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スーパーBLOGさいたまコミュの#65 飲精プレイに御用心(後編)

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 いきなり仕事の話ですみません。

 自分の担当クライアントに、江東区でナポリ風食堂を営んでいる会社があります。
 近頃そのお店に地元の(ヤ)(ク)(サ)゛が出入りするようになってしまったとのこと。

 社長である店主も、よせばいいのに営業終了後に誘われて飲みに行ってしまい、それを機に厄介な付き合いが始まってしまったんだって。
 店に来ても、分かる人には一目で分かるらしいので、敢えて店の奥の席に座らせるようにしたりとか。

 でもって、当座の金に困ってるから10万円貸してくれ、と言われ、仕方なく貸してもらったり。
 当然、そんなお金は返ってこないんだってこと。。


 その(ヤ)(ク)(サ)゛が出入りし出した目的は何なんだろうってことで。
 お店を乗っ取りたいのか、営業の邪魔をしたいのか。。
 ...なんて、そんなまどろっこしいこと、その手の人が考えるはずもないだろうから、手っ取り早く金をむしりとるつもりなんでしょうね...と。。


 だから金に絡む問題は、事前の心構えが大切なんだってこと。

 変だなって気が付いたら、後先考えずとりあえず身を引いておくことが大事なんだって。



 ...え?そんなことはどうでもいいから早くインセイの続きを書けって??

 はいはい。



  * * *


 金の相談を受けたその場で、彼は無理に笑っていいました。

 「借用書も書くし、実印ももってる。なんだったら、オレの名刺も出すから。これでオレは逃げられないってことになるよね」


 僕は別に目の前の人を困らせようと思っていないし、後で自分の気持ちがどう変化するかってことに全く鈍感だったから、借用書なんて別に要らないと思った。

 実印だって、印鑑証明書がついてなきゃ何の意味ももたないことなんて、実務やってるから知ってるし。

 そもそも借用書ってどんなこと書くのか分かってる?と、借用書の文言ならソラで言える自分だからこそ、その一言一句は僕達の関係に何ら意味をなさないと考えていた。

 だって。

 利息なんて無利息だろうし、返済計画とか決めても形式的なだけだから。
 僕は何よりも無駄なことと意味のない行為には興味がないから。

 すべては信用なんだよ。僕は目の前の人を信用するから、ペーパーなんて小賢しいだけなんだよ。


 「利息はオレのカラダで、、なんて」


 いや、別に、それでカラダを迫ろうなんて思ってないけど。

 そんな訳で差し出された名刺を受取り、僕も事務的に自分の名刺を彼に出して、業者間の名刺交換みたいなことをした。



 * * *


 思えば自分も金を貸すことで、彼と余計親密になれることを期待していたのかもしれない。

 下衆と言えば自分もそうなんだろう。


 というわけで、自分は翌日さっそく銀行で20万円を振り込んだ。

 ATMの操作画面に「その振り込みは、振り込め詐欺ではありませんか?」とアナウンスが出てくる。

 振り込みなんてあっけないもの。



 彼に振り込んだことをメールで知らせ、お礼の返事とともに、次の連休は一緒にどっか行く?との誘いを受け、自分は小躍りしたい気持ちに。


 それからも日を置かずして、平日っから彼の家に呼んでもらっては、買ってきた弁当を二人で食べたり、テレビ見てゴロゴロしたり。

 彼と彼の相方の写真が置かれてる部屋で、風呂上がりに着たジャージを脱いで、交互にいじりあい、口に含み、しごいていた。

 そんな時、彼が携帯を取り出し、僕のナニを撮ろうとする。


 えぇっ??それはちょっと、と、避けたがる自分を気にもせず、「一緒に顔も写したいから、身体ごと後ろに倒れてみて」と言われ、半分困り顔の自分は彼のシャッターに何度か収まった。


