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試写会・映画館にてんやわんやコミュの映画『モンゴル』[ 2008年4月5日公開 ]

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●あらすじ
陰謀が渦巻く時代、モンゴルの一部族の頭領の息子として生まれたテムジン。待ち受けるのは、父の毒殺、裏切り、復讐、異国での投獄という壮絶な運命。彼は、さらわれて他部族の子を宿した妻を救い出し、生まれた子を我が子として慈しむ。そして、優しさを秘めた強靭な魂で運命と闘い、次第に統率者として頭角を現してゆく。ついに、“兄弟”にして宿敵の勇士ジャムカが大軍を率いて襲って来たとき、迎え撃つテムジンのもとには、史上最強の軍団が生まれようとしていた。彼こそ、後にチンギス・ハーンと呼ばれた男。大帝国を築くにいたる最強の野望が、今、モンゴルの大平原に放たれる!

●作品について
壮麗な大自然を舞台に、全編モンゴル語で描く壮大な戦いの叙事詩が誕生した。主演は、『座頭市』『母べえ』、ウォン・カーウァイ監督とのコラボレーションなど、国内外で活躍、日本を代表する俳優・浅野忠信。誇り高き戦士にして最強の統率者、チンギス・ハーンの激烈な魂を体現し、世界の熱い視線を集める。監督は、『コーカサスの虜』でカンヌ国際映画祭国際批評家協会賞に輝くロシアの精鋭セルゲイ・ボドロフ。総製作費50億円、ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴルの4ヵ国合作の一大プロジェクトに8ヵ国に渡る世界の俊英が結集、魂揺さぶる感動を贈る。(作品資料より)
[ 2008年4月5日公開 ]

コメント(4)

 製作費50億円を投入した歴史スペクタルです。
 物語は、チンギス・ハーンの生涯ではなく、テムジンと名乗っていた青春時代がほぼ中心で、チンギス・ハーンとなる以前で終わっています。これについては、ボドロフ監督が24日、都内で会見し、同作の3部作シリーズの可能性を明かしたそうです。チンギス・ハーンの戦い、世界帝国ができるまでもぜひ見たいものです。

 チンギス・ハーンがまだテムジンであった青年時代については、諸説紛紛として真相はわかっていません。その生誕から帝国建設前までを乏しい史料を参考にしつつ、ドラマとなるよう監督自身が脚色しているようです。
 少し歴史に詳しい人なら、つっこみどころ満載かもしれません。
 特に気になるところとしては、歴史ドラマの宿命として、時間的な制約から、説明なしに急転する箇所がいくつかあります。
 放浪を続けるテムジンが、いつの間にか兵士を従えて、唐突に大軍の将軍に収まってかつての盟友との決戦に望むところはどうしても違和感を感じましたね。もう少し、一軍の将となるのまでのサクセスストーリーを見せて欲しかったです。

 それでも、以前巨費をかけて角川事務所が『蒼き狼 地果て海尽きるまで』を製作しましたが、それと比べれば、雲泥の差を感じさせるくらい、こちらの方がリアルティがあります。
 『蒼き狼』では、テムジン役を反町隆史が日本語で演じていましたが、彼が演じるとどうしても信長に見えてくるのですねぇ。ドラマ全体も。
 その点、本作で主演した浅野忠信は、全編流暢なモンゴル語で演じておりました。チョット見では彼だとわからないくらいテムジンになりきっていましたね。

 そしてモンゴルの雄大な大自然を背景に、大軍勢がぶつかり合う歴史スペクタルとして見応えありました。さすがにアカデミー賞にノミネートするだけの作品です。『蒼き狼』では、合戦シーンがごちゃごちゃになって状況がわかりにくかったと指摘しましたが、本作では、個々戦闘をクローズアップ。特にテムジン側のフォーメーションにスポットを置き、テムジンがチンギス・ハーンとして勝ち上がっていく戦法の片鱗をわかりやすく描写しておりました。

 血しぶきが上がるのでチョットリアルすぎるきらいはあります。それに加えて戦闘シーンでは、早回しを仕掛けて、肉弾戦のスリル感を盛り上げていました。その辺のテンションはラストまで衰えず、カメラワークやCGの使い方などに監督のセンスを感じましたよ。

 とにかくこの作品は、その物語のほとんどが単独で放浪したり、奴隷として投獄されたり、およそ誰もが知っているチンギス・ハーンの武勇伝とはかけ離れたテムジンの苦難が綴られています。
 だからこそ、彼に関わる周囲の人間関係に重点を置いた人情ドラマもポイントが置かれているのです。モンゴル人としては恥とされる女のための戦い。それでも奪われた妻を奪還するため命がけで戦いに望む愛妻ぶり。それに答える妻ボルテの身を挺した内助の功にはホロリとさられますね。
 モンゴル人新人女優俳優クーラン・チェランは、初演技とは思えない精神性を感じさせる素晴らしい演技でした。不屈で愛らしいボルテを演じていました。
 またやがて宿敵となる、友ジャムカとの管鮑の交わりも説得力がありました。

 とにかく、史実との一致にあまり気にすることはないと思いますよ。
米アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされ、最後の5本に残ったのは、だてではありません。
 全体的としては非常によくできた歴史エンタテインメントとしてお勧めしておきます。
 もっと詳しく知りたい方は、小地蔵のレビューを参考にしてください。
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=758822066&owner_id=492091

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