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※コメントは以下のトピでまとめてお願いします！！！
▽旧暦のリズム 〜【和みの暦】で季節を感じる
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◆七十二候（しちじゅうにこう）
古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、 七十二候の名称は何度か変更されています。
各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっているのが特徴です。
二十四節気を更に3つに分け、約5日ごとに初候（第1候）・次候（第2候）・末候（第3候）とし、一年を72候に分けたものです。
元々は紀元前の中国で使われ始め日本でも早くから取り入れられましたが、江戸時代に日本の自然や気候風土に合わせて修正した「本朝七十二候」が作られ、雑節（土用や彼岸など）も設けられました。
現在では、1874年（明治7年）の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
節気 候 太陽暦 現代・七十二候
立春 初候（ 1候） 2/ 4〜 2/ 8頃 東風凍を解く ・・・コメント[01/12]
立春 次候（ 2候） 2/ 9〜 2/13頃 うぐいす鳴く ・・・コメント[01/12]
立春 末候（ 3候） 2/14〜 2/18頃 魚氷にあがる ・・・コメント[01/12]
雨水 初候（ 4候） 2/19〜 2/23頃 土が潤い起る ・・・コメント[02/13]
雨水 次候（ 5候） 2/24〜 2/28頃 霞始めてたなびく ・・・コメント[02/13]
雨水 末候（ 6候） 3/ 1〜 3/ 5頃 草木萌え動く ・・・コメント[02/13]
啓蟄 初候（ 7候） 3/ 6〜 3/10頃 巣籠もりの虫戸を開く・・・コメント[03/14]
啓蟄 次候（ 8候） 3/11〜 3/15頃 桃始めて咲く ・・・コメント[03/14]
啓蟄 末候（ 9候） 3/16〜 3/20頃 菜虫蝶と化す ・・・コメント[03/14]
春分 初候（10候） 3/21〜 3/25頃 雀始めて巣くう ・・・コメント[04/15]
春分 次候（11候） 3/26〜 3/30頃 桜始めて開く ・・・コメント[04/15]
春分 末候（12候） 3/31〜 4/ 4頃 雷声を出す ・・・コメント[04/15]
清明 初候（13候） 4/ 5〜 4/ 9頃 燕来る ・・・コメント[05/16]
清明 次候（14候） 4/10〜 4/14頃 雁水へ帰る ・・・コメント[05/16]
清明 末候（15候） 4/15〜 4/19頃 虹始めて見る ・・・コメント[05/16]
穀雨 初候（16候） 4/20〜 4/24頃 葭始めて生ず ・・・コメント[06/17]
穀雨 次候（17候） 4/25〜 4/29頃 霜止み苗出ず ・・・コメント[06/17]
穀雨 末候（18候） 4/30〜 5/ 5頃 牡丹花咲く ・・・コメント[06/17]
立夏 初候（19候） 5/ 6〜 5/10頃 蛙始めて鳴く ・・・コメント[07/18]
立夏 次候（20候） 5/11〜 5/15頃 みみず出ずる ・・・コメント[07/18]
立夏 末候（21候） 5/16〜 5/20頃 筍生ず ・・・コメント[07/18]
小満 初候（22候） 5/21〜 5/25頃 蚕起きて桑を食う ・・・コメント[08/19]
小満 次候（23候） 5/26〜 5/30頃 紅花栄う ・・・コメント[08/19]
小満 末候（24候） 5/31〜 6/ 5頃 麦秋至る ・・・コメント[08/19]
芒種 初候（25候） 6/ 6〜 6/10頃 蟷螂生ず ・・・コメント[09/20]
芒種 次候（26候） 6/11〜 6/15頃 腐草蛍となる ・・・コメント[09/20]
芒種 末候（27候） 6/16〜 6/20頃 梅の実黄ばむ ・・・コメント[09/20]
夏至 初候（28候） 6/21〜 6/26頃 乃東枯る ・・・コメント[10/21]
夏至 次候（29候） 6/27〜 7/ 1頃 菖蒲花咲く ・・・コメント[10/21]
夏至 末候（30候） 7/ 2〜 7/ 6頃 半夏生ず ・・・コメント[10/21]
小暑 初候（31候） 7/ 7〜 7/11頃 温風至る ・・・コメント[11/22]
小暑 次候（32候） 7/12〜 7/17頃 蓮始めて開く ・・・コメント[11/22]
小暑 末候（33候） 7/18〜 7/22頃 鷹技を習う ・・・コメント[11/22]
大暑 初候（34候） 7/23〜 7/27頃 桐始めて花を結ぶ ・・・コメント[23]
大暑 次候（35候） 7/28〜 8/ 2頃 土潤って蒸し暑し ・・・コメント[23]
大暑 末候（36候） 8/ 3〜 8/ 7頃 大雨時々降る ・・・コメント[24]
立秋 初候（37候） 8/ 8〜 8/12頃 涼風至る ・・・コメント[24]
立秋 次候（38候） 8/13〜 8/17頃 蜩鳴く ・・・コメント[24]
立秋 末候（39候） 8/18〜 8/22頃 濃霧昇降す ・・・コメント[25]
処暑 初候（40候） 8/23〜 8/27頃 綿の花しべ開く ・・・コメント[25]
処暑 次候（41候） 8/28〜 9/ 1頃 天地始めて寒し ・・・コメント[25]
処暑 末候（42候） 9/ 2〜 9/ 7頃 禾実る ・・・コメント[26]
白露 初候（43候） 9/ 8〜 9/12頃 草露白し ・・・コメント[26]
白露 次候（44候） 9/13〜 9/17頃 鶺鴒鳴く ・・・コメント[26]
白露 末候（45候） 9/18〜 9/22頃 燕去る ・・・コメント[26]
秋分 初候（46候） 9/23〜 9/27頃 雷声を収む ・・・コメント[27]
秋分 次候（47候） 9/28〜10/ 3頃 蟄虫戸を閉ざす ・・・コメント[27]
秋分 末候（48候） 10/ 4〜10/ 8頃 水始めて涸る ・・・コメント[27]
寒露 初候（49候） 10/ 9〜10/12頃 雁来る ・・・コメント[28]
寒露 次候（50候） 10/13〜10/17頃 菊花開く ・・・コメント[28]
寒露 末候（51候） 10/18〜10/23頃 蟋蟀戸にあり ・・・コメント[28]
霜降 初候（52候） 10/24〜10/28頃 霜始めて降る ・・・コメント[29]
霜降 次候（53候） 10/29〜11/ 2頃 小雨時々降る ・・・コメント[29]
霜降 末候（54候） 11/ 3〜11/ 7頃 紅葉蔦黄ばむ ・・・コメント[29]
立冬 初候（55候） 11/ 8〜11/12頃 椿開き始む ・・・コメント[30]
立冬 次候（56候） 11/13〜11/17頃 地始めて凍る ・・・コメント[30]
立冬 末候（57候） 11/18〜11/22頃 金盞花香し ・・・コメント[30]
小雪 初候（58候） 11/23〜11/27頃 虹隠れて見えず ・・・コメント[31]
小雪 次候（59候） 11/28〜12/ 2頃 北風木の葉を払う ・・・コメント[31]
小雪 末候（60候） 12/ 3〜12/ 6頃 橘始めて黄ばむ ・・・コメント[31]
大雪 初候（61候） 12/ 7〜12/11頃 空寒く冬となる ・・・コメント[32]
大雪 次候（62候） 12/12〜12/17頃 熊穴にこもる ・・・コメント[32]
大雪 末候（63候） 12/18〜12/21頃 鮭魚群がる ・・・コメント[32]
冬至 初候（64候） 12/22〜12/26頃 冬生じ夏枯る ・・・コメント[33]
冬至 次候（65候） 12/27〜12/31頃 鹿角おつる ・・・コメント[33]
冬至 末候（66候） 1 1/〜 1/ 5頃 雪下りて麦のびる ・・・コメント[33]
小寒 初候（67候） 1/ 6〜 1/10頃 芹栄う ・・・コメント[34]
小寒 次候（68候） 1/11〜 1/14頃 泉水温をふくむ ・・・コメント[34]
小寒 末候（69候） 1/15〜 1/19頃 雉始めて鳴く ・・・コメント[34]
大寒 初候（70候） 1/20〜 1/24頃 蕗のとう花咲く ・・・コメント[35]
大寒 次候（71候） 1/25〜 1/29頃 水沢あつく堅し ・・・コメント[35]
大寒 末候（72候） 1/30〜 2/ 3頃 鶏とやにつく ・・・コメント[35]
▽二十四節気（にじゅうしせっき）
http://
...
▽旧暦のリズム 〜【和みの暦】で季節を感じる
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◆七十二候（しちじゅうにこう）
古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、 七十二候の名称は何度か変更されています。
各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっているのが特徴です。
二十四節気を更に3つに分け、約5日ごとに初候（第1候）・次候（第2候）・末候（第3候）とし、一年を72候に分けたものです。
元々は紀元前の中国で使われ始め日本でも早くから取り入れられましたが、江戸時代に日本の自然や気候風土に合わせて修正した「本朝七十二候」が作られ、雑節（土用や彼岸など）も設けられました。
現在では、1874年（明治7年）の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
節気 候 太陽暦 現代・七十二候
立春 初候（ 1候） 2/ 4〜 2/ 8頃 東風凍を解く ・・・コメント[01/12]
立春 次候（ 2候） 2/ 9〜 2/13頃 うぐいす鳴く ・・・コメント[01/12]
立春 末候（ 3候） 2/14〜 2/18頃 魚氷にあがる ・・・コメント[01/12]
雨水 初候（ 4候） 2/19〜 2/23頃 土が潤い起る ・・・コメント[02/13]
雨水 次候（ 5候） 2/24〜 2/28頃 霞始めてたなびく ・・・コメント[02/13]
雨水 末候（ 6候） 3/ 1〜 3/ 5頃 草木萌え動く ・・・コメント[02/13]
啓蟄 初候（ 7候） 3/ 6〜 3/10頃 巣籠もりの虫戸を開く・・・コメント[03/14]
啓蟄 次候（ 8候） 3/11〜 3/15頃 桃始めて咲く ・・・コメント[03/14]
啓蟄 末候（ 9候） 3/16〜 3/20頃 菜虫蝶と化す ・・・コメント[03/14]
春分 初候（10候） 3/21〜 3/25頃 雀始めて巣くう ・・・コメント[04/15]
春分 次候（11候） 3/26〜 3/30頃 桜始めて開く ・・・コメント[04/15]
春分 末候（12候） 3/31〜 4/ 4頃 雷声を出す ・・・コメント[04/15]
清明 初候（13候） 4/ 5〜 4/ 9頃 燕来る ・・・コメント[05/16]
清明 次候（14候） 4/10〜 4/14頃 雁水へ帰る ・・・コメント[05/16]
清明 末候（15候） 4/15〜 4/19頃 虹始めて見る ・・・コメント[05/16]
穀雨 初候（16候） 4/20〜 4/24頃 葭始めて生ず ・・・コメント[06/17]
穀雨 次候（17候） 4/25〜 4/29頃 霜止み苗出ず ・・・コメント[06/17]
穀雨 末候（18候） 4/30〜 5/ 5頃 牡丹花咲く ・・・コメント[06/17]
立夏 初候（19候） 5/ 6〜 5/10頃 蛙始めて鳴く ・・・コメント[07/18]
立夏 次候（20候） 5/11〜 5/15頃 みみず出ずる ・・・コメント[07/18]
立夏 末候（21候） 5/16〜 5/20頃 筍生ず ・・・コメント[07/18]
小満 初候（22候） 5/21〜 5/25頃 蚕起きて桑を食う ・・・コメント[08/19]
小満 次候（23候） 5/26〜 5/30頃 紅花栄う ・・・コメント[08/19]
小満 末候（24候） 5/31〜 6/ 5頃 麦秋至る ・・・コメント[08/19]
芒種 初候（25候） 6/ 6〜 6/10頃 蟷螂生ず ・・・コメント[09/20]
芒種 次候（26候） 6/11〜 6/15頃 腐草蛍となる ・・・コメント[09/20]
芒種 末候（27候） 6/16〜 6/20頃 梅の実黄ばむ ・・・コメント[09/20]
夏至 初候（28候） 6/21〜 6/26頃 乃東枯る ・・・コメント[10/21]
夏至 次候（29候） 6/27〜 7/ 1頃 菖蒲花咲く ・・・コメント[10/21]
夏至 末候（30候） 7/ 2〜 7/ 6頃 半夏生ず ・・・コメント[10/21]
小暑 初候（31候） 7/ 7〜 7/11頃 温風至る ・・・コメント[11/22]
小暑 次候（32候） 7/12〜 7/17頃 蓮始めて開く ・・・コメント[11/22]
小暑 末候（33候） 7/18〜 7/22頃 鷹技を習う ・・・コメント[11/22]
大暑 初候（34候） 7/23〜 7/27頃 桐始めて花を結ぶ ・・・コメント[23]
大暑 次候（35候） 7/28〜 8/ 2頃 土潤って蒸し暑し ・・・コメント[23]
大暑 末候（36候） 8/ 3〜 8/ 7頃 大雨時々降る ・・・コメント[24]
立秋 初候（37候） 8/ 8〜 8/12頃 涼風至る ・・・コメント[24]
立秋 次候（38候） 8/13〜 8/17頃 蜩鳴く ・・・コメント[24]
立秋 末候（39候） 8/18〜 8/22頃 濃霧昇降す ・・・コメント[25]
処暑 初候（40候） 8/23〜 8/27頃 綿の花しべ開く ・・・コメント[25]
処暑 次候（41候） 8/28〜 9/ 1頃 天地始めて寒し ・・・コメント[25]
処暑 末候（42候） 9/ 2〜 9/ 7頃 禾実る ・・・コメント[26]
白露 初候（43候） 9/ 8〜 9/12頃 草露白し ・・・コメント[26]
白露 次候（44候） 9/13〜 9/17頃 鶺鴒鳴く ・・・コメント[26]
白露 末候（45候） 9/18〜 9/22頃 燕去る ・・・コメント[26]
秋分 初候（46候） 9/23〜 9/27頃 雷声を収む ・・・コメント[27]
秋分 次候（47候） 9/28〜10/ 3頃 蟄虫戸を閉ざす ・・・コメント[27]
秋分 末候（48候） 10/ 4〜10/ 8頃 水始めて涸る ・・・コメント[27]
寒露 初候（49候） 10/ 9〜10/12頃 雁来る ・・・コメント[28]
寒露 次候（50候） 10/13〜10/17頃 菊花開く ・・・コメント[28]
寒露 末候（51候） 10/18〜10/23頃 蟋蟀戸にあり ・・・コメント[28]
霜降 初候（52候） 10/24〜10/28頃 霜始めて降る ・・・コメント[29]
霜降 次候（53候） 10/29〜11/ 2頃 小雨時々降る ・・・コメント[29]
霜降 末候（54候） 11/ 3〜11/ 7頃 紅葉蔦黄ばむ ・・・コメント[29]
立冬 初候（55候） 11/ 8〜11/12頃 椿開き始む ・・・コメント[30]
立冬 次候（56候） 11/13〜11/17頃 地始めて凍る ・・・コメント[30]
立冬 末候（57候） 11/18〜11/22頃 金盞花香し ・・・コメント[30]
小雪 初候（58候） 11/23〜11/27頃 虹隠れて見えず ・・・コメント[31]
小雪 次候（59候） 11/28〜12/ 2頃 北風木の葉を払う ・・・コメント[31]
小雪 末候（60候） 12/ 3〜12/ 6頃 橘始めて黄ばむ ・・・コメント[31]
大雪 初候（61候） 12/ 7〜12/11頃 空寒く冬となる ・・・コメント[32]
大雪 次候（62候） 12/12〜12/17頃 熊穴にこもる ・・・コメント[32]
大雪 末候（63候） 12/18〜12/21頃 鮭魚群がる ・・・コメント[32]
冬至 初候（64候） 12/22〜12/26頃 冬生じ夏枯る ・・・コメント[33]
冬至 次候（65候） 12/27〜12/31頃 鹿角おつる ・・・コメント[33]
冬至 末候（66候） 1 1/〜 1/ 5頃 雪下りて麦のびる ・・・コメント[33]
小寒 初候（67候） 1/ 6〜 1/10頃 芹栄う ・・・コメント[34]
小寒 次候（68候） 1/11〜 1/14頃 泉水温をふくむ ・・・コメント[34]
小寒 末候（69候） 1/15〜 1/19頃 雉始めて鳴く ・・・コメント[34]
大寒 初候（70候） 1/20〜 1/24頃 蕗のとう花咲く ・・・コメント[35]
大寒 次候（71候） 1/25〜 1/29頃 水沢あつく堅し ・・・コメント[35]
大寒 末候（72候） 1/30〜 2/ 3頃 鶏とやにつく ・・・コメント[35]
▽二十四節気（にじゅうしせっき）
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コメント(36)
◆東風解凍（はるかぜこおりをとく）
立春/初候（1候）
春風が厚い氷を解かし始める時節
東からの風が吹き始め、厚い氷を溶かし始めます。
東風は「こち」とも読み、春風を意味します。
冬型気圧配置が崩れ、太平洋上から大陸に向かって吹く柔らかく弱い北東風で、雨を伴う事も多い。
◆黄鶯見睨（うぐいすなく）
立春/次候（2候）
うぐいすが山里で鳴き始める時節
黄鶯（こうおう）とは高麗うぐいすのこと。
また、見睨（けんかん）とは姿かたちの良いことで、転じて美しい鳴き声の意味となります。
春立つとはいえ里山ではまだまだ寒さが厳しい折ですが、「ちっ、ちっ」という笹鳴きしていた鶯が、「ケキョ、ケキョ」と歌うようになる時節です。
◆魚上氷（うおこおりをいずる）
立春/末候（3候）
割れた氷の間から魚が飛び出る時節
春の兆しを一段と感じて魚が動き出し、水がぬるんで割れた氷の間から飛び出て遊び出すような様を表現しています。
また、一説には冬の間に魚が肥えて、氷の上で躍る時節とも。
寒波の襲来や冷たい気温の日が続いて春はまだ遠く感じる時期でもありますが、冬の終わりが近づいていることを表しています。
立春/初候（1候）
春風が厚い氷を解かし始める時節
東からの風が吹き始め、厚い氷を溶かし始めます。
東風は「こち」とも読み、春風を意味します。
冬型気圧配置が崩れ、太平洋上から大陸に向かって吹く柔らかく弱い北東風で、雨を伴う事も多い。
◆黄鶯見睨（うぐいすなく）
立春/次候（2候）
うぐいすが山里で鳴き始める時節
黄鶯（こうおう）とは高麗うぐいすのこと。
また、見睨（けんかん）とは姿かたちの良いことで、転じて美しい鳴き声の意味となります。
春立つとはいえ里山ではまだまだ寒さが厳しい折ですが、「ちっ、ちっ」という笹鳴きしていた鶯が、「ケキョ、ケキョ」と歌うようになる時節です。
◆魚上氷（うおこおりをいずる）
立春/末候（3候）
割れた氷の間から魚が飛び出る時節
春の兆しを一段と感じて魚が動き出し、水がぬるんで割れた氷の間から飛び出て遊び出すような様を表現しています。
また、一説には冬の間に魚が肥えて、氷の上で躍る時節とも。
寒波の襲来や冷たい気温の日が続いて春はまだ遠く感じる時期でもありますが、冬の終わりが近づいていることを表しています。
◆土脉潤起（つちのしょううるおいおこる）
雨水/初候（4候）
雨が降って土が湿り気を含む時節
脉とは「脈」の俗字です。
潤いとは降雨があることや湿り気を意味し、土が潤い活気づく時期です。
◆霞始靆（かすみはじめてたなびく）
雨水/次候（5候）
霞がたなびき始める時節
春の「霞」に秋の「霧」で、立秋の末候「蒙霧升降（ふかききりまとう）」と対をなしています。
中国の暦では「鴻雁来」なので、「霞」は日本人独特の感性による書き換えです｡
霞（かすみ）の語源は、微か（かすか）、あるいは擦る（かする）からきているとか。
微細な水滴が1km以上遠方で浮遊しているのが「霞」で、1km以下を「霧」とするそうです。
靆く（たなびく）とは、その霞や雲が薄く層をなして横に長く引くことを意味しています。
◆草木萌動（そうもくめばえいずる）
雨水/末候（6候）
草木が芽を吹き始める時節
宝暦暦では「そうもくきざしうごく」と読ませていました｡
寒い季節に丹念に準備していた草花も、芽ばえや育成に楽しみな季節となります。
雨水/初候（4候）
雨が降って土が湿り気を含む時節
脉とは「脈」の俗字です。
潤いとは降雨があることや湿り気を意味し、土が潤い活気づく時期です。
◆霞始靆（かすみはじめてたなびく）
雨水/次候（5候）
霞がたなびき始める時節
春の「霞」に秋の「霧」で、立秋の末候「蒙霧升降（ふかききりまとう）」と対をなしています。
中国の暦では「鴻雁来」なので、「霞」は日本人独特の感性による書き換えです｡
霞（かすみ）の語源は、微か（かすか）、あるいは擦る（かする）からきているとか。
微細な水滴が1km以上遠方で浮遊しているのが「霞」で、1km以下を「霧」とするそうです。
靆く（たなびく）とは、その霞や雲が薄く層をなして横に長く引くことを意味しています。
◆草木萌動（そうもくめばえいずる）
雨水/末候（6候）
草木が芽を吹き始める時節
宝暦暦では「そうもくきざしうごく」と読ませていました｡
寒い季節に丹念に準備していた草花も、芽ばえや育成に楽しみな季節となります。
◆蟄虫啓戸（すごもりむしとをひらく）
啓蟄/初候（7候）
冬ごもりの虫が出てくる時節
二十四節気の啓蟄と同じで、まさしく虫たちが戸を開くがごとく活躍し始める候です。
秋分の次候（47候）「蟄虫坏戸（むしかくれてとをふさぐ）」の対となっています。
虫が土中に掘った穴を塞いでから約半年が経ち、ようやく目覚めの時節となります。
◆桃始笑（ももはじめてさく）
啓蟄/次候（8候）
桃の花が咲き始める時節
堅いつぼみであった桃が咲き始め、ようやく春らしくなる時節。
笑は「えむ」とも読み、転じて花が咲くこと。
貞享暦では「寒雨間熱（かんうしばしばあつし）」とある。
◆菜虫化蝶（なむしちょうとなる）
啓蟄/末候（9候）
青虫が羽化して紋白蝶になる時節
菜虫とは、大根やカブラなどアブラナ科の野菜を食べる昆虫（青虫）の総称で、特にモンシロチョウの幼虫をいう。
啓蟄/初候（7候）
冬ごもりの虫が出てくる時節
二十四節気の啓蟄と同じで、まさしく虫たちが戸を開くがごとく活躍し始める候です。
秋分の次候（47候）「蟄虫坏戸（むしかくれてとをふさぐ）」の対となっています。
虫が土中に掘った穴を塞いでから約半年が経ち、ようやく目覚めの時節となります。
◆桃始笑（ももはじめてさく）
啓蟄/次候（8候）
桃の花が咲き始める時節
堅いつぼみであった桃が咲き始め、ようやく春らしくなる時節。
笑は「えむ」とも読み、転じて花が咲くこと。
貞享暦では「寒雨間熱（かんうしばしばあつし）」とある。
◆菜虫化蝶（なむしちょうとなる）
啓蟄/末候（9候）
青虫が羽化して紋白蝶になる時節
菜虫とは、大根やカブラなどアブラナ科の野菜を食べる昆虫（青虫）の総称で、特にモンシロチョウの幼虫をいう。
◆雀始巣（すずめはじめてすくう）
春分/初候（10候）
雀が巣をかまえ始める時節
春の気ますます盛んとなり、庭の雀も軒下や戸袋の隙間に巣を作り準備を始めるころです。
実際に雀が巣を作るのは春から夏に掛けてと幅があり、1週間から10日くらいで完成し、毎朝1コずつ数個の卵が産まれ、親鳥に抱かれて約12日で雛に孵り、14日で巣立った後は顧みられないとか。
◆桜初開（さくらはじめてひらく）
春分/次候（11候）
桜の花が咲き始める時節
本格的な春となり、ようやく桜の花が咲き始めるころです。
この桜とは、本州中部から西に多い桜の中では最も早咲きの「彼岸桜」という種類を指しているそうです。
ちなみに、ソメイヨシノ（染井吉野）は明治になって東京染井の植木屋から広がった新種です。
「願わくば花の下にて春死なん その如月の望月の頃」
吉野の桜をこよなく愛した平安末期の歌人、西行法師(1118〜1190年)がこの辞世の句を残して死んだのは享年73才。
ちょうど望月の日でした。
◆雷乃発声（かみなりすなわちこえをはっす）
春分/末候（12候）
遠くで雷の声がし始める時節
気圧配置が冬型から激変する頃に起きる雷の声がし始める時節です。
この候は、八月中秋分の初候「雷乃ち声を収む」と対をなしています。
花々の咲き始めるこの時期は｢花冷え｣とか｢花曇り｣という言葉があります。
大気は不安定となり、春雷がひときわ大きく鳴りやすくなります。
ひとつふたつ鳴ってそれきり止んだりするのも春雷の特徴です｡
春分/初候（10候）
雀が巣をかまえ始める時節
春の気ますます盛んとなり、庭の雀も軒下や戸袋の隙間に巣を作り準備を始めるころです。
実際に雀が巣を作るのは春から夏に掛けてと幅があり、1週間から10日くらいで完成し、毎朝1コずつ数個の卵が産まれ、親鳥に抱かれて約12日で雛に孵り、14日で巣立った後は顧みられないとか。
◆桜初開（さくらはじめてひらく）
春分/次候（11候）
桜の花が咲き始める時節
本格的な春となり、ようやく桜の花が咲き始めるころです。
この桜とは、本州中部から西に多い桜の中では最も早咲きの「彼岸桜」という種類を指しているそうです。
ちなみに、ソメイヨシノ（染井吉野）は明治になって東京染井の植木屋から広がった新種です。
「願わくば花の下にて春死なん その如月の望月の頃」
吉野の桜をこよなく愛した平安末期の歌人、西行法師(1118〜1190年)がこの辞世の句を残して死んだのは享年73才。
ちょうど望月の日でした。
◆雷乃発声（かみなりすなわちこえをはっす）
春分/末候（12候）
遠くで雷の声がし始める時節
気圧配置が冬型から激変する頃に起きる雷の声がし始める時節です。
この候は、八月中秋分の初候「雷乃ち声を収む」と対をなしています。
花々の咲き始めるこの時期は｢花冷え｣とか｢花曇り｣という言葉があります。
大気は不安定となり、春雷がひときわ大きく鳴りやすくなります。
ひとつふたつ鳴ってそれきり止んだりするのも春雷の特徴です｡
◆玄鳥至（つばめきたる）
清明/初候（13候）
つばめが南からやってくる時節
玄とは黒い糸の象形文字で「黒い」とか「奥深い」の意味が有り、玄鳥とは燕（つばめ）の異称です。
白露の次候「玄鳥去る」と対をなし、南からツバメが半年ぶりに帰ってくる時期です。
◆鴻雁北（こうがんかえる）
清明/次候（14候）
雁が北へ渡っていく時節
北へ帰ることから「かえる」と読ませています。
鴻とは大きなガンの種類のことで、雁（かり）とは小さなガンのことです。
寒露の初候「鴻雁来る（こうがんきたる）」と対をなしています。
南の越冬地から燕（つばめ）が戻って来ると、今度は鴻雁たちがシベリアへ帰り、空の主役が交代します。
◆虹始見（にじはじめてあらわる）
清明/末候（15候）
雨の後に虹が出始める時節
寒の戻りがあったり、夏の走りの虹も出て不安定な時節です。
この頃になると大気も潤いが多くなって、雨が降ったあとなどには鮮やかな虹が見られるようになります。
小雪の初候「虹蔵れて見えず」と対をなしており、だんだん夏の夕立の後などに現れることが多くなっていきます。
清明/初候（13候）
つばめが南からやってくる時節
玄とは黒い糸の象形文字で「黒い」とか「奥深い」の意味が有り、玄鳥とは燕（つばめ）の異称です。
白露の次候「玄鳥去る」と対をなし、南からツバメが半年ぶりに帰ってくる時期です。
◆鴻雁北（こうがんかえる）
清明/次候（14候）
雁が北へ渡っていく時節
北へ帰ることから「かえる」と読ませています。
鴻とは大きなガンの種類のことで、雁（かり）とは小さなガンのことです。
寒露の初候「鴻雁来る（こうがんきたる）」と対をなしています。
南の越冬地から燕（つばめ）が戻って来ると、今度は鴻雁たちがシベリアへ帰り、空の主役が交代します。
◆虹始見（にじはじめてあらわる）
清明/末候（15候）
雨の後に虹が出始める時節
寒の戻りがあったり、夏の走りの虹も出て不安定な時節です。
この頃になると大気も潤いが多くなって、雨が降ったあとなどには鮮やかな虹が見られるようになります。
小雪の初候「虹蔵れて見えず」と対をなしており、だんだん夏の夕立の後などに現れることが多くなっていきます。
◆葭始生 (あしはじめてしょうず)
穀雨/初候（16候）
葦が芽を吹き始める時節
水辺の葦（あし）が芽を吹き出し始めます。
まだ穂を出さない葦のことを「葭」と表記するとか。
◆霜止出苗（しもやみてなえいづる）
穀雨/次候（17候）
霜が終わり稲の苗が生長する時節
ようやく霜が終わるころとなり、苗代では稲の苗が生長する時期となりました。
花色が少なくなりはじめたころでもある霜降の初候「霜始めて降る」と対をなしています。
つまり、季節は花色が豊かに彩られるころへと巡ってきました。
◆牡丹華（ぼたんはなさく）
穀雨/末候（18候）
牡丹が大きな花を咲かせる時節
中国原産の牡丹は仏教の伝来と前後して日本に渡来したとか。
大きいものでは花径が20cmにもおよびます。
穀雨/初候（16候）
葦が芽を吹き始める時節
水辺の葦（あし）が芽を吹き出し始めます。
まだ穂を出さない葦のことを「葭」と表記するとか。
◆霜止出苗（しもやみてなえいづる）
穀雨/次候（17候）
霜が終わり稲の苗が生長する時節
ようやく霜が終わるころとなり、苗代では稲の苗が生長する時期となりました。
花色が少なくなりはじめたころでもある霜降の初候「霜始めて降る」と対をなしています。
つまり、季節は花色が豊かに彩られるころへと巡ってきました。
◆牡丹華（ぼたんはなさく）
穀雨/末候（18候）
牡丹が大きな花を咲かせる時節
中国原産の牡丹は仏教の伝来と前後して日本に渡来したとか。
大きいものでは花径が20cmにもおよびます。
◆蛙始鳴（かわずはじめてなく）
立夏/初候（19候）
蛙が鳴き始める時節
古今集で鶯の音と並び賞されている蛙が鳴き始める時節です。
土の中に冬眠していたのが2月頃から出現し、春から夏に掛けて雌を呼ぶ為に鳴きたてます。
◆蚯蚓出（みみずいずる）
立夏/次候（20候）
ミミズが地上に這い出る時節
ミミズを漢字で蚯蚓と書くため「きゅういん」とも読む。
日本で最も多いのは長さが8〜9cmの縞ミミズ。
梅雨時になるとよく地上に出てきます。
◆竹笋生（たけのこしょうず）
立夏/末候（21候）
竹の子が生えてくる時節。
笋は「筍」の別字体。
竹笋は「ちくじゅん」とも読み、竹の子＝筍（タケノコ）のことです。
タケノコの最盛期は4月頃からはじまってますね。
立夏/初候（19候）
蛙が鳴き始める時節
