SHIBUYA-FM 78.4MHZコミュの元社員から「快適に聴くには！」

いやいやいや〜どうもです〜
渋谷ＦＭの元社員です〜
もう退社してから４年経ちますが
根強いコアな人気があって嬉しいです〜

ところで、社員していたので技術的な情報を少し。

　通常、県域局（ex. TOKYO FM/J-WAVE）は主に水平電波という形式を使っています。渋谷FMの電波形式は垂直電波といって、通常のラジオと異なる電波の飛び方してます。

＜水平電波＞
　利点として遠くまで飛ぶ電波です。ただし、高層ビル群などの中には届きにくいという欠点があります。県域局は電波出力が強いのであまり欠点になってませんが、、、。

＜垂直電波＞
　利点として高層ビル群の中でも受信しやすいというメリットがあります。ただし、遠くに飛びません。。。曇りの日には遠くに到達するという、いささか怪しい特性があります。


　渋谷ＦＭはコミュニティＦＭなので、その地域の方々が聴けるようにとの配慮で垂直電波という形式を採用したんだそうです。ただし、電波出力が極端に小さく、knotoがいた頃で「10W」という非常に小さいものでした。ちなみにJ-WAVEは「10KW=10000W」でなんと渋谷ＦＭの1000倍という高出力。
　この小さい出力が問題になって、聴けない人が続出でした。今でもあまり変わりませんが。。。現在は「20〜30W」にはなっているはずです。この出力は「免許事業」なので、思い切った出力アップは絶望的なようです。

　knotoが社員していた頃に、聴けないというリスナーに対して、
可聴範囲内であれば「こういう風にすれば聴けます！」というアドバイスをよくしていました。出張してアンテナを取り付けたりもしてました。


　で、ここからが本題。
　その時していたアドバイスを以下に書きますね。

１）周波数78.4MHzですが、デジタルのラジオ（チューナーがデジタル形式のもの）の場合、微妙なチューニングが「0.1」ポイント刻みでしか合わせられないのがほとんどですよね。
　実はラジオ受信機個々の個体差によって、受信できる周波数にバラツキがあります。「78.3」だったり、場合によっては「78.45」だったり個体差によって微妙に表示が違っていたりするんです。コレは受信機の問題。渋谷ＦＭはキッチリと「78.4」で出てます。
　一方、アナログラジオの方が周波数に合わせやすいという利点があります。ダイアルを回して聴きながら受信できる周波数を微妙に調整できるからです。
　高級なラジオチューナーにデジタル機が少ないのもこのためです。とっても回しやすく大型のいかにも高級そうなダイアルがついており、すっげー微妙な周波数帯に合わせられるような技術的配慮がなされております。
　まぁ、そういうので聴け！　とは言いませんが、アナログラジオの方が合わせやすいのは確かです（^_^)

　デジタルラジオの場合は「78.5」とか「78.3」とかに周辺の近い数字にしてみてください。実際、「代官山だけど聴けない！」っていう某アパレルメーカーのオフィスに行ったとき、どうしても受信できなかったんだけど、「78.35」とかにしたら受信できたという経験があります。盲点でした。デジタルラジオは微弱な電波をオートでキャッチしにくいという特性があるので、手動で調整されることをオススメします。

２）ラジオ（もしくはアンテナ）を電波が出てる方向に配置する。
　　渋谷ＦＭの電波は青山の「こどもの城」の斜め裏手にある「アライブ美竹ビル」の屋上から送信されてます。その方向へ向けて見てください。

３）アンテナを「Ｔ字型」タイプに変更しさらに「Ｉ字型」に設置する。
　　ラジオにアンテナを付けてない人もたまにいました(^_^;)　今一度チェックしてみてください（県域局は出力が高いのでアンテナなしで聴けたりする）。

　ミニコンポなどの据え置き型には製品に必ず付属してると思いますが、付属してるものは実は渋谷ＦＭには不向きです（苦笑　東急ハンズなどで売られている「Ｔ字型アンテナ（￥900くらい）」を購入して「Ｉ字型」に設置してみてください。垂直電波なのでアンテナを「たて」にするわけです。その際「アライブ美竹ビル」方面に近い窓に貼り付けるとなお好いです。

　また、テレビ用のアンテナケーブル「同軸75Ω」のケーブルが余ってればそれを付けた方が受信しやすいケースもあります。

　さらに、テレビ用のアンテナ設備に無理矢理付けてみるという方法も有効な場合があります（テレビのアンテナから分配機を追加して配線する）。

　さらにさらに、ポータブル・ラジオの場合は「ヘッドホン」のケーブルがアンテナの役割を兼務してますので、受信しやすいというメリットがあります。そういったラジオをミニコンポにつなげるとかでも案外聴けたりします。。。いやそっちの方が応用度が高く、聴ける確率も高いです。

　
　ちなみに電波は「天候」や「周囲の電波状態」、また（余談ですが）「地震」などの気象関係に影響を受けやすいので、「今日はなんか受信しにくいなー」っていう日もあります。


　今現在「聴けるんだけどクリアに受信できない」っていう人や「キレイに録音したい」という人は「アライブ美竹ビル」付近で受信するのが一番です。電波は遠くに行くほど弱くなりますから近いと「音量」も大きく「クリア」なんです（当たり前の話でしたね、、、）。
　これは忙しい皆さんにとってはあまり現実的ではありませんね（汗

　アンテナの位置を高くする！　というのも有効です。

　あとは、みんなで「出力アップ」といった「要望書」を総務省に送りつける。という地道な方法もありますが、いつ実現するかはわかんないですね（苦笑


　ということで、他に思いついたらお知らせしますね。
　また、渋谷ＦＭの現社員から有益な情報をゲットしたら皆さんに無理矢理知らせたいと思います。

　knotoのラジオも良かったら。
　「昼間っからダブダブ」つーカンジです。
　うっへっへ（by ギャンブルレーサー）

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