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月夜見 [ツクヨミ]コミュの雑節【節分】

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節分(せつぶん)とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。
昔は「せち分かれ」と言って、「季節を分ける」季節の変わり目を意味していました。
本来は年に4回あるのですが、冬から春への折り返し地点の「立春の前日の節分=大晦日」だけ強調されて、今では春の節分だけが行事として残りました。

6世紀に日本に伝わった太陰太陽暦は、同時に陰陽五行思想も一体となっていました。
実際に気温が最も低くなる立春こそ太陽の復活という考えもあり、陰陽五行説による二十四節気は「立春」を一年の始まりとしています。

節分は宮中行事の「追儺(ついな)」を起源とする、陰陽道の重要な祭りでもあります。
追儺は「鬼やらい」ともいい、疫病や災害を追い払うための儀式で、中国では紀元前三世紀の秦の時代には既に行われていました。
疫病や災害は鬼にたとえられ、桃の弓や葦の矢、矛、盾などで鬼を追い払っていました。

日本へは遣唐使によってもたらされ、706年に疫病が大流行し大量の死者が出たとき、文武天皇がこの鬼やらいの儀式を行ったのがはじまりとされています。
平安時代には豆をまく風習はまだなく、中国流に桃の弓、葦の矢を使って鬼を追い払っていました。
その後、次第に民間でも行われるようになり、850年代頃から行事化たそうですが、室町時代(1338年頃〜1573年頃)あたりまでは12月の大晦日の行事でした。

焼嗅がし(やいかがし)は、農民の間で平安時代には既に行われていました。
『土佐日記』に「小家の門のしりくめ繩のなよしの頭ひゝら木らいかに」と記述があり、この頃はボラ(鯔、古名:ナヨシ)の頭を使ってたようです。
節分当日の夕暮れに柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭を刺したものを戸口に立てておいたりします。
また地方によって、縄に柊や鰯の頭を付けた物を門に掛たりするところもあります。
鰯は年取り肴(大晦日の年取りに吉例として使われる魚)とされています。
季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、目に見えない鬼を悪臭とトゲで追い払うためです。

豆まきは室町時代になって、農耕の儀式「豆占い」とも集合ながら全国に広がっていきました。
鬼の目を打つので「魔目」といい、また「魔滅」にも通じるから、暗闇に向かって豆をまきます。
「福は内」と言って室内に豆を撒くのは、地鎮祭の神事で「散米の儀」(米を撒く)という神様への饗応の変形(米から豆に=神から人に格落ち)。
「鬼は外」と言って豆を屋外に撒くのは追儺の儀式。
終わってから「年の数+1」の豆を食べるのは、越年で1歳を加算する年越しの儀式。
そうした儀式が習合した物ともいわれています。
この行事は神道や仏教とは無関係ですが、神社・仏閣でも行われ出したのは江戸時代(1603〜1867)からです。
ちなみに掛け声は通常「鬼は外、福は内」ですが、地域や神社によってバリエーションがあります。

・「福は内」 … 千葉県成田市の成田山新勝寺
・「鬼は内」 … 岐阜県可児郡御嵩町の鬼岩福鬼まつり
・「福は内、鬼も内」 … 奈良県の蔵王寺
・「鬼は内、福は外」 … 京都府福知山市三和町の大原神社
・「福は内、鬼は内、悪魔は外」 … 埼玉県比企郡嵐山町の鬼鎮神社





▽中国のお正月「春節」
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15175921&comm_id=1110372

▽日本独自の暦【雑節】
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=14377976&comm_id=1110372


...

コメント(19)

へ〜っ、知らんかった、「鬼は外、福は内」の他のバージョン!

いつもありがとう、、風月さん!!
今は土用なんですよね。冬と春の間の土用。

冬の土用にも丑の日はあるんだから、
スーパーマーケットは販促にもっと利用したらいいのにね。
鰻のビタミンAは、風邪の予防に効果的なんだし。
(もう終わっちゃったけど!)

今の時期、浅草の浅草寺で節分のお札が出るんですが、
そのお札を買うと、豆もくれます。

あと、都内節分情報なんですが、通称「下谷の摩利支天様」
アメ横の徳大寺には、節分の豆まきに高見盛関が来るそうです。
>yOSHIさんへ

鬼は中国から伝わったものだけど、その前から「おに」と呼ばれる存在は日本にもあって、鬼の読みも最初は「もの」があてられたそうです。
「おに」とか「もの」は「もののけ」、つまり目に見えない存在で「神様」のこと。
恐ろしい存在でなく、悪いもの(ケガレ)を豆と一緒に喰ってくれる存在だったんだと思います。
そんな考えから「鬼は内」なんじゃないかと...


