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月夜見 [ツクヨミ]コミュの雑節【土用】

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土用は「土旺用事(どおうようじ)」の略で、「土気の旺盛な時期」の意味。
つまり、陰陽道の土を司る「土公神(どくじん)」がさかんに働く時期です。
この土公神を傷つけないよう、この期間は土を掘り返すような行為を慎まなければなりません。

また、土旺用事には季節の交代を円滑に進めるという意味があります。
土は、死んだものを「土に還す」性質と「命を育成する」二つの性質を兼ね備えた存在。
異なる季節の間に「土用」を置くことで、消滅する古い季節とまだ充分に成長していない新しい季節の性質を静かに交代させる働きをします。
 
世の中の全てが木・火・土・金・水の五つの組み合わせで成り立つという、五行説で季節に割り振る考え方が「土用」です。
しかし季節は「四季」で「五季」ではありませんから、

  木−春
  火−夏
  金−秋
  水−冬
  土−???

と割り振ったら、当然「土」が余ってしまいます。
そこで、「土の性質は全ての季節に均等に存在する」こととなり、各季節の最後の18〜19日を「土用」としました。
これで1年の日数が均等に五行に割り振られたことになります。
今は土用というと夏だけですが、本来は全ての季節に土用があります。
現在では、「太陽の視黄経が27度、117度、207度、297度となる日を土用の入りとする」と定義されております。
ちなみに土用は季節の最後に割り振られるので、「土用の明け」は次の季節の始まる日の前日になります。

・春土用(4月17日〜5月5日頃)
 4月17日頃に「土用の入り」し、「立夏」の前日までが「春の終わり」の春土用の期間

・夏土用(7月20日〜8月7日頃)
 7月20日頃に「土用の入り」し、「立秋」の前日までが「夏の終わり」の夏土用の期間

・秋土用(10月20日〜11月6日頃)
 10月20日頃に「土用の入り」し、「立冬」の前日までが「秋の終わり」の秋土用の期間

・冬土用(1月17日〜2月3日頃)
 1月17日頃が「土用の入り」し、「立春」の前日までが「冬の終わり」の冬土用の期間



◆土用丑の日とウナギ

夏の土用の時期は暑さが厳しく夏ばてをしやすい時期ですから、昔から「精の付くもの」を食べる習慣があり、土用蜆(しじみ)、土用餅、土用卵などの言葉が今も残っています。
また精の付くものとしては「ウナギ」も奈良時代頃から有名だったようで、土用ウナギという風に結びついたのでしょう。
今のように土用にウナギを食べる習慣が一般化したきっかけは、幕末の万能学者として有名な平賀源内が、夏場にウナギが売れないので何とかしたいと近所のウナギ屋に相談され、「本日丑の日」と書いた張り紙を張り出したところ、大繁盛したことがきっかけだと言われています。

丑の日の「丑」は十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の丑です。
十二支は日付にも適用されていて、12日に一度は「丑の日」がやってきます。
この日付に割り振られた十二支は現在の曜日と同じで、順番が入れ替わったりしませんので、こまめに日付を数えてゆけばいつが丑の日かを知ることが出来ます。

土用丑の日に、牛を洗う・水浴すると言った牛や水に関係する風習もあったそうで、本来は「丑の日に牛を食べる」のが一番でしょうが、肉食がはばかられた時代、代わりに「ウの付く食べ物」を食べることになったのかもしれません。


◆土用丑の日の謎、五行の組み合わせによる呪術説

十二支のうち「丑辰未戌」の4つが五行の「土」に配当されています。
ちなみに、夏の土用は旧暦で言えば六月(未月・土性)。
もちろん土用なので、季節に配当された五行は土性。
また直前の季節、夏は五行では「火性」。
五行の相生説では、「火生土」ですから、土性の力が増します。
こうなると、調和しているべき五行の力のうち夏土用は「土性の力」が突出し、バランスを失う危険な時期と考えられました。
陰陽五行のバランスをとるためこれを押さえる力が必要になります。
ここで、相生説の「火生土」を押さえるには、火に打ち勝つ力が必要となり、相剋説で言えば「水剋火」。
水性をもつ季節冬の土用に関係するもので、夏土用の土性の暴走を押さえる。
冬土用の時期はと言えば旧暦十二月(丑月)。
未月に丑月を配するわけにはいきませんから、変わりに「丑の日」を配し、さらに「丑」に関係するものを祭る、供えるなどして陰陽五行のバランスをとろうとしたのだとするのが呪術説。

※参考文献:吉野裕子著「陰陽五行と日本の民俗」より





▽日本独自の暦【雑節】
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=14377976&comm_id=1110372


...

コメント(17)

土用が四季にあり、その時期は「土」を動かすことが嫌われますね。
なるほど、『死んだものを「土に還す」性質と「命を育成する」』からだったのですね。
しろがねさんのお書きの日付は、新暦による日付です。

土用は元々は二十四節気の内の四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前18日を指すものでした。
現在は太陽視黄経 27,117,207,297度から四立の前日までとなっていますが、四立自体も太陽視黄経で 45,135,225,315度と定められていますから、実質は変わっていません(たまに1日違うことがあるくらい)。

さて、ゆりゆりさんの

>しろがねさんの書いてくださった日にちは、
>太陽暦になおしたものですか?

