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2022年03月31日18:13

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アンビュランス(Ambulance)

 「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ監督がジェイク・ギレンホールを主演に迎え、強盗を働いた元軍人の主人公が、瀕死の警官を乗せた救急車で逃走劇を繰り広げる姿を描いたノンストップアクション。アフガニスタンからの帰還兵ウィルは、出産直後の妻が病に侵され、その治療には莫大な費用がかかるが保険金も降りず、役所に問い合わせてもたらい回しにされるだけだった。なんとかして妻の治療費を工面しようと、血のつながらない兄のダニーに助けを求めるウィル。犯罪に手を染めるダニーが提案したのは、3200万円ドル(約36億円)もの大金を強奪する銀行強盗だった。計画通りならば、誰も傷つけることなく大金だけを手にするはずだったが、狂いが生じて2人は警察に追われる事態に。やむを得ず逃走用に救急車に乗り込んだ2人だったが、その救急車はウィルに撃たれて瀕死となった警官を乗せていた。乗り合わせた救命士キャムも巻き込み、ダニーとウィルはロサンゼルス中を猛スピードで爆走することになる。ダニー役をギレンホールが演じるほか、ウィル役を「マトリックス レザレクションズ」のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、キャム役を「パーフェクト・ケア」のエイザ・ゴンザレスがそれぞれ演じる。2005年製作のデンマーク映画「25ミニッツ」のリメイク。(映画.comより)







<2022年3月27日 劇場鑑賞>

 長い映画でした。こういう内容の映画にしては長すぎるのではないか、とも思いましたが、ジェイク・ギレンホールとヤーヤ・アブドゥル=マーティン2世の熱演と、マイケル・ベイの押しの強さで見てしまえました。これが結構楽しかった(笑)。

 ケチな(?)犯罪者だった父親に反発する兄弟、ジェイク兄とヤーヤ弟。ヤーヤは養子縁組で来た子供でしたが、二人はとても仲良く育ちました。でも、血は争えないのか、二人して悪に手を染めていた時期もあった模様。ヤーヤはそんな人生を立て直すため、アフガニスタンに従軍し軍功を挙げています。誇れる経歴です。ジェイクは一時は足を洗ったものの、今は古巣に戻ってしまっています。そんな中、ヤーヤはワイフの手術のためにどうしても医療保険、お金が必要です。でも、どんなに相談窓口に電話しても取り合ってもらえないのです。電話は待たされるばかり、やっとつながっても相手は「22番」とか「23番」とか名乗るばかりで誰なのかもわからない上、「該当する書類はありません」「休憩時間ですから」と一方的に切られてしまいます。なんですか、この相談窓口。ちょっと日本では信じられないですね。休憩時間には交代制で臨むのが当たり前です。窓口が混雑していてず〜と待たされるのは日本でも同じですけどね。(しかしモノを売る側だと待たせずにきちんと出る。すごいもんだなぁ、といつも思う)

 とにかく、八方塞がりのヤーヤはやむを得ずジェイク兄貴にお金を借りに行きます。しかし、兄は足を洗っていなかったばかりか、銀行強盗に弟を巻き込むのです。ダメだとわかっていても、絶対に誰もくれないのが、お金。他に方法がないってこと、ありますよね。そして起きてしまういろいろな行き違い。物事って、上手くいかないときは最初から横やりが入るもの。周りのルーティンワークが一つでも違うとわかった時に、即座に中止するべきでした。

 一度失敗すると、悪いほうにしか転びません。銃撃戦が起きる、成り行きで警官を撃ってしまう、包囲網から逃げられないから救急車をハイジャックして逃走する、その救急車には瀕死の警官・・・。ここまで来たら、潔く諦めるべきですよね。逃げ切れるはずはありません。映画じゃないんですから。いや、映画か。まぁツッコミどころは一杯あります。武功著しい元軍人が、兄を助けるためとはいえ、警官を撃つ?しかも瀕死になるような撃ち方を?とかね。しかもこの瀕死警官、輸血を受けたりなんだかんだで最後まで生きてて、ここぞという時は意識を取り戻してムックリ起きたりするんです(笑)。なんという基礎体力!さすがです。あと、現場に愛犬連れてくる警察の上官ね。犬に何かあったらどうするんだ!

 ジェイク兄も、優秀な大学で犯罪学(?)を修めたスマートな男ってことになっているのですが、その割には見極めが甘いような。こんな逃げ方、不毛でしょう。

 それでも、街の警官二人が「パトカーから降りるときも”バッドボーイズ”を気取って」とかなんとかいって、ウィル・スミスと同じアングル(多分)で立ち上がるところはめっちゃ笑えたし、「ザ・ロック」ネタも笑えたし、あり得ないアホばか・カーチェイスも楽しかったし、見ながら「私って、やっぱマイケル・ベイ好きかも」って思いました(アホですみません)。

 もう少し短い尺のほうが見やすかったとは思いますが、個人的には楽しめました。好きです。
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