>あのさんへ

そうでした、ご指摘ありがとうございます。

1月6日に「寒の入り」しましたが、二十四節気「小寒」から「大寒」までが『寒の内』の期間。
寒さのピーク『寒の内』は、1月6日〜2月3日の『節分』までの期間です。

また、1月17日に「冬土用入り」した雑節「土用」。
冬から春に生まれ変わる『冬土用』は、1月17日〜2月3日の『節分』までの期間。

▼旧暦は【和みの暦】 〜季節の便り・歳時記〜
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=9592694&comm_id=1110372

▼雑節「土用」とは
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=11600694&comm_id=1110372


そういえば「土用」も「丑」も陰陽道からきてますね!
陰陽師あのさんからは、いつも医食同源のキーワードがちらほら...
またいろいろ教えてください。


>しろがねさんへ

「う」の付くものなら何だっていいかも?
うどんとか牛肉とか梅干、瓜、う、うううううぅ...
年の数だけ豆を食べる「年越しの儀式」の補足:

「来る新春もまめ(達者)でありますように」との願いをこめて、実際の年齢よりひとつ多い数の豆を食べます。
昔は立春を迎えるとひとつ年をとると考えられていたからです...
今日は節分でしたね。
今年は岐阜市の金華山南麓にある弘峰寺の節分まつりに行ってきました。
行ってみるとすでにたくさんの人が集まってて、楽しそうにまつりが行われていました。
鬼のはりぼてと一緒に笹に赤や白の短冊がある七夕飾りがしてあって、なぜか「星祭」???となっている。
なんで節分に七夕なのかさっぱりわからず、住職らしき人に聞いても的を得た答えは帰ってきません^^;

西麓の伊奈波神社界隈も今日は星祭だと聞きました。
この辺りだけの行事なのか、全国的にもあるのか、由来もわかりません。
どなたか教えてください!
↑自己解決しました。

この日、岐阜市の総氏神の伊奈波神社では古式ゆかしい「手筒煙火奉納祭」、その手前にある善光寺では節分の「星祭」だったそうです。
「人は、その年の星の気を受けるものであり、その星の吉凶に左右されると言います。そこで星の新年である立春の前日「節分」に新しい年を無事に過ごせますようにと、祈るものです。」
ということでした。
そういえば、弘峰寺にも九星の一覧表がありました。
現在巫女さんを目指していてそれなりに詳しいつもりでいましたが、こちらのコミュとトピック、何かいろいろ勉強になります、有難うございました〜☆

今日20日は、寒さの極地に至る「大寒」です。

17日にはじまった冬土用が2月3日の節分で明けるといよいよ立春です。
梅が咲きはじめ、体感として日に日に暖かさが戻ってくることになるでしょう。

そして節分と立春は、干支新年ともいうべき年の変わり目。
伝統的には立春から翌年の立春の前日までを一つの干支として区切っていました!!!
詳しい記述、ありがとうございます。

日記のレスに、リンクをお許し下さいな目がハート
いよいよ今日が節分です!
節分といえば豆まきや恵方巻きですが、もちろんそれだけではありませんね(笑)

旧暦には月と太陽のほか、星などの天体を含めた様々な要素が盛り込まれた宇宙暦です。
要素的に陰陽五行が入り込んでいるので一見複雑ですが、土用の丑にうなぎを食べたり、七五三や還暦のお祝いをしたり、知らず知らずのうちに普通の生活の中に習慣として残ってます。

豆まきで年齢プラス1個の豆を食べるのも、立春に年齢が繰り上がる数え年の風習から。
同じ考え方で、干支が入れ替わるのも立春からとなります。
そして人はその年の星の気を受けるため、星の新年である立春の前日である節分に、密教系のお寺では星祭を行うところがあります。

春を無事に迎えるため、迎春の前日にはこうして様々な入れ替えの儀式が行われているのです...


内も外もぜ〜んぶが入れ替わる節分に、とにかく今日はたてかえたてなおしのイメージをしてみましょう!


...
↑日付が変わってないのにフライング気味の書き込みで大変失礼しました^^;

改めて、今日が節分です(笑)
旧暦という太陰太陽暦の中の太陽暦の大晦日です!
昨日は「鬼はうち福はうち」の節分でしたね!

明けて立春となった今日は、冬至と春分のちょうど真ん中。
陰(鬼)と陽(福)が入れ替わる節分から立春で、干支も己丑から庚寅へ変わりました!!!
大護摩に火渡り...

今年は密教寺院で行われる節分星祭に行く予定です!
天気予報では連日、冬将軍による大寒波の到来を告げている。
これは大自然の猛威であるとともに、大地へ春を呼び戻すための艮のエネルギーに他ならない。

自然と対等に暮らしてきた古代人は、畏敬の念からこの艮のエネルギーに対しナマハゲや花祭のような鬼の姿が見えていた。
そして、節分の鬼(丑の角に寅のパンツ)を生んだのだろう...

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