な憶測があるが、特定はまだ早すぎる」と話した。
★NY株は急落、原油価格は上昇 ブット元首相暗殺などを受け
27日の米株式市場は、パキスタンのベナジル・ブット（Benazir Bhutto）元首相の暗殺による地政学的リスクへの懸念や、緊迫化や同日発表された米経済指標の弱い内容を受けて大幅反落して取引を終了した。
ダウ工業株30種平均（Dow Jones Industrial Average）は前日終値比192ドル8セント（1.42％）安の1万3359ドル61セント、ハイテク株中心のナスダック（Nasdaq）総合株価指数は同47.62ポイント（1.75％）安の2676.79、スタンダード＆プアーズ（S＆P）500種株価指数も、同21.39ポイント（1.43％）安の1476.27となっている。
ブット首相暗殺により政治情勢の見通しが不透明になるなか、影響を最小限にしようとする動きにより原油、金、国債の価格は高騰した。
同日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）の原油先物相場は、軽質スイート原油（2月分）が前日比1ドル32セント高の1バレル97.29ドルを付け続伸した。ブット首相暗殺に加え、米国の原油備蓄量が6週連続で減少していることを受け、一時は1か月ぶりの高値となる1バレル97.69ドルを記録した。英ロンドン（London）の北海ブレント（Brent North Sea）先物（2月分）は、前日比1ドル24セント高の1バレル95.18ドルを付けた。一時は1か月ぶりの高値となる95.42ドルまで値を上げた。
原油価格は、11月に記録した史上最高値の水準に近付いているが、クリスマスから年末年始の休暇にともない取引量は少ない。
27日の米株式市場は、パキスタンのベナジル・ブット（Benazir Bhutto）元首相の暗殺による地政学的リスクへの懸念や、緊迫化や同日発表された米経済指標の弱い内容を受けて大幅反落して取引を終了した。
ダウ工業株30種平均（Dow Jones Industrial Average）は前日終値比192ドル8セント（1.42％）安の1万3359ドル61セント、ハイテク株中心のナスダック（Nasdaq）総合株価指数は同47.62ポイント（1.75％）安の2676.79、スタンダード＆プアーズ（S＆P）500種株価指数も、同21.39ポイント（1.43％）安の1476.27となっている。
ブット首相暗殺により政治情勢の見通しが不透明になるなか、影響を最小限にしようとする動きにより原油、金、国債の価格は高騰した。
同日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）の原油先物相場は、軽質スイート原油（2月分）が前日比1ドル32セント高の1バレル97.29ドルを付け続伸した。ブット首相暗殺に加え、米国の原油備蓄量が6週連続で減少していることを受け、一時は1か月ぶりの高値となる1バレル97.69ドルを記録した。英ロンドン（London）の北海ブレント（Brent North Sea）先物（2月分）は、前日比1ドル24セント高の1バレル95.18ドルを付けた。一時は1か月ぶりの高値となる95.42ドルまで値を上げた。
原油価格は、11月に記録した史上最高値の水準に近付いているが、クリスマスから年末年始の休暇にともない取引量は少ない。
★下着投げ入れ男、女性殺害のほかに会社資金７億着服疑惑も
大阪・梅田のホテルで１９９４年１月、派遣社員の女性（当時２６歳）が殺害された事件で、大阪府警に強盗殺人容疑で再逮捕された会社員押谷（おしたに）和夫被告（４８）の勤務先の金属部品製造会社（同府豊中市）が２７日、「押谷被告に会社の資金約７億円を着服された」として、府警に相談した。
同社は近く、業務上横領容疑で刑事告訴する方針で、府警は多額の資金着服疑惑についても捜査する。
府警や関係者によると、押谷被告は同社の経理担当で、小切手の取り扱いを巡り、資金を着服していたとみられる。
押谷被告は、事件当時に勤めていた大手百貨店（大阪市）でも、約２億円を着服したとして２００２年１月に懲戒解雇されており、当時は社内調査に「株式投資に使おうと思った」と説明していた。
押谷被告は車で通勤する途中などに、自分ではいた女性用下着を民家に投げ入れていたとして今月、廃棄物処理法違反容疑で逮捕、起訴された。
大阪・梅田のホテルで１９９４年１月、派遣社員の女性（当時２６歳）が殺害された事件で、大阪府警に強盗殺人容疑で再逮捕された会社員押谷（おしたに）和夫被告（４８）の勤務先の金属部品製造会社（同府豊中市）が２７日、「押谷被告に会社の資金約７億円を着服された」として、府警に相談した。
同社は近く、業務上横領容疑で刑事告訴する方針で、府警は多額の資金着服疑惑についても捜査する。