古今集で鶯の音と並び賞されている蛙が鳴き始める時節です。
土の中に冬眠していたのが2月頃から出現し、春から夏に掛けて雌を呼ぶ為に鳴きたてます。
◆蚯蚓出（みみずいずる）
立夏/次候（20候）
ミミズが地上に這い出る時節
ミミズを漢字で蚯蚓と書くため「きゅういん」とも読む。
日本で最も多いのは長さが8〜9cmの縞ミミズ。
梅雨時になるとよく地上に出てきます。
◆竹笋生（たけのこしょうず）
立夏/末候（21候）
竹の子が生えてくる時節。
笋は「筍」の別字体。
竹笋は「ちくじゅん」とも読み、竹の子＝筍（タケノコ）のことです。
タケノコの最盛期は4月頃からはじまってますね。
◆蚕起食桑（かいこおきてくわをはむ）
小満/初候（22候）
蚕が桑を盛んに食べ始める時節
この時節のお蚕さんは、卵からかえった夏蚕が勢いよく桑の葉を食べ始めます。
蚕を桑の葉で育てる養蚕は江戸時代まで夏蚕が主体でしたが、明治以降に養蚕技術が発達して春蚕が中心となっていきました。
春蚕（はるご）は4月中〜下旬に掃き立てをし、5月下旬から6月上旬に繭になります。
夏蚕（なつご）は夏秋蚕のことで二番蚕ともいい、飼う時期が暑いので成長も速く、7月には上簇しますが収量も品質も劣るといわれます。
◆紅花栄（べにばなさかう）
小満/次候（23候）
紅花が盛んに咲く時節
紅花が赤味をおびた黄色いアザミに似た花を咲かせます。
早朝の花の開きはじめに茎の末の方から摘み取っていき、紅色の染料の原料となります。
紅花は古くからなじみ深い花で、飛鳥時代に高麗から伝来しました。
源氏物語の末摘花はこの花に由来しています。
◆麦秋至（むぎのときいたる）
小満/末候（24候）
麦が熟し麦秋となる時節
麦秋（ばくしゅう）は「むぎあき」とも読み、麦が熟し、畑一面が黄金色に染まってきます。
冬に撒いた種が春に穂を出し、初夏の実りで収穫のときを迎えます。
小満/初候（22候）
蚕が桑を盛んに食べ始める時節
この時節のお蚕さんは、卵からかえった夏蚕が勢いよく桑の葉を食べ始めます。
蚕を桑の葉で育てる養蚕は江戸時代まで夏蚕が主体でしたが、明治以降に養蚕技術が発達して春蚕が中心となっていきました。
春蚕（はるご）は4月中〜下旬に掃き立てをし、5月下旬から6月上旬に繭になります。
夏蚕（なつご）は夏秋蚕のことで二番蚕ともいい、飼う時期が暑いので成長も速く、7月には上簇しますが収量も品質も劣るといわれます。
◆紅花栄（べにばなさかう）
小満/次候（23候）
紅花が盛んに咲く時節
紅花が赤味をおびた黄色いアザミに似た花を咲かせます。
早朝の花の開きはじめに茎の末の方から摘み取っていき、紅色の染料の原料となります。
紅花は古くからなじみ深い花で、飛鳥時代に高麗から伝来しました。
源氏物語の末摘花はこの花に由来しています。
◆麦秋至（むぎのときいたる）
小満/末候（24候）
麦が熟し麦秋となる時節
麦秋（ばくしゅう）は「むぎあき」とも読み、麦が熟し、畑一面が黄金色に染まってきます。
冬に撒いた種が春に穂を出し、初夏の実りで収穫のときを迎えます。
◆蟷螂生（かまきりしょうず）
芒種/初候（25候）
蟷螂（かまきり）が生まれ出る時節
初冬に産み付けられたカマキリの卵が木陰で越冬し、この時期に孵化します。
◆腐草為蛍（くされたるくさほたるとなる）
芒種/次候（26候）
腐った草が蒸れ蛍になる時節
腐った草の下から蛍が生ずるという意味です。
蛍のサナギが湿って腐った草の下から羽化し、夕闇に飛び出していきます。
官製の略本暦では明治7年から15年に「腐った草が螢となって夕闇を知り光を発し始める」と記載されていましたが、明治16年には非科学的であるとの理由でこの候だけが外され、明治17年からは七十二候そのものが暦から削除されてしまいました。
◆梅子黄（うめのこきばむ）
芒種/末候（27候）
梅の実が黄ばんで熟す時節
春に咲いた梅の花がやがて青々と実りだし、梅の実が黄ばんで熟し始めました。
まだ青い実の中に、黄色に熟した実が見え隠れしています。
芒種/初候（25候）
蟷螂（かまきり）が生まれ出る時節
初冬に産み付けられたカマキリの卵が木陰で越冬し、この時期に孵化します。
◆腐草為蛍（くされたるくさほたるとなる）
芒種/次候（26候）
腐った草が蒸れ蛍になる時節
腐った草の下から蛍が生ずるという意味です。
蛍のサナギが湿って腐った草の下から羽化し、夕闇に飛び出していきます。
官製の略本暦では明治7年から15年に「腐った草が螢となって夕闇を知り光を発し始める」と記載されていましたが、明治16年には非科学的であるとの理由でこの候だけが外され、明治17年からは七十二候そのものが暦から削除されてしまいました。
◆梅子黄（うめのこきばむ）
芒種/末候（27候）
梅の実が黄ばんで熟す時節
春に咲いた梅の花がやがて青々と実りだし、梅の実が黄ばんで熟し始めました。
まだ青い実の中に、黄色に熟した実が見え隠れしています。
◆乃東枯（なつかれくさかるる）
夏至/初候（28候）
夏枯草が枯れる時節
草木いづれも繁茂する中で、乃東＝夏枯草のみが枯れていきます。
冬至の初候「乃東生（なつかれくさしょうず）」と対をなしています。
夏枯草は靫(うつぼ)草の漢方名。
日当たりの良い山野の草地に普通に見られるシソ科の多年草。
この時期に花穂が枯れて黒っぽくなってしまう。
この穂を漢方では夏枯草といい、利尿剤として利用します。
◆菖蒲華（あやめはなさく）
夏至/次候（29候）
あやめの花が咲く時節
菖蒲と書いて「あやめ」と読ませています。
すると、実際の花時期と2ヶ月ほど違ってしまいます。
しかし「しょうぶ」と読めば時節は合います。
というわけで、桃の花と並んで七十二候と花時期の違いが大きい候の一つです。
◆半夏生（はんげしょうず）
夏至/末候（30候）
からすびしゃくが生える時節
半夏生とは「半夏」が育ち花を咲かせるころ。
半夏とは、繁殖力の強いことから畑のやっかいものとも言われる「烏柄杓（カラスビシャク）」のこと。
すなわち、カラスビシャクが育ち花を咲かせるころという意味です。
畑地に生えるカラスビシャクは、中国原産のサトイモ科の毒草。
地下にある指の頭ほどの球茎が夏至のころに良く育つので、漢名の生薬名で「半夏（はんげ）」といわれます。
塊茎は咳止めなどに利用され、漢方処方に「半夏厚朴湯」「半夏白朮天麻湯」などがあります。
▽雑節【半夏生】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32640051&comm_id=1110372
夏至/初候（28候）
夏枯草が枯れる時節
草木いづれも繁茂する中で、乃東＝夏枯草のみが枯れていきます。
冬至の初候「乃東生（なつかれくさしょうず）」と対をなしています。
夏枯草は靫(うつぼ)草の漢方名。
日当たりの良い山野の草地に普通に見られるシソ科の多年草。
この時期に花穂が枯れて黒っぽくなってしまう。
この穂を漢方では夏枯草といい、利尿剤として利用します。
◆菖蒲華（あやめはなさく）
夏至/次候（29候）
あやめの花が咲く時節
菖蒲と書いて「あやめ」と読ませています。
すると、実際の花時期と2ヶ月ほど違ってしまいます。
しかし「しょうぶ」と読めば時節は合います。
というわけで、桃の花と並んで七十二候と花時期の違いが大きい候の一つです。
◆半夏生（はんげしょうず）
夏至/末候（30候）
からすびしゃくが生える時節
半夏生とは「半夏」が育ち花を咲かせるころ。
半夏とは、繁殖力の強いことから畑のやっかいものとも言われる「烏柄杓（カラスビシャク）」のこと。
すなわち、カラスビシャクが育ち花を咲かせるころという意味です。
畑地に生えるカラスビシャクは、中国原産のサトイモ科の毒草。
地下にある指の頭ほどの球茎が夏至のころに良く育つので、漢名の生薬名で「半夏（はんげ）」といわれます。
塊茎は咳止めなどに利用され、漢方処方に「半夏厚朴湯」「半夏白朮天麻湯」などがあります。
▽雑節【半夏生】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32640051&comm_id=1110372
◆温風至（あつかぜいたる）
小暑/初候（31候）
あたたかい風が吹いてくる時節
読んで字の如く、暖かい風が吹きはじめます。
南からの風が吹くと、いよいよ暑さも本格的になり夏らしくなっていきます。
◆蓮始開（はすはじめてひらく）
小暑/次候（32候）
蓮の花が開き始める時節
蓮はアジア南部原産で、スイレン科の多年草。
その大きな花は、白や紅の花色があり香りがよい。
夜明けに咲き昼前にはしぼむを繰り返して、ゆっくりと一片づつ散っていきます。
ちなみに、仏教でいう西方浄土の極楽は神聖な蓮の池です。
◆鷹乃学習（たかすなわちわざをならう）
小暑/末候（33候）
鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える時節
今年生まれた鷹の雛が、巣立ちのために飛ぶ練習をする時期です。
鷲鷹類は羽ばたいて敏捷に飛ぶ搏翔や、気流を利用して円弧を描いて獲物を探し、直線的に滑翔して獲物を捕らえ再び空高く舞い上がる。
その狩猟方法の学ぶため、大空に舞い上がります。
小暑/初候（31候）
あたたかい風が吹いてくる時節
読んで字の如く、暖かい風が吹きはじめます。
南からの風が吹くと、いよいよ暑さも本格的になり夏らしくなっていきます。
◆蓮始開（はすはじめてひらく）
小暑/次候（32候）
蓮の花が開き始める時節
蓮はアジア南部原産で、スイレン科の多年草。
その大きな花は、白や紅の花色があり香りがよい。
夜明けに咲き昼前にはしぼむを繰り返して、ゆっくりと一片づつ散っていきます。
ちなみに、仏教でいう西方浄土の極楽は神聖な蓮の池です。
◆鷹乃学習（たかすなわちわざをならう）
小暑/末候（33候）
鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える時節
今年生まれた鷹の雛が、巣立ちのために飛ぶ練習をする時期です。
鷲鷹類は羽ばたいて敏捷に飛ぶ搏翔や、気流を利用して円弧を描いて獲物を探し、直線的に滑翔して獲物を捕らえ再び空高く舞い上がる。
その狩猟方法の学ぶため、大空に舞い上がります。
■立春
一月（寅の月）の正節。春の氣が立つ。立春を起点とする新年で、干支の申年もここからはじまる。
◆2/4 東風解凍（はるかぜ こおりを とく）。
正月節立春の初候。寒さの峠を越え、寒暖の振り幅で春を呼ぶ。春風の東風（こち）が吹き、厚い氷を融かします。
◆2/9 黄鶯睍�察覆Δ阿い垢覆�）
正月節立春の次候。立春後の余寒であっても、山里では春を象徴するウグイスが鳴きはじめます。冬の間 は山中で過ごし、春の訪れとともに平野へと下りてくる。春の到来を知らせる鶯は、別名、春告鳥。しかし警戒心が強く、声はすれども姿は見えず。
◆2/14 魚上氷（うお こおりを いずる）
正月節立春の末候。融けて割れた氷の間から、魚が飛び出る。川や湖では水が温（ぬる）みはじめ、じっと待ちわびていた魚が春の気配を感じて飛び跳ねる様子。地中や水中など、人の目には見えない世界からも、春の息吹を感じるようになる頃。
