ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

試写会・映画館にてんやわんやコミュの『ONCE ダブリンの街角で』2007年11月3日公開

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
●あらすじ
アイルランド、ダブリン。多くの人が行き交うグラフトン・ストリートでオンボロのギターをかき鳴らし自作の歌を唄う男がいる。そこに一人の女がやってきた。10セントのチップを出し、あれやこれやと男に質問する。挙句、掃除機の修理の約束をさせられてしまう。翌日、壊れた掃除機を持って女が現れた。途中、ピアノを弾かせてもらえるという楽器店に立ち寄った。彼女の腕前に感心した彼は、一緒に演奏することを提案するのだった。

●作品について 
 主演の二人はプロのミュージシャン。さらに監督は、グレン・ハンサードと同じバンド(アイルランドの人気バンド、The Flames)でプレイしていたという生粋の“音楽映画”だ。ストリートからスタジオへ、そしてその先の成功へ―そんなミュージシャンのハングリー精神も垣間見えるが、注目すべきは今までのアイルランド映画にあったような湿気感を伴う貧乏臭さがない事。男は生活に困ってストリートで歌っている感じでもないし、最後には飛行機でロンドンに向かう。こんな所にも昨今のアイルランド経済の好況が見て取れる。ただ、好況ゆえ流入する移民(彼女はチェコからの移民)の生活ぶりは楽とはいえない。そんなアイルランドの現在が興味深い。

●タブリンという街について
 アイルランドの首都。
 リフィー川南岸の旧市街にある。ダブリン城にはかつてイギリスのアイルランド総督府がおかれていた。ダブリン城の近くには、プロテスタントのクライスト・チャーチ大聖堂がある。ほど近い所にあるゴシック建築のセント・パトリック大聖堂は、ダブリンでもっとも古い教会で、アイルランドにおけるプロテスタント信仰の中心である。スウィフトはこの大聖堂に埋葬されている。

 旧市街にはアイルランド銀行や、18世紀建造のカスタム・ハウス(税関)、アイルランド高等裁判所のあるフォー・コート、国会議事堂としてつかわれるレンスター・ハウスなどがみられる。市内には、オーコンネル、政治家で弁論家のバーク、作家ゴールドスミスなど著名人の銅像が多い。西の郊外には、動物園や温室、森林公園、大統領官邸がある広大なフェニックス公園が広がる。

 パブと音楽の町として観光客も多く、市内各地には無数のパブが建ち並んでいる。市内の各所では路上でパフォーマンスを繰り広げるミュージシャンの姿を見かける。ダブリン出身の有名なミュージシャンとしてU2やボブ・ゲルドフなどが挙げられる。市内中心部のテンプルバーはかつて荒廃していたが、政府の再開発計画によりパブ・ギャラリー・レストラン・カフェ・映画館・クラブ・ライブハウスなどの集中する若者の地域として生まれ変わった。

コメント(2)

★★★☆☆
 ギターケースを舗道に置き、自作の歌を夜の街にぶつけるストリートミュージシャンと、その前を通りかかり、耳にした歌に惹かれ声を掛けてきた、チェコ移民の娘。
「ONCE」というように、人と人との偶然の出会いが導き、生み出した奇跡の物語です。
 一期一会というけれど、この作品主役の最後まで名前のない「guy」「girl」何ですね。そして全編に「彼」の作った歌が流される一種の音楽映画です。このハートフォームな曲を気に入るか押しつけがましく聞こえるかで、作品の評価がガラリと変わってしまうことでしょう。
 実際にプロのミュージッシャンが歌う本編の曲を聞き込んでいきますと、ヒット性のある曲ばかりで、こんな才能がありながら、何でストリートミュージシャンを続けているのかなと思いました。案の定、彼女との出会いで、プロデビューに向けて話がどんどん進展し始めます。音楽好きな銀行の融資担当者との出会い、彼女のピアノが加わり、街角でもバックを担当する三人組が加入。さらに彼らに理解を示すスタジオと録音プロデューサーも見つかり、プロデビュー間違いなしと思えるデモが完成します。
 そこに行き着くまでの経緯を手持ちカメラによるドキュメンタリー的な手法で表現した作品なんですね。手持ちカメラだから、観客もまるでスタジオに入って一緒に音取りしているかのような臨場感がありました。

 曲の方も夢を掴もうとする彼らの未来を暗示していて、ピッタリでした。

●ここから少々ネタバレモード
 ただ映画としては、ちょっとストーリー的に中途半端さも感じます。
 彼と彼女のあいだには、凄く親密な空気が流れていて、ラブロマンスになるのかと思っていました。けれども彼女に子供がいるということが、主人公にも、そしてまた映画の観客にもわかるのは二人が出会ってから大分後になるのです。そして、夫の存在がわかるのは更にずっと遅れてで、映画の終わり近くになってからです。
 チャコ移民の彼女と彼女の夫については、作品では余り深入りしようとしませんでした。ひょっとしてアイルランドの人とってはチェコ人というのは『遠い国の人』ということで、よくわからない性格の人ととして描かれてしまったのではないかと思います。
 バイクの運転をせがむ時の彼女のしつこさに比べて、彼に対する思いが全く思わせぶりで、よく判らないのです。別居中とはいえ、夫と娘がいる身の上で、彼女は彼のデートについてはあっけらかんと楽しんでいます。それくらい彼女については、必要な説明や心の動きすら、この作品ではないのです。

 ひょっとしたら彼の側の勝手な誤解であったのかもしれません。安易なハッピーエンドに堕してないところも、アリなのかもしれません。ちょっと切ない、でも温かいエンディングこそが、この映画の肝なのかもしれません。ただね「なぁんだ、そこで終わっちゃうの?」と叫びたくなる、スッキリしない感じを受けました。

 ロンドンで成功を収めるシーンも見たかったのにねぇ〜。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

試写会・映画館にてんやわんや 更新情報

試写会・映画館にてんやわんやのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング