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横山光輝の描く 項羽と劉邦コミュの項羽と劉邦を呼んで

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【1巻】

内容:
始皇帝・政が中国を支配した後の話し、
それまでは7つの国が天下を狙っていた
政は臆病に見え、悪政に謀反を起こす他の6つの国の残党を恐れ
常に国を見回っていた
その臆病さから自分の敵になりうる人達は全員殺し
証拠も企てもないまま殺しつづけた
やがて政も病死し、長男扶蘇(ふそ)を後継ぎに決めていた
しかし扶蘇(ふそ)は悪政の父に意見するほどの立派な人物であり
やがて始皇帝の側近趙高(ちょうこう)等は立場が無くなるとして
扶蘇(ふそ)を殺した
また、扶蘇(ふそ)とずっと一緒にいた豪傑蒙テン(もうてん)を
一緒に殺してしまった
そして次男胡亥(こがい)を皇帝の座につかせ、日夜酒池肉林の日々を送らせた
そして趙高は自分の思うがままに悪政を敷き、
税金を絞り上げる役人が良い役人、人をより多く殺せば忠臣とされた
そして村人達が立ち上がり反乱を起こし始めた
それが項羽と劉邦だった
しかし胡亥(こがい)は何も知らないまま時は過ぎていった

感想:
宦官はどんな人物がよりはっきりしていた方がよい
私利私欲の為に自ら自分の命を縮ませている国は見てられない
偶然が偶然を呼ぶ時代の変わり目にはいつもそんなやつがいる
見ていてハラハラドキドキするような展開でした
三国志と違い武将の名前はわからないが、楽しかったです。

コメント(4)

【2巻】

内容:
項羽は時代に負け、盗賊に落ちたウ英(うえい)と桓楚(かんそ)を説き伏せ
途中で英布(えいふ)を仲間につけて、項羽は膨大な兵を得る
ハン増(はんぞう)という70過ぎの老人は孫子呉氏にも勝る天才だと聞き、
軍師として引き上げた
軍師の策で私利私欲の為に戦っているのではない事を示す為、
楚の国王の血を引く壊王(かいおう)を皇帝にし
さらに兵は増えていった
途中劉邦と出会い、劉邦は項羽の配下となった
後の漢の大将軍になる韓信(かんしん)が仕官するも
みすぼらしいカッコの為、護衛兵どまりであった
秦の国が反乱を収めようと秦の国随一の名将、章かん(しょうかん)を
筆頭に反乱軍を鎮めて行った
項羽率いる項羽の育ての親項梁(こうりょう)は勝ち戦に酔い
韓信(かんしん)の忠告も聞かず酒ばかり飲んでいる所、
夜襲にあい殺された
項羽は弔い合戦とし章かん(しょうかん)率いる秦軍に戦いを挑んだ

感想:
項羽と劉邦のカリスマはまったく違う方向性のカリスマだった
項羽は強いどこにでもいるガキ大将みたいなやつ、
劉邦は酒の席でもその人を囲むようになる話題の中心といった感じだった
俺は劉邦の方が好きかな
どんどん見方を集めるさまや、勢いはとても目を見張るものがあった
【3巻】

