エスパーニャ、もうひとつの旅コミュの旅での危険な事件簿

2009年秋のスペイン旅行の初っぱなに遭遇した窃盗団の話をしておきます。

日本からパリ経由でバルセロナ空港に降り立ち、レンタカーの手続きを済ませてから
１人で空港の駐車場のレンタカー会社専用スペースへ行き、荷物を積み込んで借りた車の
周囲を点検している時のことです。時間は夜８時過ぎで辺りはもう真っ暗でした。

身なりとしては特に怪しそうでもない男性が、「英語は話せますか？」と言いながら近づいてきて
聞いたこともないレンタカー会社の事務所はどこか？　と尋ねてきました。
「ここはレンタカー各社のスペースだからどこかにあるんじゃないか？」と答えても
「そうじゃなくて○△□・・・」と意味不明のことを一生懸命説明しようとします。
（後から思い返すと、わざと意味不明にして注意を引いていたのでしょうね）

そうこうしている内に私の背後で物音がしたので振り返ってみると、一瞬我が目を疑う光景が！
見知らぬ男が助手席のドアを開けて、私の荷物を物色しているではありませんか！

とっさに私の口から出たのは何故だか英語のスラングだったのですが、とにかく急いでその男を
車から引きずり出し、首根っこを締め上げてやりました。
最初のうちは、見つかったか・・・というような惚けた顔と奇声を発していたその男も
次第に目の色が本気になってきて、その辺で離しておいた方が良いぞ、と言っている様でした。

その瞬間、最初に話しかけて来た男とチームだと悟り、２対１の上にこちらは荷物が４つ、
あまりにも分が悪い状況を理解したので、とにかく襟首を掴んでいた男をそのまま突き飛ばし
車のトランクを開け放っていた後方へ振り返ったのですが、話しかけ役の男は既に遠くへ
逃げ去って行くのが見え、再び盗み役の男を警戒した時には足早に走り去っているところでした。

手口がばれてしまった今となっては、駐車場みたいな人目に付くところで強盗していては、
今後の仕事に差し支えるということなんでしょう。
なかなか引き際も見事でした。

幸いにも助手席においてあった荷物はリュックタイプのカメラバッグで、恐らくどこをどう
開いて良いのか解らなくて手間取っていたのでしょう。何も盗られずに済んだのでした。

後になって考えてみると、どこにでもあるような手口にコロッと引っかかった自分に腹が立ちました。
スペイン訪問も１５回目という油断と、機内で飲み過ぎたこと、出発前に風邪気味で
鼻炎薬を飲んでいてボーッとしていたこと、などが理由に挙げられますが、
そもそも明らかに外国人にしか見えない自分に空港内でのことを尋ねて来るはずがない、
ということにすぐに気がつかなかったのは油断以外の何物でもないですね。

しかしこの一件でスペイン旅行に慣れきってダレにダレていた気持ちが一気に引き締まり、
気を取り直して１６０Km離れた初日の宿まで無事に走り、その後も順調に旅ができたことは
幸いだったと思うべきなんでしょうね。

今後皆さんが同様な事件に遭うことのないよう書き記しておきます。

コメント(2)

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[2] mixiユーザー 04月09日 19:32

スペインでクレジットカードを使われたことがある方にご注意です。

カード会社から連絡があり偽造カードらしき利用を検知したので、仮差し止めをしたと言われました。
日本国内での不正使用だったらしいですが、住所地でない場所で１０万円の利用だった為、
自動セキュリティに引っ掛かってきたというものでした。

恐らく最近多くなってきている、スペインを始めヨーロッパでのカード利用情報を
管理している会社からの情報流失が原因と見て間違いないだろうとのことでした。

スペインの旅行でクレジットカードを使われる皆さんも、帰国後時間が経ってからでも
利用明細には必ず目を通したり、利用通知メール・サービスなどを活用して偽造カードや
不正使用には十分注意しましょう。

それにしても、住所地でない国内の何処かで１０万円の買い物をしただけでセキュリティに
引っ掛かるとは初めて知りました。結構厳しいものですね。

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