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2022年05月21日23:32

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JR赤字の元凶は硬直化した時刻表にあり

こういう利用者無視の姿勢が、赤字路線の固定化を生む。<文末に引用した下野新聞の記事に怒る

鉄道、は広範囲の交通を担うものだけに、接続など様々な要素を考慮すべきなのは理解する。しかし、日常で鉄道を足として使う、自動車を使えない人々の利便性を無視する鉄道に、未来はあるだろうか?

そもそも、地方に住んでローカル鉄道を使っていた身からすると、鉄道時刻表は固定化され過ぎている。数分単位での微妙な変化はあるものの、沿線住民にとっては通過時刻を時計代わりに出来るくらい、十年一日、不変の時間帯に走っている。大都市間を連絡する路線など、両端で接続する列車への接続タイミングなどで大幅に動かせないのはわかるが、結果として、経路上の利用者に利用しづらくなっているなら、柔軟に変動させるべきものなのだ。

たとえば、住民に利用促進のためのアンケートなんてとってるんだろうか。考えうる日常利用者は、高校生と老人。通学の便と通院の便、それを各地域において最善解を求める努力、地方鉄道はやってきたのか?

大都会で暮らしていると、1本見送っても大差ないので、気軽に、じゃ次ので行こうか、が出来るが、したに引用した記事、一応、東北「本線」だが、1本逃すと1時間半来ない。それの、どこに住民利便性があるといえるか。ますます、ますます、鉄道から足が遠退いていくばかりだ。

せめて1時間に1本、沿線のどこからでも利用できるようにすれば、鉄道のメリットをいかして利用者が増えていくと思うのだが。

その為には、国鉄時代の鉄の塊のような車両は不要。可能な限り贅肉を落としたマイクロバスに鉄輪を履かせただけ、のような車両をローカルには投入すべき。一応、増結の設備は必要だとは思うが。

JR西日本が大都市圏も例外とせず赤字額を公開したのは、一定のショックを与える意味では、有効だったと思う。受け止めるべき我々がすることは、まず

鉄道が必要な理由、不必要な理由、を社会としてゼロから検討すること。

持続可能な社会、高年齢化必至の社会において、鉄道が提供できる社会的メリットは相当に大きい。ドアツードアの多頻度トラック輸送を、可能な限り鉄道に置き換え、同時に運転手の人的資源はラストワンマイルに集中させる。民間ではなく、官が主導して大々的にやらないと、この国の物流に未来はない。

旅客運送においても、鉄道はすくなくとも定時制において、他の交通機関にはないアドバンテージを持つ。また、タクシーなどに比べると運転手一人当たりで運べる人数は数十倍以上である。一方、多頻度運送をしようとすると、現状のままでは空気を運ぶようなダイヤ設定はしにくいだろう。そこで、低コストの車両開発と、ある駅において、一定間隔で列車に乗降できるダイヤをつくることが重要。

たとえば、主要駅は毎正時に発着、準主要駅は半に発着、その他も、8時35分に発着したら次は9時代も35分に、とすれば、その駅の利用者は同じ時間帯に来れば利用できて、複雑な時刻表を覚える必要がなくなる。ただそれだけのこと、も、JRという大所帯にはなかなか出来かねるみたい。それすらもやらずに、赤字路線は地元に何とかしろ、なんて、ちゃんちゃらおかしいぜ。

下野新聞
那須高の悲鳴「放課後ダッシュで毎日ドタバタ」 JRダイヤ改正で授業繰り上げ
2022/5/19 20:39 (JST)
5/20 11:41 (JST)updated
コピーライト 株式会社下野新聞社



JR黒田原駅に向かう那須高の生徒。この日は試験期間中で午後の早い時間に駅を利用した=17日午後0時40分、那須町寺子丙


 JR東日本の3月のダイヤ改正の影響で、那須高(栃木県那須町寺子乙)が4月から、授業の終了時間を繰り上げる異例の事態になっている。多くの生徒が帰路で利用するJR東北本線黒田原駅発の上りで午後4時台の電車がなくなり、改正後の同3時55分の電車に間に合わせるためだ。生徒からは「放課後に余裕がない」などと不満の声が上がり、同校は4月から改善を要望している。一方、JR東側は19日に同校を訪れ、改めてダイヤの見直しはしないことを説明した。


 同校によると、全校生徒271人のうち約180人が電車通学で、徒歩20分の最寄りの黒田原駅を利用する。上りの黒磯駅方面から通う生徒が大半で、旧ダイヤの下校時は午後4時48分黒田原発の黒磯行きの電車を100人以上が利用していたという。

 一方、3月のダイヤ改正で、黒田原駅を区間に含む東北本線黒磯−新白河間で平日は上下線計6本が削減された。これにより午後4時台の黒田原発の上り電車がなくなった。生徒は3時55分発か、約1時間半後の5時28分発のどちらかに乗る形となった。

 通学に約2時間かかる生徒もいる中、学校側は生徒の帰宅時間が遅くなることや自宅での学習時間の減少を懸念。新年度から午後3時55分の電車に間に合わせるよう、3時40分だった授業の終了時間を10分早め、3時半に変更した。朝の読書の時間を削り、授業時間全体を前倒しした。

 「放課後は基本的に駅にダッシュ。毎日がドタバタになりました」。黒磯駅から電車通学する3年の男子生徒(17)は、ダイヤ改正後の生活変化に声を落とす。「元に戻してほしい」との本音を明かす。

 同校は4月、黒磯駅に対してダイヤの見直しを要望した。臼井伸一(うすいしんいち)校長(58)は「放課後の委員会活動や補習を行いにくくなり、教育面にも影響が出ている。何とかならないか」と語気を強める。

 JR東日本大宮支社側は19日、同校を訪れ、要望を聴いた上で、改めてダイヤの見直しはしないことなどを説明した。

 同支社は取材に対し、「(ダイヤ改正は)学生だけでなく、路線全体の利用状況や各線との接続などを総合的に勘案した結果」として、現ダイヤを維持する考えを示した。

JR黒田原駅に向かう那須高の生徒。この日は試験期間中で午後の早い時間に駅を利用した=17日午後0時40分、那須町寺子丙

下野新聞
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