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五分摩訶将棋(大山式ミニ将棋)コミュの大山名人と五分摩訶将棋

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(A図)大山式

「大山名人とミニ将棋」

 大山康晴十五世名人の作られた「ミニ将棋」について、書き留めておきたい。
 平成二年十月、『大山康晴全集』(毎日コミュニケーションズ刊)の編集が最終段階に入って、『週刊将棋』の大崎編集長と名人宅を訪問したときのことである。
 街の夕涼みの縁台に将棋盤が持ち出され、子供達も大人の仲間に入って、いつしか将棋に親しみ、覚えていった時代が懐かしいとの話から始まって、子供だけの「挟み将棋」「飛び将棋」「回り将棋」の競技会や、家族ぐるみの将棋対抗戦、歩行者天国や団地広場での地域将棋界など、普及のあり方に話が大いに弾んだ。その時に名人から示されたのが「4×5のミニ将棋」である。(A図)
 「4×5」の紙盤は、厚手の合成和紙に刷ったもの。十枚の駒は合成材を打ち抜いたものだが、駒文字は、すべて名人がひまをみてはいちいち書かれた「名人直筆の駒」ということで、音に聞く名人のまめまめしさと熱意に驚き、恐れ入ったものであった。
 〔ルール〕?相手の駒を取ったときに成る。?取った駒を打つときの表裏は自由?駒…かっこは裏。角(と) 金(飛) 銀(香) 歩(桂)?駒の並べ方(A図)


 普通の9×9盤では序盤の指し手の進行が遅く、初心者や子供には退屈で飽きられやすい。ミニ盤は初めから駒の接触、交換があり、スピード感があって覚えやすい。携帯にも便利だ。
 いつも名人は旅行かばんに「ミニ将棋」を入れていて、飛行機のなかなどで見知らぬ隣人との話が弾むと、これを配って将棋の宣伝に努められたという。
 名人は、こども祭りなどの集まりに参加賞として、ミニ将棋を配り“ミニ将棋名人戦”をやってみたい、と言っておられた。
 囲碁界では、早くも昭和三十年ころより、石の動きを早く覚えるには盤面がせまい方が解りやすいということで「ミニ碁=九路盤」などの「少路盤」を使って初心者に対する普及活動が行われてきた。最近では、趙治勲本因坊は、「三路盤から始まる少路盤」での子供講座の全国巡業指導も積極的に行っておられ、「親が子に教えていかない限り、囲碁人口の漸減傾向を防ぐことはむづかしい」と、囲碁の今後を憂慮しておられる。将棋人口の将来と普及についても、同様のことが言えよう。
 「ミニ将棋」については、昭和四十五年の斉藤栄氏の「5×8盤」の考案をはじめ、いろいろな考案が発表されている。ルールなど未完成の点はあるが、これから工夫改良を加えて、将棋の普及に大いに役立てたいものである。
 (以下、芹沢式・斉藤式ミニ将棋の対局棋譜など。省略 )

越智信義著 「将棋の博物誌」(三一書房刊 1995年10月31日初版発行)

______

五分摩訶将棋に関する貴重な資料だと思います。
将棋普及にかける大山先生の熱意が伝わってくるようです。

※2008年4月23日、書名の誤記を修正しました。

コメント(2)

2年前の書き込みに、今更ながらフォロー。
書名、「将棋の博物誌」かと思われます。ISBN 4-380-95270-3。

将棋の博物誌 @将棋 棋書ミシュラン!
http://mist.freespace.jp/Rocky-and-Hopper/Kisho-Michelin/380/4-380-95270-3.htm
が詳しいでしょうか。
>たまご915さま

ああ!本当ですね。二年間も間違ったまま放置(汗)
ご指摘感謝です、すぐに訂正します!

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