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試写会・映画館にてんやわんやコミュの『イースタン・プロミス』[ 2008年6月公開 ]

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●Introduction
病院で働くアンナの下に、一人の少女が運び込まれる。意識を失くした少女は、女の子を産み落とし、息を引き取る。バッグに入っていた手帳にはロシア語で日記らしいものが書かれており、少女がロシア人であることが分かる。手術に立ち会ったアンナは、少女の身元を確認するため、ロシア料理レストランのオーナーに相談すると、自分が日記の翻訳をしようと申し出る。しかし、その後、謎のロシア人、ニコライがアンナに近付き始め…。

デヴィッド・クローネンバーグ監督作品。看護師のアンナは、病院で亡くなったロシア人少女の身元を探そうとする。しかし、それは、ロンドンの裏社会に存在するロシアン・マフィアの恐ろしい犯罪組織に繋がっていた。主演は、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に続けてクローネンバーグ監督とタッグを組むヴィゴ・モーテンセン、『キング・コング』のナオミ・ワッツ、『オーシャンズ13』のヴァンサン・カッセルほか。2作続けて同じ俳優を使うことが少ないクローネンバーグ監督が、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のヴィゴ・モーテンセンを起用するとは、余程、意気が合ったと見た。二人のツーカーぶりは、スクリーンに十分現れている。
[ 2008年6月公開 ]

コメント(3)

※修正しました!

 ロードオブリングのアラゴルンがスクリーンに帰ってきました!
 『イースタン・プロミス』の主演ヴィゴ・モーテンセンは本作で、本年度のアカデミー主演にノミネートされた作品で、その抑制のなかに人間味を漂わせる演技は、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ=ルイスと甲乙つけがたいものでした。間違いなくクローネンバーグが新境地を拓いたものといえます。
 アラゴルン役のモーテンセンもそうだったけれど、彼の演じるのは役はどれもクール。今回は、そのくせ人助けしてしまうという暖かみも併せ持つという二面性のキャラなんです。 
 本作の魅力の一番に来るものといえば、モーテンセンの隠された一面が遺憾なく発揮されているということです。
 彼の役どころはロンドンに巣くう悪名高きロシアマフィアの組織「法の泥棒」の運転手。誰もが強面を連想するけれど、スクリーンの彼は、ボスの命令に背き、逃がしたり、情報を教えたり、結構人に優しい面を見せます。こいつマフィアにしてはなんかヘンな奴だなと思いきや、やはり裏がありました。その辺の複雑な心理描写を違和感なく表現しているモーテンセンはアカデミー主演にノミネートされるだけの価値ある役者であると思えましたね。

 この作品のタイトルは、英国における東欧組織による人身売買契約のことを指します。サウナやマッサージ・パーラーで体を売る約7,000人の娼婦、うち8割の女性は東欧、バルト海沿岸諸国の出身であるとか。そこには東欧の暴力組織が介在しています。英国地元の暴力組織へと商品のように売られる「性の奴隷」の存在を描いているという点で、本質は社会派なのかも知れません。
 
 この作品でも、半ば強制的にウクライナから連れてこされて、薬を打たれたうえレイプされ、あげくの上放り出されて、病院に搬送。子供を生んで息を引き取ってしまう僅か14歳の少女の存在が重く横たわります。
 
 先進国イギリスの首都でもこんな『人心売買』が横行しているんだよ、きれい事では済まされないよともいいだけなショッキングなシーンが続きました。脚本を担当したスタッフは実際に、犯罪者に会うなどリサーチ。ロンドンの裏社会の現実はあまりにもグロテスクで凄まじいものだったそうです。郊外の街角で、当然のように奴隷制が敷かれているのだとか。
 その奴隷のひとりとして少女の存在を伏線とし、ロンドンの「闇の権力」ともいうべき、ロシアマフィアの残虐非道な所業をリアルに描くバイオレンス作品となっています。

長文なので後半は日記を参照下さい。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=815112977&owner_id=492091

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