 その代わり、自分も彼のモノを自分の携帯に撮らせてもらった。

 けど、彼の顔は僕の携帯のファインダーに収まることはなかった。

 まぁ、相手がいる人だからね、と、その時は思っていた。。



 * * *


 そんな♪♪な僕でしたが、ある日、マイミクJ区さんと噂のノリオと3人で新宿に。

 新宿の店に行く前に、ちょこっと飯処で腹ごなししてる最中も、♪♪な僕はお二人に自慢せずにはいられず、一通り経緯を聞いてもらっては悦に浸っていました。

 もちろん、金のことは黙っていたけど。


 僕の持ってるiPhoneには、ガチャピンみたいな色のゴツゴツしたゴムカバーがついてるんだけど、これも彼に買ってもらったってことで、いくらJ区さんやノリオに「ダサ!」と言われても、「うらやましいんでしょ、フフフン」と全くもって意に介さず。

 デザインなんてどうでもいいの。
 彼に買ってもらったってことに意味があるのよ。

 それよか、週末に予定されてるデートのことで僕の頭は期待でいっぱい。

 どこ行って、何食べて、どんなことしよう、とあてのない考えにグルグルさせながら。


 そんなこんなで、待ちに待った週末。

 とりあえず僕は家の車に乗って彼の住む浅草へと高速を飛ばしやってきた。

 結局、どこで何しようってことを決められなかったので、浅草界隈を車で回って、夕方は彼ん家で。

 しかも、前日ノリオに深夜まで付き合わされて朝帰りだったので、ひたすら眠かった自分は彼のベッドで寝てしまい。。

 んで、夜になって一緒に散歩がてら、地元の有名な天丼を食って、それから「オレ、今日上野の店で友達の誕生祝いに行かなきゃ」という彼と別れ、自分は首都高飛ばして日帰り帰宅。。。


 まぁ、一緒にいられるだけで十分だったので、自分的には満足だったんだけど、帰ったらまた彼から連絡が来て「明日も出かける?」と。


 自分は犬みたいにシッポ振ってすぐさま、「うん」。

 そしたら彼から「他に友達2人連れてきてもいい?」と。

 え、別にいいけど。。。どんな展開になるんだろ。。


 てことで翌日再び首都高飛ばして彼の住む浅草へ。

 お友達2人を順番に迎えに行って、川崎にあるコストコへ行くことになりました。

 そのお2人もいい人だったので、4人でわいわい行動する分には楽しかったんだけどね。

 でも、そのお2人は僕らの関係は知らないだろうし、車で移動中も彼の相方の話題とか出たりして、困惑が顔に出やすい自分としては心中穏やかでなかったり。

 お買いもの後は、お2人のうち1人の住むアパートで食事会しよーってことで、コストコで買ったものとか、お友達が手料理出してくれたりとか。


 事あるごとにこういう風に集まって仲間同士で時間を過ごすのって、きっと楽しいんだろうけど。


 実は、
 自分...

 集団って
 ...苦手。。。


 慣れてないのもあるんだろうけど、
 自分を除く3人の共通の話題についてけないこともあるんだろうけど、
 みんなでテレビ見ながら盛り上がってる場面で、ふと「いつ帰れるんだろ」と考えたり。


 普段テレビを見なれてないのと、意味のない番組は一切見ないので、
 目の前の大食い大会見てみんなは爆笑してるけど、
 自分的には、こんなの見るヒマがあったら勉強してたいな..と考えてしまって。

 んで、ふと真顔な自分に気づいて慌てて、うすら笑いを作ってみたり。。。


 でもやっと時間が経って解散しよーってことになり、自分はそのまま車で家に帰るつもりだったんだけど、彼が。

 「今夜もうちに泊まるでしょ?」と言われ、予想外だったけど、そのまま泊まっちゃった。

 その晩は×××なことはしなかったけど、夜中に起きてふと横を見たら。。。



 ...背中向かれてた。。



 翌朝も「じゃ帰るねー」ってことで見送ってもらう玄関先でチューをせがんだけど、素っ気なかったのが気がかりだった。。



 * * *



 何の前触れも予兆もない不安に気付いたのは、それからのこと。

 その日を境に彼からの連絡が途絶えた。

 自分から続けて連絡するのは不本意なのでそれはやらない。

 あれ?ひょっとして、切られた??