一月（寅の月）の正節。春の氣が立つ。立春を起点とする新年で、干支の申年もここからはじまる。
◆2/4 東風解凍（はるかぜ こおりを とく）。
正月節立春の初候。寒さの峠を越え、寒暖の振り幅で春を呼ぶ。春風の東風（こち）が吹き、厚い氷を融かします。
◆2/9 黄鶯睍�察覆Δ阿い垢覆�）
正月節立春の次候。立春後の余寒であっても、山里では春を象徴するウグイスが鳴きはじめます。冬の間 は山中で過ごし、春の訪れとともに平野へと下りてくる。春の到来を知らせる鶯は、別名、春告鳥。しかし警戒心が強く、声はすれども姿は見えず。
◆2/14 魚上氷（うお こおりを いずる）
正月節立春の末候。融けて割れた氷の間から、魚が飛び出る。川や湖では水が温（ぬる）みはじめ、じっと待ちわびていた魚が春の気配を感じて飛び跳ねる様子。地中や水中など、人の目には見えない世界からも、春の息吹を感じるようになる頃。
■雨水
一月（寅の月）の正節。積もった雪や氷が解け、降る雪も雨に変わっていきます。
◆2/19 土脉潤起（つちのしょう うるおい おこる）
正月中雨水の初候。雨が降って土の中が潤い温まっていく。陽の氣が地上に発せられ、次の啓蟄では虫たちが目覚めはじめます。
【次回追加】冬の寒さが峠を越え、 草木が芽生えてくる。
◆2/24 霞始靆（かすみ はじめて たなびく）
正月中雨水の次候。霞が棚引き、春への期待が膨らむ。秋は霧（秋立つ霧）で、春は霞（春立つ霞）が季語。この雨水のあいだに南の海から風の知らせが届く と、それが春一番。三寒四温の言葉通り、あとは一雨ごとに暖かくなっていきます。
◆3/1 草木萌動（そうもく めばえ いずる）
正月中雨水の末候。草木が芽生えはじめる。山々が瑞々しい新緑に包まれるのはまだ先ですが、足元や庭先で春の訪れを感じた新しい命がいっせいに芽を吹き はじめます。命の張る春の氣が更にやって来れば、穏やかな春本番までもう一息。
一月（寅の月）の正節。積もった雪や氷が解け、降る雪も雨に変わっていきます。
◆2/19 土脉潤起（つちのしょう うるおい おこる）
正月中雨水の初候。雨が降って土の中が潤い温まっていく。陽の氣が地上に発せられ、次の啓蟄では虫たちが目覚めはじめます。
【次回追加】冬の寒さが峠を越え、 草木が芽生えてくる。
◆2/24 霞始靆（かすみ はじめて たなびく）
正月中雨水の次候。霞が棚引き、春への期待が膨らむ。秋は霧（秋立つ霧）で、春は霞（春立つ霞）が季語。この雨水のあいだに南の海から風の知らせが届く と、それが春一番。三寒四温の言葉通り、あとは一雨ごとに暖かくなっていきます。
◆3/1 草木萌動（そうもく めばえ いずる）
正月中雨水の末候。草木が芽生えはじめる。山々が瑞々しい新緑に包まれるのはまだ先ですが、足元や庭先で春の訪れを感じた新しい命がいっせいに芽を吹き はじめます。命の張る春の氣が更にやって来れば、穏やかな春本番までもう一息。
■啓蟄
二月（卯の月）の正節。「啓」は開けひろげる、「蟄」は籠もるの意味があり、冬籠りしていた虫たちが動きはじめる。
◆3/6 蟄虫啓戸（すごもりむし とを ひらく）
二月節啓蟄の初候。土中で春の氣を感じた虫や蛇や蛙が目覚め、戸口を啓いて這い出てくる。
◆3/11 桃始笑（もも はじめて さく）
二月節啓蟄の次侯。春めいてきて、桃の花が咲きはじめる。咲は口＋笑で、口を細めて笑うの意味があり、後に蕾が花開くの意味となった。桃の節句もこれからの季節。笑いは祓い。尾張一宮の真清田神社では、邪氣を祓う桃花祭が行われます。
◆3/16 菜虫化蝶（なむし ちょうと なる）
二月節啓蟄の末候。青虫が羽化してモンシロチョウとなる。秋まで幼虫として大根などのアブラナ科の葉を食い荒らし、冬には蛹として静かに過ごしたあと、 菜の花が開花する春の訪れとともに美しい姿に生まれ変わる。そこは小さな宇宙。
二月（卯の月）の正節。「啓」は開けひろげる、「蟄」は籠もるの意味があり、冬籠りしていた虫たちが動きはじめる。
◆3/6 蟄虫啓戸（すごもりむし とを ひらく）
二月節啓蟄の初候。土中で春の氣を感じた虫や蛇や蛙が目覚め、戸口を啓いて這い出てくる。
◆3/11 桃始笑（もも はじめて さく）
二月節啓蟄の次侯。春めいてきて、桃の花が咲きはじめる。咲は口＋笑で、口を細めて笑うの意味があり、後に蕾が花開くの意味となった。桃の節句もこれからの季節。笑いは祓い。尾張一宮の真清田神社では、邪氣を祓う桃花祭が行われます。
◆3/16 菜虫化蝶（なむし ちょうと なる）
二月節啓蟄の末候。青虫が羽化してモンシロチョウとなる。秋まで幼虫として大根などのアブラナ科の葉を食い荒らし、冬には蛹として静かに過ごしたあと、 菜の花が開花する春の訪れとともに美しい姿に生まれ変わる。そこは小さな宇宙。
■春分
二月（卯の月）の中気。彼岸の中日で、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜等分にして天地の氣ひとしき時なり。いよいよ春の氣配が濃厚となる。
◆3/21 雀始巣（すずめ はじめて すくう）
二月中春分の初候。本格的な春の到来で、雀が巣をつくりはじめる。
◆3/26 桜始開（さくら はじめて ひらく）
二月中春分の次侯。桜の花が咲きはじめる。サの神が山から降りてきて、山桜を憑代とするからサのクラ（座＝おわす）。花が咲くのはその合図。お花見は山 遊び。コノハナサクヤ姫ともいわれる桜は、源氏が植えていった鎮魂の世界でもある。
◆3/31 雷乃発声（かみなり すなわち こえを はっす）
二月中春分の末侯。雷鳴とどろき、春の氣ますます濃厚となる。桜も盛りを過ぎると、冬の間は鳴りをひめていた雷が再び遠くの空で鳴りはじめます。イカヅ チ神の目覚め。カミが鳴る雷。稲妻は天地のまぐはひ。豊穣の大地へ。
二月（卯の月）の中気。彼岸の中日で、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜等分にして天地の氣ひとしき時なり。いよいよ春の氣配が濃厚となる。
◆3/21 雀始巣（すずめ はじめて すくう）
二月中春分の初候。本格的な春の到来で、雀が巣をつくりはじめる。
◆3/26 桜始開（さくら はじめて ひらく）
二月中春分の次侯。桜の花が咲きはじめる。サの神が山から降りてきて、山桜を憑代とするからサのクラ（座＝おわす）。花が咲くのはその合図。お花見は山 遊び。コノハナサクヤ姫ともいわれる桜は、源氏が植えていった鎮魂の世界でもある。
◆3/31 雷乃発声（かみなり すなわち こえを はっす）
二月中春分の末侯。雷鳴とどろき、春の氣ますます濃厚となる。桜も盛りを過ぎると、冬の間は鳴りをひめていた雷が再び遠くの空で鳴りはじめます。イカヅ チ神の目覚め。カミが鳴る雷。稲妻は天地のまぐはひ。豊穣の大地へ。
■清明
三月（辰の月）の正節。清浄明潔。天地万物が清らかに明るく輝いてる様子。万物は生き生きとして、芽吹く草木も百花繚乱。春のエナジーに生命力が漲る。
◆4/5 玄鳥至（つばめ きたる）
三月節清明の初侯。燕は農耕がはじまる頃、常世の国からやってくる。
◆4/10 鴻雁北（こうがん かえる）
三月節清明の次候。ツバメが南からやって来ると、越冬していたガンが北へと去りゆく。鴻（おおとり）は大型の、雁（かり）は小型の、群れとなって飛ぶガ ンの仲間。すれ違うように対となる渡り鳥。春と秋にくり返される、空の主役の南北交代劇。
◆4/15 虹始見（にじ はじめて あらわる）
三月節清明の末侯。雨上がりに虹が見えだす。虫偏の虹はヌジ。世界中で蛇の一種と考えられてきた。二重となって現れるナーガは、ナギとナミ。古代中国で は雌雄の龍とされ、主虹である虹（コウ）が雄で、副虹の雌は蜺（ゲイ）と呼んだ。
三月（辰の月）の正節。清浄明潔。天地万物が清らかに明るく輝いてる様子。万物は生き生きとして、芽吹く草木も百花繚乱。春のエナジーに生命力が漲る。
◆4/5 玄鳥至（つばめ きたる）
三月節清明の初侯。燕は農耕がはじまる頃、常世の国からやってくる。
◆4/10 鴻雁北（こうがん かえる）
三月節清明の次候。ツバメが南からやって来ると、越冬していたガンが北へと去りゆく。鴻（おおとり）は大型の、雁（かり）は小型の、群れとなって飛ぶガ ンの仲間。すれ違うように対となる渡り鳥。春と秋にくり返される、空の主役の南北交代劇。
◆4/15 虹始見（にじ はじめて あらわる）
三月節清明の末侯。雨上がりに虹が見えだす。虫偏の虹はヌジ。世界中で蛇の一種と考えられてきた。二重となって現れるナーガは、ナギとナミ。古代中国で は雌雄の龍とされ、主虹である虹（コウ）が雄で、副虹の雌は蜺（ゲイ）と呼んだ。
■穀雨
三月（辰の月）の中気。百穀（あらゆる穀物）を潤す春雨。天からの慈雨。長引けば採種梅雨（なたねづゆ）となる。
◆4/20 葭始生（あし はじめて しょうず）
三月中穀雨の初候。
水温かみ、葦の芽が水面から顔をのぞかせる。ウマシ葦（アシ）芽（カビ＝穂）。
◆4/25 霜止出苗（しも やんで なえ いずる）
三月中穀雨の次侯。
百穀を潤す雨で霜が止み、苗代では早苗が発育しはじめる。穀雨の末候に八十八夜がある。立春から数えて88日目の夜。朝晩の冷え込み も、霜が止むこの日を境に無くなる。土用が明けたら立夏。もう夏はすぐそこに。
◆4/30 牡丹華（ぼたん はな さく）
三月中穀雨の末侯。百花繚乱の春たけなわとなり、いよいよ百花の王である牡丹が開花します。艶やかな色と甘い香りで高貴な風格漂う花は聖武天皇の頃に貴 族の間へ、江戸時代には庶民へ広まり品種改良して鑑賞会が開かれるほどの人気となった。
三月（辰の月）の中気。百穀（あらゆる穀物）を潤す春雨。天からの慈雨。長引けば採種梅雨（なたねづゆ）となる。
◆4/20 葭始生（あし はじめて しょうず）
三月中穀雨の初候。
水温かみ、葦の芽が水面から顔をのぞかせる。ウマシ葦（アシ）芽（カビ＝穂）。
◆4/25 霜止出苗（しも やんで なえ いずる）
三月中穀雨の次侯。
百穀を潤す雨で霜が止み、苗代では早苗が発育しはじめる。穀雨の末候に八十八夜がある。立春から数えて88日目の夜。朝晩の冷え込み も、霜が止むこの日を境に無くなる。土用が明けたら立夏。もう夏はすぐそこに。
◆4/30 牡丹華（ぼたん はな さく）
三月中穀雨の末侯。百花繚乱の春たけなわとなり、いよいよ百花の王である牡丹が開花します。艶やかな色と甘い香りで高貴な風格漂う花は聖武天皇の頃に貴 族の間へ、江戸時代には庶民へ広まり品種改良して鑑賞会が開かれるほどの人気となった。
■立夏
四月（巳の月）の正節。夏の氣が立つ。春分と夏至の中間点で、新緑が目立ちだす夏のはじまり。
◆5/6 蛙始鳴（かわず はじめて なく）
四月節立夏の初候。カエルが鳴き、産卵をしはじめます。朝夕の肌寒さも和らぎ、夏に向けて生き物たちの活動も活発化。
◆5/11 蚯蚓出（みみず いずる）
四月節立夏の次候。ミミズが土中から這い出し、あちこちで見かけるようになる。土中の虫たちはすでに啓蟄で目覚めていますが、ミミズは土公神に仕えてい たからか、土用明けで活発となる。あのジージーと鳴く声の主は、ミミズなのかオケラなのか。
