ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

北沢典子倶楽部【ご本人公認】コミュの「祇園の暗殺者」を観ました!

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
今まで沢山の方から薦められていたこの作品、先日ラピュタ阿佐ヶ谷の特集上映”剣聖 近衛十四郎”でも上映され、典子姫のアフタートークショーまであったにも関わらず見逃してしまい歯噛みしていたところ、とある方のご好意により拝見することが叶いました!

「暗殺の横行する幕末の京都で、人間性を捨てきれず破滅していく暗殺者・志戸原兼作を描く」(ラピュタ阿佐ヶ谷チラシより)といったこの作品。幕末物独特の血生臭さが全編を覆っており、志を同じくする者同士の内紛を描いた笠原和夫氏の脚本は、のちの実録やくざ物に通じる雰囲気もあります。
近衛十四郎さんの作品をちゃんと観たのは初めてだと思いますが、「剣聖」と呼ばれるに相応しく、形だけに捉われない、生々しい迫力のある殺陣でした。その容貌は松方弘樹さんより目黒祐樹さんに受け継がれているような…。

典子姫の役は、親の仇と知らず、父親に対するような好意を志戸原に寄せる町娘・お鶴。
やたらと殺戮を繰り返す勤皇派の暗殺隊のあり方に疑問を抱き始めていた志戸原は、お鶴の幸せを願い陰ながら力添えをしますが、あろうことかお鶴は、暗殺隊の急先鋒・田代という男を好きになってしまう…。
この田代役の菅貫太郎さんの剣呑なムードが筆舌に尽くしがたく、女の人ってのはアブナイ雰囲気を持つ男に弱いのかなとさえ思わせる説得力です。
また昭和37年当時おいくつだったのか存じませんが、ベテランに混じっての佐藤慶さんの貫禄はさすがでした。

<ネタバレありますので今後ご覧になる予定の方は以降読まないで下さい>
さて典子姫。京言葉にも違和感がなく、いつものことながらとても可憐です!
湯豆腐屋のシーンでの志戸原との微笑ましさと、そして志戸原が仇と知った時のお鶴の狂気を感じさせる表情の対比は、胸に迫るものがあります。
特に後者、狂気じみた典子姫の表情のアップは思わず息を呑む迫力で、他の作品では観られなかった熱演ぶりです。
親は暗殺隊に殺され、ただ一人その現場を目撃した妹は発狂、そして好きになった男は勤皇派のアブナイ志士、父のように慕っていたおじさんは親の仇…と、典子姫には珍しく、これ以上ないほど過酷な運命に見舞われる役柄ですが、それだけに深く心に残るものがあります。
この年を最後に、典子姫は事実上映画界を去られる訳ですが、まだまだ色んな役を演じられる典子姫が観たかった、と思わずにはいられない作品でした。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

北沢典子倶楽部【ご本人公認】 更新情報

北沢典子倶楽部【ご本人公認】のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング