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金融危機を考えるコミュのサブプライムローン問題

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管理者の気力不足や体調不良により、最近は全くスレッドを立てられませんでしたが、この問題は当初の識者達の予想以上に長期化しそうなので、ここらで自分なりの意見をまとめておきます。

サブプライムローンが問題になったは今年の6月頃でしたが、その前から「この状態は『住宅バブル』であり、いつか弾ける」との声は根強く存在しました。しかし、今年の春頃にWBSを見ていた時、小谷キャスターが識者(名前は忘れました)にこのことを尋ねたところ、

 「いつかバブルのように弾けるかもしれないが、アメリカ経済は堅調で耐えられる」
 「世界市場に占める住宅関連の債権は微々たるもの」
 「金融機関は証券化してオフバランスにしており、経営には影響ない」
 「大きな問題にはならないと思う」

との、楽観的な発言がありました。しかし、現実は・・・

 「世界市場に大きな影響を与え、株安を招いた」
 「証券化してリスク分散した結果、世界市場にリスクが散らばった」
 「リスクがどこにあるのか不明であるため、金融機関が及び腰になった」
 「金融機関の引き締めにより、ファンドの資金調達が困難になった」
 「予想以上に金融機関の決算に悪影響を与えた」(日本では野村證券やみずほ証券など)

そして、思わぬ形で飛び火も・・・

 「三陽電機の半導体事業の売却が中断」(ファンドの資金調達が困難になったため)
 「9,000億円の評価損を計上したメリルリンチCEOが実質解任」(引責辞任)

ここまで影響が出ている状況で、果たして前述の「問題ない」と発言した識者は、今でも当時の考えを変えていないのでしょうか?名前を覚えておけば良かった・・・「豹変」したかどうか確認したかったです。ウッシッシ

9,000億円の評価損は、かつて旧UFJ銀行が金融庁検査の指摘で上澄みされた与信関連費用(7,000億円)をはるかに上回ります。一概に比較できるものではないですが、金融に携わっていない人が見れば、どちらのケースも

 「どうしてこれ程の影響が起きるのか、原因も金額もさっぱり分からない!」ちっ(怒った顔)

と思うでしょう。それくらい、原因が分かりにくいうえに影響額が尋常ではないです。私もここまで問題が肥大化し、かつ長期化するとは考えていませんでした。あせあせ

ところで、この問題の特集を見ていて印象的だったのが、サブプライムローンを担当していた金融機関の担当者のコメントでした。

 「当時は人(債務者)の審査はしていなかった。」
 「(値上がりを『確実』視していた)住宅が審査の対象だった。」

「住宅」を「土地」に置き換えると、まさに90年代の日本のバブル崩壊を髣髴とさせるコメントで、寒気がしました。あの頃とは時代背景は異なりますが、

 「人はカネが余れば、誤った使い方をしてでも消費する」冷や汗

このことは20年以上経っても全く変わらなかったことになります。金融工学が発達して、金融機関は「証券化(オフバランス)によってリスク分散を図った」のですが、「分散されたリスクが世界中にばらまかれて実態不明により世界市場で信用不安に陥る」とは、

 「本末転倒」もうやだ〜(悲しい顔)

この一言しか、頭に思い浮かびません・・・。がまん顔

この問題について、皆様はどうお考えになりますか?

コメント(2)

とうとう、日本の金融機関も打撃(現時点で総額3,000億円)を受けました。

みずほ証券と新光証券との合併延期、シティと日興コーディアル証券との株式交換比率の変更、消費税率引上の見送りなど、損失額だけでなく金融機関の施策や経済政策にまで影響を及ぼし始めました。ここまでくると、もはやアメリカだけの問題ではないことは確実です。がく〜(落胆した顔)

それにしても・・・前田社長(みずほFG)は相変わらず素敵です。冷や汗

 「ここまで損失が出るとは、申し訳ないが、想定していなかった」

あっさりと「金融のプロ」であることを放棄したこの発言は情けない限りですが、こういう人間がトップで居続けること自体、邦銀のレベルが推し量れます。もうやだ〜(悲しい顔)
シティグループがアブダビ投資庁(ADIA)からの75億ドル(約8000億円)の出資をとりつけたり、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など欧米の5中央銀行が、短期金融市場への流動性供給など市場安定化対策を発表したりと、年末になっても未だに世界中で問題の収束に手間取っている状態です。

高等数学を駆使する金融工学による債権の証券化・流動化は、言い古された感もある「人間の不安心理」の前には脆く儚いものだと、改めて考えさせられました。がく〜(落胆した顔)

12月14日の日本経済新聞(19面)では、「『直接金融もどき』の宴の後」と銘打ったコラムがありましたが、ここでは現在の金融市場について痛烈な批判をしています。(以下、抜粋)

 ガルブレイスが「バブルの物語」で描いたユーフォリア(陶酔的熱病)
 そのものだ。金融機関は利益の先食いで空前の繁栄を装い、知的行為の
 スターたちは目のくらむようなボーナスを得て蕩尽(とうじん)した。
 強欲な面々の宴(うたげ)の後始末のツケを払うのは実体経済である。

 米国流ビジネスモデルを礼賛、詐欺師を褒めちぎった伝道者たちは、
 これをどう見ているのだろうか。

・・・と掲載されたいたその日に、投資銀行大手のゴールドマン・サックス・グループが、サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手への住宅ローン)を担保とした証券のショート戦略に成功し、この戦略に関連して2007年11月末までの1年間に40億ドル近くの利益を上げたそうです。

金融市場が先の見えない不安感に囚われても、「強欲な面々」は転んでもただでは起きないようです。顧客が損をしていても、自分達は「逆張り」で損失以上の儲けを出す。人間の欲深さは際限がないことを痛感させられました。もうやだ〜(悲しい顔)

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