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サンダーボルトワークスコミュの基本方針-サイボーグは何に戦うのか

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サンダーボルトワークス。これはそもそも私が学生時代に、多分に文学にかぶれたときに思いついて、後から後から影響を受けまくったモノが反映され続けたとんでもないごっちゃ煮のものである。
で、そもそも此奴が何故サイボーグと言うとんでもない事になっているのか?素のネタに使った小池一夫+叶精作のBrothersからギミックを取っているが、之には自分なりの訳があるのだった。

 ● サイボーグは、子供心の「強いヒーロー像」に使えるネタである。
 ● サイボーグは、フィクション、SFに於ては未だ「生身の人間を上回る」超人である。あるいはそうなれる。

この非常にベタな部分は、とりわけSFや日本の特撮、セルアニメーションで大いに貢献した訳だが、ところが上記に上げた理由にも関わらず、大抵悩みを抱えるように描かれることが多いのである。そこら辺で一丁偉そうに書いておくのである。
最近の仮面ライダーシリーズがつまらないとお嘆きの人はお気づきかもしれないが、昨今のシリーズだと主役が改造人間ではなく、どちらかというと強化スーツ装着ということになっている。
どうも、ペースメーカー他医療上の理由で機械を使用している方への配慮らしいのだが、ここらへんはまさにサイボーグもの、アンドロイドものを書くときの問題の一つになると思う。

 ● サイボーグは、体の一部を代替している。つまり生身の状態と比較すれば欠損部分がある。

これはリアル、フィクションどちらでも同じである。ものすごく広く取ってしまえば筆者もサイボーグである。親知らずを取った後、隣に合った歯がインプラント状態になっていたりする。
NHKの特集でもあったが、義手、義足、脳波コントロールでPC画面カーソル動作、パーキンソン病への電気刺激治療、人工内耳、人工眼球テストなどかなりの部分で現実的な狭義のサイボーグ誕生に近づいているが、決定的に足りないものは

 ● 2006年度で実際のサイボーグは、既存の人体の能力を凌駕しない

これが仮面ライダー強化服ギミックの素だったりするだろう。あくまで身体的事故を補う目的でのモノであり、微妙な問題がからむのであった。之に関してはテレビ朝日系スタッフを責めないし、最初にいちゃもんをつけたであろう御仁にも詰めない。それは実際になってみないと分からないからだ。

ただ、ここで当方は疑問を持つのである。
本当に、「既存の人体を凌駕するサイボーグ」が出れば、問題が出ないのだろうか?と。
当方の解答は「否」である。
凌駕した場合、それはあくまで機械の力であって自分の努力ではなくなると言う批判ができる。それは逆に蔑視を招くであろう。(ここらへんをバイオテクノロジーで置き換えて出そうとしたのが機動戦士ガンダムSEEDあたりであると考えれば分かる人もいるかもしれない。作品全体の出来は兎も角、主人公のMr.パーフェクトことキラ・ヤマト周辺の話は悩ましい)
そう。周りを凌駕する力は、本人が意図しなくとも何かと比較される。ましてやそれが他から与えられたものであれば、本当の自分はどうなんだと逆にコンプレックスを抱くかもしれない。逆に考える人なら、自分が貧弱なら、入れ墨、ピアス、整形手術で自分の肉体を改造すればいいのだ。(筆者がそこらを嫌うのはここら辺の理由による)極論力を金で買うという可能性も出来るのだ。
その点に一度気づいてしまった「人」は、現状の自分の身体に関してさまざまなことを考えるだろう。
ましてや、脳味噌以外が全く人工だった場合、その時その「人」は自分をどう考えるだろうか?
脳味噌だけで人が成り立つのかどうかは実は分かっていないという展で、2重にフィクションであるが、ここで書く「増乾太」は図らずもそんなことになってしまい、そういうことを考えている男なのである。
若し他にも、脳味噌だけで人格が成り立つとした場合、何をもって人が出来るのかと。それとも、一見して人格が脳味噌だけででき上がっているつもりと言っても、実は人工の体からの影響をその人格は無視できないのではないだろうか。
結局の所、我思う、故に我在りという陳腐な文句を言い訳にして生きることになるのだ。
多分、増は自分の特殊性から、世にあるひがみ根性や見えっ張り、それは蔑視や差別の素になる嫌な部分をも考えることになるのである。そして、自分が好んで食っていると信じている紅子のオムライスの味やら、同級生とのセックスシーンだとか、現在生じている感覚に関しても考えることになる訳である。
彼が何と戦うのか?それは漠然としたものなのだろうが、あるときは怒りを持って、あるときは悲しみで、更には自分自身とも戦うのである。
とにかく悪いことだけはすまい、今、我が手にある人々の些細な幸福のために働くなら間違っちゃ居ないだろうと、増はそんなふうに暮らす奴なのである。
自分探しではない。自分はここにいる。動かぬ体はただの鉄屑である。自分の存在の為に増は戦うのである。


                                        by 東 珍迷

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