◆5/16 竹笋生（たけのこ しょうず）
四月節立夏の末侯。筍が生えてきて、初物が並びはじめる。タケノコとしてはもう遅すぎて季節外れな感じですが、中国にない日本独自の候です。孟宗竹はす でに3月頃から市場に出回っていますが、日本原産である真竹は6月頃まで収穫できます。
四月（巳の月）の正節。夏の氣が立つ。春分と夏至の中間点で、新緑が目立ちだす夏のはじまり。
◆5/6 蛙始鳴（かわず はじめて なく）
四月節立夏の初候。カエルが鳴き、産卵をしはじめます。朝夕の肌寒さも和らぎ、夏に向けて生き物たちの活動も活発化。
◆5/11 蚯蚓出（みみず いずる）
四月節立夏の次候。ミミズが土中から這い出し、あちこちで見かけるようになる。土中の虫たちはすでに啓蟄で目覚めていますが、ミミズは土公神に仕えてい たからか、土用明けで活発となる。あのジージーと鳴く声の主は、ミミズなのかオケラなのか。
◆5/16 竹笋生（たけのこ しょうず）
四月節立夏の末侯。筍が生えてきて、初物が並びはじめる。タケノコとしてはもう遅すぎて季節外れな感じですが、中国にない日本独自の候です。孟宗竹はす でに3月頃から市場に出回っていますが、日本原産である真竹は6月頃まで収穫できます。
■小満
四月（巳の月）の中気。万物の成長著しく、あらゆる生命が天地に満ちる。この時期の雨は走り梅雨。沖縄の梅雨は小満芒種（スーマンボース）。
◆5/21 蚕起食桑（かいこ おきて くわを はむ）
四月中小満の初候。孵化した蚕が、桑の葉を盛んに食べ成長する。
◆5/26 紅花栄（べにばな さく）
四月中小満の次候。紅花が盛んに咲きはじめる。古代エジプトからシルクロードを経て、呉藍という生薬や染料として伝わる。末摘花とも呼ばれ、口紅や食用油として親しまれてきた。黄色から紅色へと変わる紅花畑は今、鮮やかなグラデーションの世界。
◆5/31 麦秋至（むぎの とき いたる）
四月中小満の末侯。百穀を潤す穀雨で穂をつけ、万物の成長著しい小満で成熟した麦が、いよいよ実りの秋（とき）至る。田植え前の黒土と苗田の新緑の隣で、黄金に染まる麦秋が青空に映える。 http://twitpic.com/cudtbh
四月（巳の月）の中気。万物の成長著しく、あらゆる生命が天地に満ちる。この時期の雨は走り梅雨。沖縄の梅雨は小満芒種（スーマンボース）。
◆5/21 蚕起食桑（かいこ おきて くわを はむ）
四月中小満の初候。孵化した蚕が、桑の葉を盛んに食べ成長する。
◆5/26 紅花栄（べにばな さく）
四月中小満の次候。紅花が盛んに咲きはじめる。古代エジプトからシルクロードを経て、呉藍という生薬や染料として伝わる。末摘花とも呼ばれ、口紅や食用油として親しまれてきた。黄色から紅色へと変わる紅花畑は今、鮮やかなグラデーションの世界。
◆5/31 麦秋至（むぎの とき いたる）
四月中小満の末侯。百穀を潤す穀雨で穂をつけ、万物の成長著しい小満で成熟した麦が、いよいよ実りの秋（とき）至る。田植え前の黒土と苗田の新緑の隣で、黄金に染まる麦秋が青空に映える。 http://twitpic.com/cudtbh
■芒種
五月（午の月）の正節。芒ある穀類、稼種する時なり。芒（のぎ）とは、イネ科の穂先のトゲ。実際には、麦の収穫、稲の田植えに適した時節。
◆6/6 螳螂生（かまきり しょうず）
五月節芒種の初侯。卵が孵化して、小さなカマキリの姿を見かけるようになる。
◆6/11 腐草為蛍（くされたる くさ ほたると なる）
五月節芒種の次候。蒸れて腐りかけた草の下で、蛍が羽化して光を放ちはじめます。この時期、水辺を眺めてると本当にそんなことが起きてるのではと思う。そもそもムシの語源が「蒸す」であり、氣から生じると考えられていた。
◆6/16 梅子黄（うめの み きばむ）
五月節芒種の末侯。青々とふくらんだ梅の実が黄ばんで熟しはじめる。黄色みを帯びた実で梅干しを漬ける季節。この時期の雨だから梅雨と書く。この後の夏至が、梅雨のど真ん中。写真は足助にて。 http://twitpic.com/e5vbfn
五月（午の月）の正節。芒ある穀類、稼種する時なり。芒（のぎ）とは、イネ科の穂先のトゲ。実際には、麦の収穫、稲の田植えに適した時節。
◆6/6 螳螂生（かまきり しょうず）
五月節芒種の初侯。卵が孵化して、小さなカマキリの姿を見かけるようになる。
◆6/11 腐草為蛍（くされたる くさ ほたると なる）
五月節芒種の次候。蒸れて腐りかけた草の下で、蛍が羽化して光を放ちはじめます。この時期、水辺を眺めてると本当にそんなことが起きてるのではと思う。そもそもムシの語源が「蒸す」であり、氣から生じると考えられていた。
◆6/16 梅子黄（うめの み きばむ）
五月節芒種の末侯。青々とふくらんだ梅の実が黄ばんで熟しはじめる。黄色みを帯びた実で梅干しを漬ける季節。この時期の雨だから梅雨と書く。この後の夏至が、梅雨のど真ん中。写真は足助にて。 http://twitpic.com/e5vbfn
■夏至
五月（午の月）の中気。陽極まりて陰となる。最も昼が長く夜が短くなり、梅雨の盛りでもある。
◆6/22 乃東枯（なつかれくさ かるる）
五月中夏至の初候。草木が繁殖する中、冬至に芽吹いた乃草（だいとう）＝夏枯草（かこそう）だけがひっそりと枯れていく。
◆6/27 菖蒲華（あやめ はな さく）
五月中夏至の次候。水辺にアヤメの花が美しく咲きます。アヤメはアヤメ科、ショウブはサトイモ科。平安の頃は菖蒲をアヤメと読み、端午の節句の菖蒲湯にその葉を浮かべた。江戸時代になり、アヤメといえばアヤメ科の植物をさすようになった。
◆7/2 半夏生（はんげ しょうず）
五月中夏至の末侯。半夏（ハンゲ）＝烏柄杓（カラスビシャク）の白い花穂がひらきます。農作業の大事な節目となる雑節のひとつにもなっている。七十二候の半夏生は中国から伝えられたものですが、雑節の半夏生（ハンゲショウ）は日本独自の暦。
五月（午の月）の中気。陽極まりて陰となる。最も昼が長く夜が短くなり、梅雨の盛りでもある。
◆6/22 乃東枯（なつかれくさ かるる）
五月中夏至の初候。草木が繁殖する中、冬至に芽吹いた乃草（だいとう）＝夏枯草（かこそう）だけがひっそりと枯れていく。
◆6/27 菖蒲華（あやめ はな さく）
五月中夏至の次候。水辺にアヤメの花が美しく咲きます。アヤメはアヤメ科、ショウブはサトイモ科。平安の頃は菖蒲をアヤメと読み、端午の節句の菖蒲湯にその葉を浮かべた。江戸時代になり、アヤメといえばアヤメ科の植物をさすようになった。
◆7/2 半夏生（はんげ しょうず）
五月中夏至の末侯。半夏（ハンゲ）＝烏柄杓（カラスビシャク）の白い花穂がひらきます。農作業の大事な節目となる雑節のひとつにもなっている。七十二候の半夏生は中国から伝えられたものですが、雑節の半夏生（ハンゲショウ）は日本独自の暦。
■小暑
六月（未の月）の正節。梅雨が明け本格的な夏が到来。次の大暑までが暑気（暑中見舞い）となる。
◆7/7 温風至（あつかぜ いたる）
六月節小暑の初侯。海から白南風（しらはえ）が吹く。愛知の語源であるアユチ＝アユの風は、伊勢湾に吹き寄せる幸福の南風。
◆7/12 蓮始開（はす はじめて ひらく）
六月節小暑の次侯。蓮の花が咲きはじめる。泥の中から生まれし蓮の幽玄な世界。丑三つ時の闇の中、水面より花茎をすくっと伸ばし、ゆっくりと蕾を解いて明け方に開花。昼過ぎには閉じる… http://twitpic.com/aa5q2n [ハスの花]
◆7/17 鷹乃学習（たか すなわち わざを なす）
六月節小暑の末侯。鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える。初夏に生まれたオオタカの雛が、飛び方を覚え、狩りを学び、自ら獲物を捕る巣立ちのとき。鷹匠はこの幼鳥を捕らえて育て上げる。日本には鷹狩の伝統があり、身近な猛禽類でした。
六月（未の月）の正節。梅雨が明け本格的な夏が到来。次の大暑までが暑気（暑中見舞い）となる。
◆7/7 温風至（あつかぜ いたる）
六月節小暑の初侯。海から白南風（しらはえ）が吹く。愛知の語源であるアユチ＝アユの風は、伊勢湾に吹き寄せる幸福の南風。
◆7/12 蓮始開（はす はじめて ひらく）
六月節小暑の次侯。蓮の花が咲きはじめる。泥の中から生まれし蓮の幽玄な世界。丑三つ時の闇の中、水面より花茎をすくっと伸ばし、ゆっくりと蕾を解いて明け方に開花。昼過ぎには閉じる… http://twitpic.com/aa5q2n [ハスの花]
◆7/17 鷹乃学習（たか すなわち わざを なす）
六月節小暑の末侯。鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える。初夏に生まれたオオタカの雛が、飛び方を覚え、狩りを学び、自ら獲物を捕る巣立ちのとき。鷹匠はこの幼鳥を捕らえて育て上げる。日本には鷹狩の伝統があり、身近な猛禽類でした。
■大暑
六月（未の月）の中気。一年で最も暑さの厳しくなる暑気の後半。
◆7/23 桐始結花（きり はじめて はなを むすぶ）
六月中大暑の初侯。桐は古来より神聖な木とされ、初夏に咲いた花が盛夏とともに実を結び、その横では来年の蕾が早くも膨らみはじめます。
◆7/28 土潤溽暑（つち うるおうて むしあつし）
六月中大暑の次侯。土も空気もすべてがじわじわと蒸し暑くなる。大暑は土用と重なります。季節を動かす循環の中で土の氣も活発となり、夏至の陽の氣が地上へと降りてきて、梅雨に大地を潤してきた雨と陰陽和合。火と水の調和。
◆8/2 大雨時行（たいう ときどきに ふる）
六月中大暑の末侯。時折、集中的に雨が降る。台風シーズンでもあり、青空に湧きあがる入道雲に、夏の通り雨や夕立となる時節。大地を叩きつける大粒の雨は、浄化と恵み。川は豊かに流れ、勢いづく草木たちは秋の稔へと向かいます。
六月（未の月）の中気。一年で最も暑さの厳しくなる暑気の後半。
◆7/23 桐始結花（きり はじめて はなを むすぶ）
六月中大暑の初侯。桐は古来より神聖な木とされ、初夏に咲いた花が盛夏とともに実を結び、その横では来年の蕾が早くも膨らみはじめます。
◆7/28 土潤溽暑（つち うるおうて むしあつし）
六月中大暑の次侯。土も空気もすべてがじわじわと蒸し暑くなる。大暑は土用と重なります。季節を動かす循環の中で土の氣も活発となり、夏至の陽の氣が地上へと降りてきて、梅雨に大地を潤してきた雨と陰陽和合。火と水の調和。
◆8/2 大雨時行（たいう ときどきに ふる）
六月中大暑の末侯。時折、集中的に雨が降る。台風シーズンでもあり、青空に湧きあがる入道雲に、夏の通り雨や夕立となる時節。大地を叩きつける大粒の雨は、浄化と恵み。川は豊かに流れ、勢いづく草木たちは秋の稔へと向かいます。
■立秋
七月（申の月）の正節。秋が立つ。小暑と大暑の暑中から残暑となり、暑中見舞も残暑見舞に切り替える。
◆8/8 涼風至（すずかぜ いたる）
七月節立秋の初侯。暑さのピークは続いても、雲や風に秋を感じはじめます。朝夕に吹く涼風は、秋の気配そのもの。