 ・・・・・・・・・・・・???


 慌てて考えたのは、金のこと

 まさか、まさか、まさか。。。


 がーん。。。


 僕は事の一連を思い返してみた。。

 関係が切れるのはいいんだけど、この場合、あの金どうなるんだろう。。



 メールしたって返事が来ない相手。

 住所は知ってるけど、押しかけたりするのはちょっと違う。

 誰に訴えたくっても、誰もそんな話知らないし。

 非力な自分が騒いだところで味方はいないし、だいいち彼が話に掛け合ってくれるだろうか。

「そんなの知らねえ」って言われたら、はい、それまでよ。みたいな。。。


 がーん、がーん。。


 僕は手を口にくわえ、さらに考えを巡らせた。。


(1)僕は自分の会社の名刺を彼に渡してしまっている

 お前の「画像」を会社に送りつけてやってもいいんだぞ、と脅されるだけだ。
 僕も彼の画像撮ったけど、顔が写ってないから対抗できない。。
 彼の名刺なんて持ってても、会社に訴えに行ったところできっと知らんぷりされるだけ。


(2)僕は借用書すらもらっていない

 今更何を根拠に法的手段も何も講じられない。。
 そもそもそんな面倒なことする気もないけれど。。。


(3)僕と彼は共通の知人がいない

 誰も間に入って仲裁したり、彼をいさめたりしてくれる人はいない。。
 自分が強硬手段に出るには自分に分が悪すぎる。。。



 ・・・・・・・・・・・・・・。。(わなわな)



 こ、こ、これって、、詐欺??


 名付けて「グラインダー詐欺」ってやつ???


 な、なんて華麗なるグラインダー詐欺。。。


 見事すぎ。。


 てか、見事にひっかかった、、自分。。。(大汗)



 彼に連絡したって、返答がないことには自分は余計焦燥にかられるだけだから、自分から半狂乱みたくなって連絡するのはやめた。


 やっぱり金の貸し借りってよくないんだ、と頭を殴られたように実際に被害にあってから思い知った。


 いくら後悔しても、もう戻らない。


 悔やまれるのは、せめて返済が定期的に行われるよう、月々の返済自動振り込みの手続きを事前に済ませてから、金を貸すようにすればよかった。。

 といっても、彼が自分の口座残高をカラにしちゃったら意味がないけど。。。


 そんなわけで、何をいまさら考えても、後の祭りとはよく言ったもの。。。

 僕は誰にも言えず、ただただ白目を剥いて途方に暮れるだけだった。。。



 * * *


 そんな僕の一部始終は誰も知らず。

 とある寒々しい春の日、新宿御苑の花見のゴザ席で、僕はJ区さんに、J区さんの予言通り彼との幸せが続かなかったことだけを伝えた。


 iPhoneをいじる自分にJ区さんがひとこと。。


 「その携帯カバー、もう捨てたら?」


 うん。。。


 そうだね。。。




 * * *



 そんなわけで、日常の生活も前にもどり、新しい仕事も残業の毎日。。

 職場のお姉さん(notおネエさん)が、今日も残業中にぼそっと。

 「私達、こんな毎日仕事ばっかやって、一体何のために生きてるのかしら。。。」


 そんな言葉がやはり耳に残って、悶々としていた帰りの電車の中でiPhoneのグラインダを開いていたら。。。


 ブブブッと新しいメッセージが


 『君、かわいいね!』




 ==================
  気をつけよう
  甘い言葉と
  グラインダ
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コメント(6)

そもそも16になんか貸さないゎょっ!
カラダ張って楽しいネタが提供できただけいいでしょっ!
てかあんた、仕事中にメールで「君、かわいいね。20万円貸して」ってメールしてこないでよっ。
ツボに入って笑いこらえるの大変だったんだからっ!

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