府警や関係者によると、押谷被告は同社の経理担当で、小切手の取り扱いを巡り、資金を着服していたとみられる。
押谷被告は、事件当時に勤めていた大手百貨店（大阪市）でも、約２億円を着服したとして２００２年１月に懲戒解雇されており、当時は社内調査に「株式投資に使おうと思った」と説明していた。
押谷被告は車で通勤する途中などに、自分ではいた女性用下着を民家に投げ入れていたとして今月、廃棄物処理法違反容疑で逮捕、起訴された。
★児童６人買春の元教頭に懲役３年・執行猶予５年判決
１６〜１７歳の少女６人にわいせつ行為をし、写真撮影したとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反（児童買春、ポルノ製造）の罪に問われた札幌市立星置東小の元教頭細田孝幸被告（５５）（札幌市手稲区）の判決が２８日、札幌地裁であった。
中川綾子裁判官は「教諭という高い倫理性を求められる立場にありながら、欲望の赴くまま犯行を行い、破廉恥極まりない」として懲役３年、執行猶予５年（求刑・懲役３年）を言い渡した。
判決によると、細田被告は今年５〜９月、少女６人に対し、札幌市中央区のカラオケ店などの店内で現金を渡してわいせつな行為をした。うち５人の姿をデジタルカメラで撮影した。
細田被告は１９８９年ごろからテレホンクラブなどで知り合った約６００人の少女らと性的な関係を繰り返し、わいせつな写真を雑誌に投稿していた。
１６〜１７歳の少女６人にわいせつ行為をし、写真撮影したとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反（児童買春、ポルノ製造）の罪に問われた札幌市立星置東小の元教頭細田孝幸被告（５５）（札幌市手稲区）の判決が２８日、札幌地裁であった。
中川綾子裁判官は「教諭という高い倫理性を求められる立場にありながら、欲望の赴くまま犯行を行い、破廉恥極まりない」として懲役３年、執行猶予５年（求刑・懲役３年）を言い渡した。
判決によると、細田被告は今年５〜９月、少女６人に対し、札幌市中央区のカラオケ店などの店内で現金を渡してわいせつな行為をした。うち５人の姿をデジタルカメラで撮影した。
細田被告は１９８９年ごろからテレホンクラブなどで知り合った約６００人の少女らと性的な関係を繰り返し、わいせつな写真を雑誌に投稿していた。
★＜ブット氏暗殺＞至近距離から自動小銃で撃たれる
パキスタンのブット元首相は、ラワルピンディでの集会を終え、車に乗り込んだ後、支持者に別れのあいさつをしようと、防弾ガラスの窓を下げ上半身を乗り出したところ、至近距離から自動小銃で撃たれた。地元警察の調べで分かった。
白色の大型四輪駆動車は、熱狂的な支持者らに囲まれ、発車できない状態だったという。近くにいた犯人の男は窓が開いたすきに、隠し持っていた銃でブット氏の首などの計２カ所を撃ち、直後に自爆。病院関係者は、首の傷が致命傷となったと述べた。
ブット氏が総裁を務める人民党の関係者によると、ブット氏は１０月に帰国後、移動の際は防弾ガラス装備の車を利用していた。しかし支持者が近づくと、よく窓ガラスを下げて手を振っていたため、ボディーガードが普段から「危ない」と注意していたという。
ブット氏の遺体は２８日、故郷の南部シンド州に運ばれ、７９年に処刑された初代首相で父アリ・ブット氏が眠る墓地に埋葬される。遺体は２７日夜、大勢の支持者が泣き叫ぶ中、ラワルピンディから航空機で故郷に向かった。白い布で覆われた木製のひつぎには最後まで支持者がすがりついていた。
パキスタンのブット元首相は、ラワルピンディでの集会を終え、車に乗り込んだ後、支持者に別れのあいさつをしようと、防弾ガラスの窓を下げ上半身を乗り出したところ、至近距離から自動小銃で撃たれた。地元警察の調べで分かった。
白色の大型四輪駆動車は、熱狂的な支持者らに囲まれ、発車できない状態だったという。近くにいた犯人の男は窓が開いたすきに、隠し持っていた銃でブット氏の首などの計２カ所を撃ち、直後に自爆。病院関係者は、首の傷が致命傷となったと述べた。
ブット氏が総裁を務める人民党の関係者によると、ブット氏は１０月に帰国後、移動の際は防弾ガラス装備の車を利用していた。しかし支持者が近づくと、よく窓ガラスを下げて手を振っていたため、ボディーガードが普段から「危ない」と注意していたという。
ブット氏の遺体は２８日、故郷の南部シンド州に運ばれ、７９年に処刑された初代首相で父アリ・ブット氏が眠る墓地に埋葬される。遺体は２７日夜、大勢の支持者が泣き叫ぶ中、ラワルピンディから航空機で故郷に向かった。白い布で覆われた木製のひつぎには最後まで支持者がすがりついていた。
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