◆8/13 寒蝉鳴（ひぐらし なく）
七月節立秋の次侯。蜩（ヒグラシ）が鳴きはじめる。夏の早い時期に夕暮や朝方に鳴いてるところもありますが、この時期になると日中にも鳴くため寒蝉は秋の季語。残暑であっても朝晩涼しくなり、どこか淋しげに夏の終わりを告げているようです。
◆8/18 蒙霧升降（ふかき きり まとう）
七月節立秋の末侯。もうもうと立ち込める深い霧がまとわりつくように辺りを覆いつくすという意味。霧は秋の、霞は春の季語。夏の盛りを感じる残暑であっても、朝晩の冷え込みによる温度差が生じ、森や水辺に霧が立ち込めるのもこの頃です。
七月（申の月）の正節。秋が立つ。小暑と大暑の暑中から残暑となり、暑中見舞も残暑見舞に切り替える。
◆8/8 涼風至（すずかぜ いたる）
七月節立秋の初侯。暑さのピークは続いても、雲や風に秋を感じはじめます。朝夕に吹く涼風は、秋の気配そのもの。
◆8/13 寒蝉鳴（ひぐらし なく）
七月節立秋の次侯。蜩（ヒグラシ）が鳴きはじめる。夏の早い時期に夕暮や朝方に鳴いてるところもありますが、この時期になると日中にも鳴くため寒蝉は秋の季語。残暑であっても朝晩涼しくなり、どこか淋しげに夏の終わりを告げているようです。
◆8/18 蒙霧升降（ふかき きり まとう）
七月節立秋の末侯。もうもうと立ち込める深い霧がまとわりつくように辺りを覆いつくすという意味。霧は秋の、霞は春の季語。夏の盛りを感じる残暑であっても、朝晩の冷え込みによる温度差が生じ、森や水辺に霧が立ち込めるのもこの頃です。
■処暑
七月（申の月）の中気。朝夕しだいに冷気が加わり、夏の暑さが止んで秋らしくなる。
◆8/23 綿析開（わたの はなしべ ひらく）
七月中処暑の初侯。綿の花が終わり、実を包んでいた萼（がく）が弾けて、中からふわふわとした綿毛に守られた種が飛び出します。
◆8/28 天地始粛（てんち はじめて さむし）
七月中処暑の次侯。天も地も暑さが衰える。「さむし」と読ませてますが、粛には「衰える」の意味がある。風の厄日である二百十日を迎え、本格的な台風到来の季節。大陸の冷たい風とともに、秋雨前線が南下しながら秋を運んできます。
◆9/2 禾乃登（こくもの すなわち みのる）
七月中処暑の末侯。稲が十分に成熟する。秋雨台風、そして神鳴り。雷に田の字、稲妻による天地合一。稲は一気に開花し実を結ぶ。そして八月一日の八朔に、二百十日、二百二十日と風の厄日が続き、各地で豊作祈願の鎮風祭が行われる。
七月（申の月）の中気。朝夕しだいに冷気が加わり、夏の暑さが止んで秋らしくなる。
◆8/23 綿析開（わたの はなしべ ひらく）
七月中処暑の初侯。綿の花が終わり、実を包んでいた萼（がく）が弾けて、中からふわふわとした綿毛に守られた種が飛び出します。
◆8/28 天地始粛（てんち はじめて さむし）
七月中処暑の次侯。天も地も暑さが衰える。「さむし」と読ませてますが、粛には「衰える」の意味がある。風の厄日である二百十日を迎え、本格的な台風到来の季節。大陸の冷たい風とともに、秋雨前線が南下しながら秋を運んできます。
◆9/2 禾乃登（こくもの すなわち みのる）
七月中処暑の末侯。稲が十分に成熟する。秋雨台風、そして神鳴り。雷に田の字、稲妻による天地合一。稲は一気に開花し実を結ぶ。そして八月一日の八朔に、二百十日、二百二十日と風の厄日が続き、各地で豊作祈願の鎮風祭が行われる。
■白露
八月（酉の月）の正節。野草に宿るしらつゆが、本格的な秋の到来を告げる。
◆9/8 草露白（くさのつゆ しろし）
八月節白露の初侯。早朝の野山では草に降りた露が白く光っている。露が出るとその日は晴れとされ、ひと雨降るごとに涼しい風が舞い込みます。
◆9/13 鶺鴒鳴（せきれい なく）
八月節白露の次侯。水辺ではセキレイが、チチチッという甲高い鳴き声でさえずる。まっすぐに伸びた尾を上下に振りながら歩く姿からイシタタキとも、イザナギとイザナミが愛を交わすときに鶺鴒の尾の動きを倣ったことからオシエドリとも呼ばれる。
◆9/18 玄鳥去（つばめ さる）
八月節白露の末侯。燕が南へと帰ります。春先に飛来したツバメは、子育てをしながら夏の間を過ごし、秋になると越冬のため南に帰っていきます。清明の初侯、玄鳥至とは対となり、秋分をはさんで寒露の初侯、鴻雁来で渡り鳥が入れ替わる季節の交代劇。
八月（酉の月）の正節。野草に宿るしらつゆが、本格的な秋の到来を告げる。
◆9/8 草露白（くさのつゆ しろし）
八月節白露の初侯。早朝の野山では草に降りた露が白く光っている。露が出るとその日は晴れとされ、ひと雨降るごとに涼しい風が舞い込みます。
◆9/13 鶺鴒鳴（せきれい なく）
八月節白露の次侯。水辺ではセキレイが、チチチッという甲高い鳴き声でさえずる。まっすぐに伸びた尾を上下に振りながら歩く姿からイシタタキとも、イザナギとイザナミが愛を交わすときに鶺鴒の尾の動きを倣ったことからオシエドリとも呼ばれる。
◆9/18 玄鳥去（つばめ さる）
八月節白露の末侯。燕が南へと帰ります。春先に飛来したツバメは、子育てをしながら夏の間を過ごし、秋になると越冬のため南に帰っていきます。清明の初侯、玄鳥至とは対となり、秋分をはさんで寒露の初侯、鴻雁来で渡り鳥が入れ替わる季節の交代劇。
■秋分
八月（酉の月）の中気。前後3日の計7日間ある、彼岸の中日。昼夜等分で、太陽は真東から昇り真西へ至る。
◆9/23 雷乃収声（かみなり すなわち こえを おさむ）
八月中秋分の初侯。天高く馬肥ゆる秋となり、鱗雲が現れ雷の勢いは次第に弱くなっていく。
◆9/28 蟄虫培戸（むし かくれて とをふさぐ）
八月中秋分の次侯。春の啓蟄に這い出てきた虫たちが、冬籠りの支度に入ります。啓蟄の初侯「蟄虫啓戸（すごもりむし とを ひらく）」と対となる。あるものは親虫のまま、あるいは卵を生み、蛹となって、半年近く静かに春を待ちます。
◆10/3 水始涸（みず はじめて かる）
八月中秋分の末侯。水田に張られた水を落とし、収穫に備えます。風にそよぐ稲穂の頭が垂れ、黄金色に色づきはじめた田んぼは、刈り入れに向けて飽き満ちる、実りの秋の到来を告げています。 http://twitpic.com/ecbujg [稲穂]
八月（酉の月）の中気。前後3日の計7日間ある、彼岸の中日。昼夜等分で、太陽は真東から昇り真西へ至る。
◆9/23 雷乃収声（かみなり すなわち こえを おさむ）
八月中秋分の初侯。天高く馬肥ゆる秋となり、鱗雲が現れ雷の勢いは次第に弱くなっていく。
◆9/28 蟄虫培戸（むし かくれて とをふさぐ）
八月中秋分の次侯。春の啓蟄に這い出てきた虫たちが、冬籠りの支度に入ります。啓蟄の初侯「蟄虫啓戸（すごもりむし とを ひらく）」と対となる。あるものは親虫のまま、あるいは卵を生み、蛹となって、半年近く静かに春を待ちます。
◆10/3 水始涸（みず はじめて かる）
八月中秋分の末侯。水田に張られた水を落とし、収穫に備えます。風にそよぐ稲穂の頭が垂れ、黄金色に色づきはじめた田んぼは、刈り入れに向けて飽き満ちる、実りの秋の到来を告げています。 http://twitpic.com/ecbujg [稲穂]
■寒露
九月（戌の月）の正節。草木に冷たい露が宿る。朝晩の冷え込みで秋は確実に深まっていく。
◆10/8 鴻雁来（こうがん きたる）
九月節寒露の初侯。雁が北から渡ってくる。白露末侯でツバメが南へ帰り、入れ替わってカリが越冬のため飛来。春と秋の命の循環。
◆10/13 菊花開（きくのはな ひらく）
九月節寒露の次侯。菊の花が咲きはじめる。九月九日の重陽は、菊の節句。春の桜と並び、菊は秋を象徴する日本の国花に準じる花。”菊”の文字には、花弁を米にたとえ散らばった米を一ヶ所に集め、陽数の終わりに咲くことから究極の意味を持つ。
◆10/18 蟋蟀在戸（きりぎりす とに あり）
九月節寒露の末侯。朝晩寒くなり、コオロギが戸口の辺りで鳴く。コオロギの古語はキリギリス。蟋蟀とは秋に鳴く虫の総称で、いつしかコオロギと呼ぶようになった。語源について諸説あり。九州に興梠（こおろぎ）姓があることは興味深い。
九月（戌の月）の正節。草木に冷たい露が宿る。朝晩の冷え込みで秋は確実に深まっていく。
◆10/8 鴻雁来（こうがん きたる）
九月節寒露の初侯。雁が北から渡ってくる。白露末侯でツバメが南へ帰り、入れ替わってカリが越冬のため飛来。春と秋の命の循環。
◆10/13 菊花開（きくのはな ひらく）
九月節寒露の次侯。菊の花が咲きはじめる。九月九日の重陽は、菊の節句。春の桜と並び、菊は秋を象徴する日本の国花に準じる花。”菊”の文字には、花弁を米にたとえ散らばった米を一ヶ所に集め、陽数の終わりに咲くことから究極の意味を持つ。
◆10/18 蟋蟀在戸（きりぎりす とに あり）
九月節寒露の末侯。朝晩寒くなり、コオロギが戸口の辺りで鳴く。コオロギの古語はキリギリス。蟋蟀とは秋に鳴く虫の総称で、いつしかコオロギと呼ぶようになった。語源について諸説あり。九州に興梠（こおろぎ）姓があることは興味深い。
■霜降
九月（戌の月）の中気。霜が降りはじめる。
◆10/24 霜始降（しも はじめて ふる）
九月中霜降の初侯。一段と冷え込み、秋の露が冬の霜へと変わる。北から 順々に霜が降りはじめ、紅葉する地域も広がっていきます。また、この時期に吹く風を木枯らしと呼ぶ。
◆10/29 霎時施（こさめ ときどき ふる）
九月中霜降の次侯。秋の終わりに降る小雨はしぐれ。霎とはしとしと降りつづく秋雨ではなく、ぱらぱらと滴を散らしてじきに止むような秋時雨。ハザ掛けしなければならない稲の収穫前後。この時期は避けて、次の晴天つづきとなるまで待つ。
◆11/3 楓蔦黄（もみじ つた きばむ）
九月中霜降の末侯。カエデやツタの葉が紅や黄に色づきはじめる。秋雨や初霜の冷たさに揉み出されるようにして色づくことから、揉み出づが“もみぢ”へ転訛。紅葉の楓も黄葉の銀杏も“こうよう”。褐色となる褐葉もみな“紅葉”として扱う。
九月（戌の月）の中気。霜が降りはじめる。
◆10/24 霜始降（しも はじめて ふる）
九月中霜降の初侯。一段と冷え込み、秋の露が冬の霜へと変わる。北から 順々に霜が降りはじめ、紅葉する地域も広がっていきます。また、この時期に吹く風を木枯らしと呼ぶ。
◆10/29 霎時施（こさめ ときどき ふる）
九月中霜降の次侯。秋の終わりに降る小雨はしぐれ。霎とはしとしと降りつづく秋雨ではなく、ぱらぱらと滴を散らしてじきに止むような秋時雨。ハザ掛けしなければならない稲の収穫前後。この時期は避けて、次の晴天つづきとなるまで待つ。
◆11/3 楓蔦黄（もみじ つた きばむ）
九月中霜降の末侯。カエデやツタの葉が紅や黄に色づきはじめる。秋雨や初霜の冷たさに揉み出されるようにして色づくことから、揉み出づが“もみぢ”へ転訛。紅葉の楓も黄葉の銀杏も“こうよう”。褐色となる褐葉もみな“紅葉”として扱う。
■立冬
十月（亥の月）の正節。冬が立つ。フルフルと、魂が殖ゆるフユのはじまり。
◆11/8 山茶始開（つばき はじめて ひらく）
