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空海の詩コミュの般若心経の世界☆★

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空海著『般若心経秘鍵』は頌偈(詩)の宝庫です。

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真言不思議  観誦無明除  一字含千理  即身証法如

行行至円寂  去去入原初  三界如客舎  一心是本居

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☆読み下し文

真言は不思議なり 観誦すれば無明を除く

一字に千理を含み 即身に法如を証す

行行(ぎょうぎょう)として円寂に至り

去去(ここ)として原初に入る

三界は客舎の如し 一心は是れ本居なり

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☆現代語訳

真言というものは不思議なものである

本尊を観想しながら(真言)を唱えたならば、根源的な無知の闇が除かれる

真言のわずか一字の中に、千の理法が含まれている

それによって、この身このままで真理をさとることができる

「羯諦羯諦」と行き行きて、静かなる涅槃の境地に至る

また、「羯諦羯諦」と去り去りて、根源的な悟りに入る

いまだ悟らぬ者には三種の生存世界は、あたかも仮の宿のごとくである

しかし、衆生みなが持っているただ一つの心が、本来の依り所なのである

コメント(19)

『般若心経』中の「羯諦」はサンスクリット語の音訳で、以下のようなふたつの意味を含んでいます。

 行く(日本語) go(英語)  去(中国語)

 行う(日本語) do(英語)  行(中国語)
初めて知りました。般若心経にもいろいろ深い意味があるのでしょうね。ありがとうございました。
おさとうさま  コメントありがとうございます。

もう少し詳しく説明させていただきます。

☆サンスクリット語 gate(ギャティ) (フォントがなくてすいません。)

英訳辞典では、 move、motion、 enter となっております。
日訳辞典ではこれらをすべて含めて、「往く」としているようです。彼岸に往く、往生という用法があります。

お大師さんの当時の中国語では、「去」(中国語 qi)は「行く」、「go」というニュアンスで現代中国語とほぼ同じと考えられます。また、「行」(中国語 xing)は、「修行」などの用法のように「do」というニュアンスで、これもほぼ現代中国語と同じと考えられます。

したがいまして、大地さんの用いました現代語訳(『宮坂宥勝『空海コレクション2』(ちくま学芸文庫)』は、現代人の言語感覚の訳で、お大師さん当時の言語感覚とちょっと違うということです。

お大師さん当時の漢文は中国語そのものですから、中国語として「行行至円寂  去去入原初」を読み取ると、「行」=「do」、去=「go」というニュアンスで用いていることがわかります。すなわち、

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「行行至円寂  去去入原初」

修行や所作、日々の行いの積み重ねによって円寂(涅槃)の境地に至り、一歩一歩進んで、原初(根源)の悟りの世界へと行く(入る)ことができる。
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といったように小生は読み取っております。いささか専門的な話で御免なさい。

合掌
こんばんは^^

般若心経の真髄となるマントラ「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦  菩提薩婆訶」についていささか勉強しました。 


柳澤桂子『生きて死ぬ智慧』(小学館)には

「行く者よ  行く者よ 彼岸に行く者よ 彼岸に完全に行く者よ 悟りよ 幸いあれ」   
と訳されておりました。

また、

玄侑宗久『現代語訳 般若心経』(ちくま新書)には、

「わからないままで、そのまま唱えれば良い。わかろうとするほどにわからなくなる。」といったようなことが書いてありました。


わからなくて安心しました^^
顕密はるかにはるかなり、顕の中の秘にふれた思いです。

八十八ヶ所のお参りで実感いたしました。ご本尊の前でただひたすらご真言をお唱えしましたら、一体感を???感得したような想いを体現??したように思えました。
フェニックスさま ありがとうございます^^

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「大般若波羅蜜多心経といっぱ、即ち是れ、大般若菩薩の大心真言三摩地法門なり。」(『般若心経秘鍵』より)

「般若心経」は般若菩薩の心髄の真言であり、悟りの境地である。
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ここが全くわからなかったのですが、少し見えてくるものがあります。やはり体験、体現するものなんでしょうね。
いろいろありがとうございます。なんだかわかった様なきになります。私も四国いっておりますが、なんとなく日常の煩雑さから開放されたような、お大師様に包まれているようなそんな安心感を感じています。そのうち皆様のように少しでも悟りの世界に近づけるといいのですが
フェニックスさま  おさとうさま

「般若心経」は声出して読み、手先を使って書くためのお経だと思います。静寂なる安心感が体にしみ込んでいくという感じがします。

合掌
『般若心経秘鍵』冒頭の頌です。

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文殊利剣絶諸戯   覚母梵文調御師
チク、マン(梵字)真言為種子  含蔵諸教陀羅尼
無辺生死何能断   唯有禅那正思惟
尊者三摩仁不譲   我今讃述垂哀悲

文殊の利剣は諸戯を絶つ  覚母の梵文は調御の師なり
チクマンの真言を種子とす 諸教を含蔵せる陀羅尼なり
無辺の生死(しょうじ)何(いか)んが能(よ)く断つ
ただ禅那と正思惟のみ有ってす 尊者の三摩は仁譲らず
我今讃述す、哀悲を垂れたまえ
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「文殊の利刀は諸戯を絶つ」

諸戯(しょけ)(もろもろの戯論)とは、妄想、虚妄などとも言います。

『秘蔵宝鑰』には、こうあります。「空」の教え(三論教学)です。

「八不利刀断戯論  八不の利刀は戯論を断つ」

一切のものは総て、生じたものでもなければ滅することもなく、無くなるものでもなければ永久に存在するものでもない、万物は同一でもなく異なったものでもない。何処かへ往ってしまうものでもはければ何処から来たというものでもない。この事実を悟ることが出きれば、あらゆる迷いを断ち切ることが出来るのである。

注;八不  龍樹『中論』の「観因縁品」第一に説かれる、不生不滅、不常不断、不一不異、不来不異の八不中道の教えのこと。  
文殊菩薩さまの智慧は「空」の境地から出てくるのですね。
ありがとうございます。
『般若心経秘鍵』三論教学頌

八不に諸戯を絶つ
文殊は是れかの人なり
独空 畢竟の理
義用最も幽真なり

☆現代語訳 
上述のごとく迷いを断ち切り、空に至ることを説いています。
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『般若心経秘鍵』法相教学頌

二我 何(いず)れの時にか断つ
三祇に法身を証す
阿陀は是れ識性なり
幻影(げんよう)は即ち名賓なり

☆現代語訳 
人、法とも無我でなければならない(人法無我)。と説いています。教えを説く人も、教えの内容にもとらわれてはいけない....と。

阿陀とは第八識(阿陀那識、阿頼耶識)のことで、人間の深層心理の根源にある存在意識です。これに目覚めたときに、現象世界(幻影)が名前のみの仮の姿であることを悟ります。
基本に戻りまして、『般若心経秘鍵』の冒頭全文をご紹介致します。

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文殊の利刀は諸戯を絶つ   覚母の梵文は調御の師なり

チクマンの真言を種子と為す 諸教を含蔵せる陀羅尼なり

無辺の生死何くんか能く断つ 唯禅那正思惟のみ有ってす

尊者の三摩は仁譲らず    我今讃述す哀悲を垂れたまえ

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(現代語訳)
文殊菩薩の持つ鋭い剣は、もろもろの言葉による煩悩を断ち切ってしまう。

般若菩薩の持つ梵文(『般若経』経典)は、煩悩をしずめる師である。

それら二尊は、チク(般若菩薩)マン(文殊菩薩)の梵字によって象徴される。

その梵字は、さまざまな教えを含んだ不思議な陀羅尼である。

限りない生と死を、どのように断つことができようか。

それには、ただ心の集中と正しい思念があってこそ可能となる。

尊者の悟りの境地を、み仏は深い立場からお説きになった。

私は今からそのことを説き示そう。み仏よ、どうか私にお慈悲をお与えくださいませ。

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南無大師遍照金剛  合掌
無辺の生死いかんがよく断つ。ただ禅那と正思惟のみ有ってす(『般若心経秘鍵』冒頭文より)

数限りもないほど生まれたり死んだりすることを繰り返しているこの世界は迷いの苦しみに満ちている。この果てしもない苦悩の根を断つことのできるのは、ただ瞑想の静寂な心と、正しい智慧とである。


弘法大師空海は、輪転する生死の繰り返しを苦しみの世界として捉えて、それを「断つ」ということをおっしゃってます。この考え方は仏陀の輪廻の苦しみからの解脱と同じ境地に立っていると思います。

禅定生活を基本として、正しい思惟を行うことによってのみ断つことができる。という仏陀の生活の基本、仏教の基本を説いていらっしゃいます。

合掌
(顕密問答)

問う、顕密二教其の旨天に懸なり。

今此の顕経の中に秘義を説く不可なり。


医王の目には途に触れて皆薬なり。

解宝の人は鉱石を宝と見る。

知ると知らざると何誰が罪過ぞ。

又此の尊の真言・儀軌・観法は、仏金剛頂の中に説いたまえり。

此れ秘が中の極秘なり。

応化の釈迦は給孤園に在して、
菩薩・天人の為に画像・壇法・真言・手印等を説いたもう、
亦是れ秘密なり。

陀羅尼集経の第三の巻是れなり。

顕密は人に在り、声字は即ち非なり。

然れども猶顕が中の秘、秘が中の極秘なり。

浅深重重耳。

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