『安住紳一郎の日曜天国』の投稿メールを聴いて

昨日、仕事をしながら、TBSラジオの
『安住紳一郎の日曜天国』を聴いた。

始まって少しして、リスナーのメールを読んだ。

それは、１０歳の息子がコロナになったという母親からのメールで、
子供は１０歳で、１回目のワクチン接種をした１週間後に発熱があり、
検査で陽性が発覚。
２階の部屋にその息子を隔離し、
１階で父母と弟の３人で生活。
２階の息子には頻繁に会いに行けないため、
ニンテンドースイッチのチャット機能で時々会話して過ごし、
２階の子供がスイッチで「ママに会いたい」と言ったらしく、
その母親は涙したという話だった。


子供がコロナに感染し、家庭内でも不自由な生活を強いられる中で、
子供の母親への愛が溢れて、感動的な話になった・・・

とは全然思えない。


なぜその母親は、１０歳の子供を隔離したのだろう？
その理由も心情も分からない。

自分や家族がコロナに感染すると、重症化したり、死ぬ可能性もあると考え、
「コロナウイルスが怖い」から隔離したのだろうか？

もしそうだとすれば、一番危険なのは感染した１０歳の子供ではないか。
子供の頬や唇などの顔色を確認したり、呼吸音を聴いたり、
「コロナウイルスが怖い」と本当に思っているなら、
そばにいて頻繁に様子を見なければならないはず。
１人部屋に隔離して、スイッチでの会話だけでは、
重症化しそうな兆候があっても見逃す可能性がある。
本来なら通院し頻繁に医者に診てもらうべきなのだが、
自宅療養でそれが出来ないなら、親が見なければならないはず。
「コロナに感染するのが怖い」という自らの恐怖心のために、
１０歳の子供を隔離し１人で生活させるというのは異常。

もしその状況で１０歳の子供が部屋で嘔吐したらどうするのだろう？
片付けに行かなければならないはず。
そうなれば、感染どうこう言っている場合ではないし、
もし症状が悪化したら病院へ連れて行かなければならないし、
本当に「コロナウイルスが怖い」なら、ちゃんと面倒を見なければならないはず。


子供を隔離した理由として、もう１つ考えられるのは、
自分や夫が感染したら、さらに１０日間仕事を休まなければならず、
「感染による１０日間の休暇を絶対に避けたい」という大人としての理由。

もしこれが理由だとしても、
こんなくだらない理由で１０歳の子供を隔離して良いという話にはならないし、
これはウイルスの恐怖などとは全く関係がない。
単に政府が決めたくだらないルールを守るために、
症状があって苦しんでいる子供を１人部屋へ隔離しているとしたら、
何かが狂っている。

ルールを順守するために、苦しむ子供を隔離する親は、
親として何を守りたいのか、何を守るべきなのかが分かっていない。


どちらの理由にせよ、
親としてどうすべきかという本能が、完全に狂っている。