十月節立冬の初侯。垣根で小さな蕾を一杯つけていたサザンカが咲きはじめます。山茶とは、椿のことではなく山茶花（サザンカ）のこと。
◆11/13 地始凍（ち はじめて こおる）
十月節立冬の次侯。大地がはじめて凍り、冬の足音が近づいてきます。旧暦十月は小春。昼の晴れ間に小春日和でも木枯らしが吹き、朝夕の冷え込みはいっそ う厳しくなる。張り詰めた冷氣で大地は凍てつき、冬の到来を肌で感じることができる。
◆11/18 金盞香（きんせんか さく）
十月節立冬の末侯。次第に冬の気配が強まり、水仙が咲きはじめる。春に咲くキク科のキンセンカではなく、冬の花でも香り高いスイセンをさす。古くは中国で、黄色い部分を金の杯に、白い部分を銀の台に喩え、金盞銀台と呼び習わしたことによる。
十月（亥の月）の正節。冬が立つ。フルフルと、魂が殖ゆるフユのはじまり。
◆11/8 山茶始開（つばき はじめて ひらく）
十月節立冬の初侯。垣根で小さな蕾を一杯つけていたサザンカが咲きはじめます。山茶とは、椿のことではなく山茶花（サザンカ）のこと。
◆11/13 地始凍（ち はじめて こおる）
十月節立冬の次侯。大地がはじめて凍り、冬の足音が近づいてきます。旧暦十月は小春。昼の晴れ間に小春日和でも木枯らしが吹き、朝夕の冷え込みはいっそ う厳しくなる。張り詰めた冷氣で大地は凍てつき、冬の到来を肌で感じることができる。
◆11/18 金盞香（きんせんか さく）
十月節立冬の末侯。次第に冬の気配が強まり、水仙が咲きはじめる。春に咲くキク科のキンセンカではなく、冬の花でも香り高いスイセンをさす。古くは中国で、黄色い部分を金の杯に、白い部分を銀の台に喩え、金盞銀台と呼び習わしたことによる。
■小雪
十月（亥の月）の中気。大ならざる雪。
◆11/23 虹蔵不見（にじ かくれて みえず）
十月中小雪の初侯。陽光が弱まり、虹を見かけなくなる。世界各地に虹蛇の神話がある虫偏の虹。外側に第二の虹が現れることから、中国では主虹と副虹を雌雄の龍蛇とした。
◆11/28 朔風払葉（きたかぜ このはを はらう）
十月中小雪の次侯。木枯らしが吹き荒び、木の枝から枯れ葉を払い落とす。童謡たきびの落ち葉たき。枯れ果てた景色の中に、不完全なものへの美を見いだす、先人たちが育んできた大切な感性を、古の茶人は侘び寂びへと昇華させた。
◆12/3 橘始黄（たちばな はじめて きばむ）
十月中小雪の末侯。橘の実が黄色く色づきはじめる。ヤマトタチバナは、日本原産の柑橘類。非時香実（トキジクノカグノコノミ）とも呼ばれ、霜が降っても常緑の樹に香り高い実をつける常世の神の依り代として神聖視されてきました。
十月（亥の月）の中気。大ならざる雪。
◆11/23 虹蔵不見（にじ かくれて みえず）
十月中小雪の初侯。陽光が弱まり、虹を見かけなくなる。世界各地に虹蛇の神話がある虫偏の虹。外側に第二の虹が現れることから、中国では主虹と副虹を雌雄の龍蛇とした。
◆11/28 朔風払葉（きたかぜ このはを はらう）
十月中小雪の次侯。木枯らしが吹き荒び、木の枝から枯れ葉を払い落とす。童謡たきびの落ち葉たき。枯れ果てた景色の中に、不完全なものへの美を見いだす、先人たちが育んできた大切な感性を、古の茶人は侘び寂びへと昇華させた。
◆12/3 橘始黄（たちばな はじめて きばむ）
十月中小雪の末侯。橘の実が黄色く色づきはじめる。ヤマトタチバナは、日本原産の柑橘類。非時香実（トキジクノカグノコノミ）とも呼ばれ、霜が降っても常緑の樹に香り高い実をつける常世の神の依り代として神聖視されてきました。
■大雪
十一月（子の月）の正節。雪いよいよ降り重ねる折からなればなり。山は雪の衣をまとい、里も白く染まり南天の赤い実が映える。
◆12/7 閉塞成冬（そら さむく ふゆとなる）
十一月節大雪の初侯。天地の氣が塞がり、籠ることで魂が殖ゆる本格的な冬の到来。
◆12/12 熊蟄穴（くま あなに こもる）
十一月節大雪の次候。熊が穴に籠って冬眠をはじめる。蟄の文字は、動物が土中に隠れるの意。熊は冬眠せず、この間に母熊は出産、授乳しながら春を待つが、ドングリが不作の年は人里に出てくることもある。親子が安らぐ冬籠りであって欲しい。
◆12/17 鱖魚群（さけのうお むらがる）
十一月節大雪の末侯。海で育った鮭が産卵のために群がって一気に河を遡上する。古来よりその姿は神秘的ととらえられ、東北ではスケ（サケの転訛）の王が眷族をつれて「オオスケコオスケ、今のぼる」と呼びながらやってくるという伝承がある。
十一月（子の月）の正節。雪いよいよ降り重ねる折からなればなり。山は雪の衣をまとい、里も白く染まり南天の赤い実が映える。
◆12/7 閉塞成冬（そら さむく ふゆとなる）
十一月節大雪の初侯。天地の氣が塞がり、籠ることで魂が殖ゆる本格的な冬の到来。
◆12/12 熊蟄穴（くま あなに こもる）
十一月節大雪の次候。熊が穴に籠って冬眠をはじめる。蟄の文字は、動物が土中に隠れるの意。熊は冬眠せず、この間に母熊は出産、授乳しながら春を待つが、ドングリが不作の年は人里に出てくることもある。親子が安らぐ冬籠りであって欲しい。
◆12/17 鱖魚群（さけのうお むらがる）
十一月節大雪の末侯。海で育った鮭が産卵のために群がって一気に河を遡上する。古来よりその姿は神秘的ととらえられ、東北ではスケ（サケの転訛）の王が眷族をつれて「オオスケコオスケ、今のぼる」と呼びながらやってくるという伝承がある。
■冬至
十一月（子の月）の中気。昼が最短、夜が最長となり、太陽の南中高度が最も下がり南に至る。
◆12/22 乃東生（なつかれくさ しょうず）
十一月中冬至の初侯。草木のほとんど枯れた冬景色の中で、夏枯草（かこそう）＝乃東（だいとう）だけが青々と芽生える。
◆12/27 麋角解（さわしか の つの おつる）
十一月中冬至の次候。大きな鹿もその角を落とす。麋は、馴鹿（なれしか）ともいい、大鹿のトナカイの一種。和名であるトナカイは、アイヌ語に由来する。角は水につけると柔らかくなり、縄文の先人たちは釣り針やヤジリにも加工した。
◆1/1 雪下出麦（ゆき わたりて むぎ いずる）
十一月中冬至の末侯。一面の雪の下で、ひっそりと春を待つ麦が芽吹きはじめます。冬至までは厳しい候がつづきましたが、ここにおいて明転。目には見えずとも、真っ白な大地の下では、冬至に蒔かれた陽の一粒が動きはじめている。
十一月（子の月）の中気。昼が最短、夜が最長となり、太陽の南中高度が最も下がり南に至る。
◆12/22 乃東生（なつかれくさ しょうず）
十一月中冬至の初侯。草木のほとんど枯れた冬景色の中で、夏枯草（かこそう）＝乃東（だいとう）だけが青々と芽生える。
◆12/27 麋角解（さわしか の つの おつる）
十一月中冬至の次候。大きな鹿もその角を落とす。麋は、馴鹿（なれしか）ともいい、大鹿のトナカイの一種。和名であるトナカイは、アイヌ語に由来する。角は水につけると柔らかくなり、縄文の先人たちは釣り針やヤジリにも加工した。
◆1/1 雪下出麦（ゆき わたりて むぎ いずる）
十一月中冬至の末侯。一面の雪の下で、ひっそりと春を待つ麦が芽吹きはじめます。冬至までは厳しい候がつづきましたが、ここにおいて明転。目には見えずとも、真っ白な大地の下では、冬至に蒔かれた陽の一粒が動きはじめている。
■小寒
十二月（丑の月）の正節。寒の入り。次の大寒までが寒中見舞いで、一年で最も寒さが厳しくなる。
◆1/6 芹乃栄（せり すなわち さかう）
十二月節小寒の初侯。空氣が澄みきるようになり、春の七草のひとつである芹が冷たい沢の水辺で盛んに茂り成育する。
◆1/11 水泉動（しみず あたたかを ふくむ）
十二月節小寒の次侯。凍てついた泉が少しずつ緩んで動きはじめます。「小寒の水、大寒に解く」という言い伝えがあり、一年で最も寒さが厳しくなる寒中であっても、目には見えない大地の奥深くでは、立春にそなえて陽の氣が蠢いている。
◆1/15 雉始鳴（きじはじめてなく）
十二月節小寒の末侯。キジが鳴きはじめる。雉の雄は求愛のため、ケーンケーンと甲高く鳴く。雉は地震を予知して鋭く鳴くとも云われる。桃太郎の雉。高天原から天若日子を探しに派遣された鳴女も雉。日本武尊の草薙剣も、草の冠を祓えば雉となる。
十二月（丑の月）の正節。寒の入り。次の大寒までが寒中見舞いで、一年で最も寒さが厳しくなる。
◆1/6 芹乃栄（せり すなわち さかう）
十二月節小寒の初侯。空氣が澄みきるようになり、春の七草のひとつである芹が冷たい沢の水辺で盛んに茂り成育する。
◆1/11 水泉動（しみず あたたかを ふくむ）
十二月節小寒の次侯。凍てついた泉が少しずつ緩んで動きはじめます。「小寒の水、大寒に解く」という言い伝えがあり、一年で最も寒さが厳しくなる寒中であっても、目には見えない大地の奥深くでは、立春にそなえて陽の氣が蠢いている。
◆1/15 雉始鳴（きじはじめてなく）
十二月節小寒の末侯。キジが鳴きはじめる。雉の雄は求愛のため、ケーンケーンと甲高く鳴く。雉は地震を予知して鋭く鳴くとも云われる。桃太郎の雉。高天原から天若日子を探しに派遣された鳴女も雉。日本武尊の草薙剣も、草の冠を祓えば雉となる。
■大寒
十二月（丑の月）の中気。小寒の水、大寒に解く。寒さの絶頂期ではあるが、春はもう間近に迫っています。
◆1/21 款冬華（ふきの はな さく）
十二月中大寒の初侯。蕗の薹がそっと蕾を出す。蕗の花を指す「款冬」には、冬の水を叩き破るという意味がある。
◆1/26 水沢腹堅（さわみず こおり つめる）
十二月中大寒の次侯。流れる沢にも、厚くかたい氷が張りつめる。最低気温がこの冬一番の寒さとなる頃ですが、冬来りなば春遠からじ。雪は大地を潤す五穀の精。厳冬の中にあっても、まもなく立春。春がやってくるのを待つばかりです。
◆1/30 雞始乳（にわとり はじめて とやにつく）
十二月中大寒の末侯。鶏が卵を産みはじめる。神々が来徃する夜と、人間が活動する昼。その夜明けを知らせる鶏は古来より霊鳥とされ、神話では常世の長鳴鶏として登場し、天の岩戸開きで鶏鳴三声。冬の終わりと春の到来を期する。
十二月（丑の月）の中気。小寒の水、大寒に解く。寒さの絶頂期ではあるが、春はもう間近に迫っています。
◆1/21 款冬華（ふきの はな さく）
十二月中大寒の初侯。蕗の薹がそっと蕾を出す。蕗の花を指す「款冬」には、冬の水を叩き破るという意味がある。
◆1/26 水沢腹堅（さわみず こおり つめる）
十二月中大寒の次侯。流れる沢にも、厚くかたい氷が張りつめる。最低気温がこの冬一番の寒さとなる頃ですが、冬来りなば春遠からじ。雪は大地を潤す五穀の精。厳冬の中にあっても、まもなく立春。春がやってくるのを待つばかりです。
◆1/30 雞始乳（にわとり はじめて とやにつく）
十二月中大寒の末侯。鶏が卵を産みはじめる。神々が来徃する夜と、人間が活動する昼。その夜明けを知らせる鶏は古来より霊鳥とされ、神話では常世の長鳴鶏として登場し、天の岩戸開きで鶏鳴三声。冬の終わりと春の到来を期する。
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