内容:
士気が上がり勢いに乗った項羽率いる楚軍は
章かん(しょうかん)率いる秦軍を徹底的に蹴散らした
いつも裏の裏をかかれ秦軍は大敗した
2世皇帝胡亥(こがい)は、趙高(ちょうこう)の策略にあい
日夜酒池肉林の日々を過ごし、天下に何が起こっているかもわからなかった
趙高(ちょうこう)はそれをいい事に自分に従わない人間は処刑していた
秦の丞相までもが濡れ衣を着せられ処刑された
趙高(ちょうこう)は自分の権力を試す為、皇帝に鹿を「馬」と言って献上した
そこにいた臣の中で趙高(ちょうこう)を恐れ馬を「鹿」と言う者と
正しく鹿を「鹿」と言う者に別れ、その夜鹿を「鹿」と言った者は殺されてしまった
それから趙高(ちょうこう)を恐れ、誰も逆らう者はいなくなった
その出来事から「馬鹿」を「うま」「しか」と呼ぶことになった
その頃、秦軍は楚軍に押され、皇帝に救援を求めた事から
皇帝に全て嘘ばかりついていた事がばれてしまった
責任を恐れ全て章かん(しょうかん)のせいにして一族皆殺しにした
その知らせを知った章かん(しょうかん)等は楚軍へ降る事にした
項羽はハン増(はんぞう)に義父「項梁(こうりょう)を殺した復習を
忘れ、章かん(しょうかん)を迎え入れろ」と説かれ、そのまま迎え入れた
そして秦へ進撃する為、壊王(かいおう)は東からは項羽、西からは劉邦を進撃させた
先に漢中へ入った者を漢中王にすると言われ、二人は意気揚々と出陣した
ごり押しの項羽に比べ、劉邦は敵も見方も殺さない方法でどんどん進撃していった
途中降った太守王徳(おうとく)から酔狂人レキ食其(れきいき)と言う大賢者を従え
レキ食其(れきいき)は張良を従えた
そして、洛川の豪傑潅エン(かんえん)も従えた
その報は皇帝にも聞こえあせった趙高(ちょうこう)は
2世皇帝の暗殺命令を出した
そして2世皇帝の息子子嬰(しえい)を秦王にし、皇帝を名乗らない代わりに
自分の立場も守った
しかし趙高(ちょうこう)の考えも子嬰(しえい)に気付かれ
子嬰(しえい)に殺されたのだった
そして子嬰(しえい)率いる秦軍は一丸となって楚軍と戦う事になった

感想:
自分の立場を守る為良い人材を殺しすぎた為、楚軍に立ち向かう事もできず
また、立ち向かっても功績を上げると殺されると言う恐怖から誰も立ち向かおうとは
しなくなる悪政を続けたため結局は自滅した趙高(ちょうこう)は惨めだった
また、外を見ようともしないで騙され続けた胡亥(こがい)も自業自得だと思う
項羽とは違い、劉邦の徳は三国志の劉備にも匹敵する人徳を持っている為いい人材が
集まってくる
今後の期待が膨らんできました。
【4巻】

内容:
秦の皇帝子嬰(しえい)は劉邦が近くまで攻めてきている事、
秦の蒙将を事如く傘下につけている事を聞く
今の秦の力では到底劉邦に勝てないと判断した子嬰(しえい)は
殺戮を繰り返し城を落としてきた項羽と違い、降る者は厚くもてなす劉邦の陣へ
降る事にした
ほとんど血を流さないで秦を滅ぼした劉邦はカン陽(かんよう)へ楽々入り
壊王(かいおう)の進言道り漢中王として民の前に出る事になった
劉邦は今までの悪政に終止符を打ち、新たな法律を決めた
そしてカン陽宮(かんようきゅう)へ入ってみると
そこは金銀財宝が詰まり、宮殿は目を奪うばかりの綺麗さで
美女は千人以上集められていたと言う
夜盗などの寄せ集めの劉邦軍を心配し、ハンカイは2世皇帝胡亥(こがい)の二の舞
にならぬよう、劉邦を戒め、金銀財宝が埋まっている倉庫を封印し、
美女には手を出さず、宮殿には入らず野営する事になった
そしてその知らせを受けた項羽が激怒し劉邦を逆恨みすることになる
ハン増(はんぞう)の進言で劉邦を事ある毎に暗殺しようとするが
張良(ちょうりょう)の助けにより一命を取り留める
かん陽(かんよう)の人民に劉邦は親しまれており、
それは3世皇帝子嬰(しえい)の裏取引があるといちゃもんをつける
そして子嬰(しえい)は項羽に呼び出され殺されることになる
その後項羽はカン陽(かんよう)へ一番に入った功績を与え
漢中王の称号を与える
しかし、漢中王と言っても険阻険しい誰も寄り付かない場所への左遷だった
(左遷→左とは、かんようから見て左に位置し、遷とは遷る事から左遷と呼ぶようになる)
その場所は三国志で劉備が国を上げる巴蜀であった
同時に項羽は自分の称号を決めかね、(帝の王と覇)の中の覇と王を取り
覇王と名乗った

感想:
秦の暴虐・悪政に立ち上がったはずの項羽だが、秦を滅ぼし自分が最強になれば
同じ事をくりかえす事になる
いい人材を恐れ殺略に走る項羽はまさに秦趙高(ちょうこう)と同じだと思う
ただまじめな一面もあり、どっか抜けてるのか、横道にそれていっている
時代を間違えた良将は死んでいくしかなく、悲しく儚いもどかしい気持ちで読んでいます。

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