という質問の前提には土用は

 旧暦の日付によって決定されているという 誤解

というがあるように思えます。「誤解」と書いたとおりで、土用やその計算の元になる二十四節気は「旧暦の日付を決めるためにそれに先だって計算されるもの」ですので、二十四節気がいつになるかを求めた後ではじめて、「旧暦の日付」が出来ます。
旧暦の日付が出来て、それから土用や二十四節気が決まるわけではありません。

また、土用や二十四節気が「太陽視黄経」で決定されていると書いたとおりで、太陽暦に属する事柄。よって新暦の日付の方が、土用や二十四節気を説明するには便利です。

たとえば、今回の土用の入りを2006〜2008の間拾い出して新暦と旧暦の日付を並べると

 新暦 2006/10/20 旧暦日付 8/29
 新暦 2007/10/21 旧暦日付 9/10
 新暦 2008/10/20 旧暦日付 9/22

となります。
長くなってしまいましたが、誤解されたままにならないよう説明させて頂きました。
今年は7月20日(金)から夏土用に入りました。

もともと中国伝来の道教の影響で、陰陽道の土を司る「土公神(どくじん)」が支配する期間ということです。
土公神を傷つけないよう、この期間は土を掘り返すような行為を慎まなければなりません。

古い暦法書には「土を犯し、殺生を忌む」とあり、カマドの修復・井戸掘り・壁塗り等土を動かす事を禁じたといいます。
今でいえば無駄な水道工事や道路工事は、当然慎まないといけません...
↑◆土用丑の日の謎、五行の組み合わせによる呪術説

※補足

夏土用は、相生説の「火生土」で「火土を生ず」という関係にあり、火の気が異常に強まって暑すぎる時期となります。
この「火生土」を押さえるには、火に打ち勝つ力が必要となり、相剋説の「水剋火」で「水は火に剋(か)つ」となる。
そのために、この期間の水気の日である「丑の日」が導入された。
この考えの延長に、水気の色は「黒(玄)」であり、魚という「水気の象徴」と併せて、牛よりも「鰻」となっていったようです。
今日から春土用です!

ツバメが飛んでウグイスが鳴いて、めいっぱい春を感じてたらいつの間にか土用入りしました。
今日も菜種梅雨ですが、この17日間を過ぎると立夏。
もう暦の上では夏です...
太陽は夏至(6月21日)がすぎ小暑(7月7日)もすぎて、今は大暑(7月21日)へ向かってます。
天上で夏至にピークを迎えた太陽エネルギーが、いよいよ地上に舞い降りてきます。
やがて梅雨も明け、猛暑の本格的な夏の幕開けですね!

そして、ちょうどそのころは夏土用の期間(7月19日〜8月6日)が立秋まで続きます。
丑の日はにはやっぱりウナギが食べたくなります(笑)
今年の丑の日は7月24(木)と8月5日(火)の2回ありますので、チャンスは2回あります!

そして土用が明けると初秋の秋がはじまりますが、今年はたまたま立秋(8月7日)と七夕が重なりました。
旧暦は表面的には月の暦ですが、しっかりと太陽のリズムをベースにしています。
宇宙は完全なる調和。
バランスですね!
暑中お見舞い申し上げます!

今日は「二の丑」といって、2回目の丑の日です。
とにかく暑くて体が夏バテ気味なの当たり前。
そんな時節です。

しかし本格的暑さのピークはまだまだこれから、土用が明けた立秋からです。
このピークのときこそ、必ずその先が見えてきます。
夏でも秋でもない土用の時期。
土地にもよりますが、もうすでに秋を見つけだした人もいるのではないでしょうか?

土の氣が際立っているから土を動かさないようにとの先人の知恵。
庭の草も生え放題です(笑)

どうぞみなさま、お体に気をつけてご自愛してください♪
昨日の20日は秋の土用入(207°)でした。
この日から立冬の前日までの18日間(今年は10/20〜11/6)が秋の土用です。

この間は土をいじるような行為の禁忌とされ、田畑の耕地や井戸など気を使わなければいけません。
しかし土木工事などこれでは仕事になりませんので、土公神の力が及ばない間日(まび)というものがちゃんと設けられています。
この禁忌が一時的に解除となる間日は、4つの季節の土用毎に3つずつの十二支が割り振られています。

例えば、秋の土用の間日は未(ひつじ)、酉(とり)、亥(い)の日となり、今年は...

10/22→ひつじ
10/24→とり
10/26→い
11/03→ひつじ
11/05→とり

の5日となります。
1月17日、8:57(太陽黄経297°)に土用入りしました!

この日から2月3日の節分までが、冬から春へと移りゆく冬土用の期間です。
夕方すぎに十六夜を見たのに、突然雨が降ってきて木枯らしビュービュー吹いてきた。
かと思えば今また晴れてきました...

きっと天地(あめつち)が陰陽のエナジー交換してるんでしょうね〜
今は15日周期の大寒でもありますが、1月17日から2月3日までは立春へ向かう冬でも春でもない土用の期間でもあります。
土用とは四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前日(節分)までの28日間で、四季毎の中間である五つ目の季節です。

この土用の期間は土公神(どくじん)が司るので土を動かしてはならないとされているため、農業や土木関係者に多く信仰されてきました。
その土公神は竈神と同一神とされる場合があり、もしかすると三宝荒神祭が年に複数回あるのも年に4回あった土用に行われていたのかもしれません...

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