1969年、英国のテレビ作家ヘンリー・リンカーンはド・セードのミステリー小説『呪われた財宝』を手にした。 魅力を感じた彼はド・セードから資料提供を受け、レンヌ=ル=シャトーの謎を追った。その成果は1972年にBBCテレビの歴史番組として放映された。これが好評であったため、さらに調査を進め、さきの『秘密文書』に到達する。リンカーンは1982年に英国でマイケル・ベイジェント、リチャード・リーとともに 『レンヌ=ル=シャトーの謎〜イエスの血脈と聖杯伝説〜 (The Holy Blood and the Holy Grail)』を出版した。 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15341279&comm_id=1005521 シオン修道会の虚構にイエスの血脈の話を持ち込んだのは、マイケル・ベイジェントで、「そうあったらいいなあ」程度の推測に基づくものだった。彼は占星術関係の著作ももっていいるが、イエスの血脈に関連する擬似歴史小説を研究書として売っている人物である。またイエスの血脈に関連する話は1980年に心理占星術で有名なリズ・グリーンの"The Dreamer of the Vine - a novel about Nostradamus"に現れているそうで、彼女はリチャード・リーとは、実の兄弟だった。リンカーンによると、メロビング朝はどこか胡散臭い(fishy)というのが、初期のキリストのシンボルである魚(fish)を連想させ、仮説が生まれたのだとか・・・。